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1665年、人材育成のために創建された台湾最古の孔子廟。孔子廟は儒教の祖である孔子を祀ると同時に儒学の教育機関でもあり、台南の孔子廟は台湾における儒学発祥の地といえる。そのことを表しているのが入口である東大成坊に掲げられた「全臺首學」の扁額だ。四方を朱色の壁に囲まれた緑あふれる敷地内は約9000平方メートルもあり、信仰の場であるだけでなく、木陰の下でお喋りを楽しめる地元の人々の憩いの場になっている。本殿である大成殿の内部には、孔子の位牌がおごそかに祀られ、上部には清代の歴代皇帝から蔡英文現総統にいたる政治的指導者が揮毫した扁額が掲げられており、この廟の由緒正しさがうかがえる。奥にある以成書院には、皇太子時代に訪れた昭和天皇の写真も掲げられている。
南門路を挟んだ向かいに伸びる府中街は孔子廟への賛同で、週末には屋台も出ておりにぎわう。
民生緑園から西へ延びる中正路、東へ延びる青年路より南側がこのエリアに該当。民生緑園から南へ延びる南門路周辺は、國立台湾文学館、2018年10月にオープンした台南市美術館1号館、愛國夫人會館、延平郡王祠など見どころが集中している。この辺りの路地裏には隠れ家的なカフェも多い。