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イタリアでも5本の指に入る美術館のひとつ。16世紀、M.バッシによって着工され、1651年F.M.リキーニによって完成された建物は、広い中庭をもち、優美な円柱の支えるアーチによる回廊が2層に重なり、重厚な雰囲気だ。絵画館は、1776年に女帝マリア・テレーザによって美術学校とともに創立されたもの。その後、ナポレオン自身の手によってコレクションが増やされ、さらに拡充されていった。現在も、さまざまな研究機関、図書館、国立美術学校などがおかれている。
正門を入ると、早速カノーヴァ作の『ナポレオンⅠ世の銅像』が迎えてくれる。そのまま突き進み、中庭を抜けて大階段を上った2階から展示が始まる。
部屋の番号に従う年代順の展示だが、途中の10・11室は、イエージ家の寄贈とユッカー家の委託作品を展示する20世紀のイタリア絵画のコレクションとなっている。
15~18世紀のロンバルディア派とヴェネツィア派の作品が中心だが、現代美術(特に未来派と抽象、20世紀絵画)や彫刻までも収蔵され、イタリア絵画の歴史が一堂に眺められる。館内は、各派別に展示室が分類されてわかりやすい展示になっている。
マンテーニャの『聖ルカの多翼祭壇画』の一部である『聖母子と天使』Madonna col Bambinofra Cherubini、『死せるキリスト』Cristo Morto。ジョヴァンニ・ベッリーニ『ピエタ』La Pietà『聖母子』Madonna col Bambino。ジェンティーレおよびジョヴァンニ・ベッリーニの『アレッサンドリアの聖マルコの説教』La Predica di S. Marco
in Alessandria。クリヴェッリの『ろうそくの聖母』Madonna della Candeletta。カルパッチョの『聖ステファヌスのいさかい』Disputadi S. Stefano、『マリアの奉献』Presentazione della Vergine al Tempio。
ロットの『ピエタ』Pietà、『男達の肖像』Ritratti Virili。ティツィアーノの『ポルチアの肖像』Ritratto del Conte Porcia、『聖ジローラモ』S. Girolamo。ヴェロネーゼの『最後の晩餐』L'ultima Cena。ティントレットの『聖マルコの遺体の発見』I l Ritrovamento del Corpo di San Marco、『ピエタ』Pietà。