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ミラノのルネッサンス期最大の宮殿。かつての領主、ヴィスコンティ家の城跡にフランチェスコ・スフォルツァ公爵の命により、1450年に城兼要塞として建てられた物。15世紀には、イタリア各地からの芸術家たちが、この宮廷でさまざまな技を競ったという。その後、フランス軍、スペイン軍の攻勢に遭い、1766年のナポレオンの到来までの間に城はより強固な城塞となった。18世紀後半、建築家ルカ・ベルトラミによって修復された。
城の真正面にあるフィラレーテ門から入ると昔の練兵場であった中庭があり、1477年のボナ・ディ・サヴォイアの塔が見える。緑の草の茂る深い堀と跳ね橋を渡ると、右側はかつての領主の住まいであったコルテ・ドゥカーレだ。内部は豪華なフレスコ画で飾られた部屋が続いている。右側には、博物館の入口がある。現在この城は、古代ローマ、エジプト美術、古代楽器、陶器、写真資料、絵画、彫刻、コインといった多岐にわたる分野の博物館と美術館となっている。