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山梨特派員スペインへ行く~2023秋〈その9〉アンダルシアの白い村~パンパネイラ・カピレイラ

水月

水月

山梨特派員

更新日
2023年12月14日
公開日
2023年12月14日
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Hola!山梨特派員の水月です。
2023年秋、9月半ばから10月半ばにかけて、スペインを旅してきました。
そんな情報をお届けする「山梨特派員スペインへ行く」シリーズ第8弾は、アンダルシアの小さな村「パンパネイラ」と「カピレイラ」です。

フリヒリアナから車で1時間半。
シエラ・ネバダ山脈の中腹、南斜面に、小さな村「パンパネイラ」「ブビオン」「カピレイラ」はあります。
「スペインの最も美しい村」に登録された、この3つの村は、それぞれ車で5分~10分ほどの位置にありました。
まずはトップの写真(写真提供:YasuoMaeda)の「パンパネイラ」を歩きました。

水音が涼しげな、きれいに整備された水路

パンパネイラの村には、道路の真ん中に水路が流れているんです。それがとてもきれいに整備されていて、素敵でした。真っ白い家々が立ち並び、細く伸びた水路が涼しげな水音を立てる小径を散策しました。
上の写真はまだ幅がある方ですが、もっと狭い路地にも水路が流れていました。水路の脇に椅子やテーブルを置いてテラス席にしているカフェもあって、とても楽しい散策になりました。

写真スポットでもある「サン・アントニオの泉」

メインストリートにある「サン・アントニオの泉」です。この水を飲むと”結婚できる”と言い伝えられています。
郵便屋さんでしょうか、お仕事の途中に水を飲んでいく姿を見かけました。今もここで暮らす人々の喉を潤しているのですね。水を大切にしてきた歴史を感じました。坂の上の方には、昔の洗濯場も保存してありました。

タペストリーなど布製品のお店

そのメインストリートには、手作りの布製品のお店が並んでいました。カフェもあり、村の人たちや旅行者がのんびり珈琲タイムを楽しんでいました。

村の特徴でもある煙突(写真提供:YasuoMaeda)

そして、この煙突。きのこみたいで可愛らしいでしょう。あちらこちらの家々の屋根にあるんですよ。
ベルベル人の遺した伝統建築で、ラウナと呼ばれる青みがかった土で作られた平らな屋根の上に、こんな形の煙突が大きいのやら小さいのやらいくつも並んでいました。

カピレイラの村の入口

さて。次に訪ねたのは「カピレイラ」です。
ベルベル人の遺した伝統建築や煙突はパンパネイラと同じですが、布製品のほか、かご、革などの小物や雑貨などを見て歩くのが楽しかったです。

カフェで食事もできるメインストリート

メインストリートでは、手作り革製品のお店で帽子を購入しました。革製の服や鞄、靴はもちろんのこと、財布やキーホルダーなどの小物も充実していました。革職人さんが、とてもフレンドリーに接してくれましたよ。

(写真提供:YasuoMaeda)

パンパネイラのような水路はありませんが、水を大切にしてきた歴史は変わらないのでしょうね。

シエラ・ネバダ山脈にあるカピレイラの村

「カピレイラ」は、ラテン語の capillus「髪」が村名の由来。渓谷最高点の意味を持ち「天空の村」とも呼ばれています。丘の上の方に登ると村や周りに広がる大自然が見渡せて、気持ちが開放されていきました。

「パンパネイラ」「カピレイラ」は、ともに南国リゾートの雰囲気を持つフリヒリアナとはまた違う、山の上の小さな村ならではの、よい意味での田舎らしさというのでしょうか。整備されすぎていない感じがいいな~アットホームで魅力的だな~と思いました。

さて。それからもうひとつの村「ブビオン」にも行ってみましたが、シエスタで村は眠っていました。残念。
3つの村を訪ねる際には、午前中からお昼過ぎまでがいいでしょう。
「スペインの最も美しい村」には、なんとなんと現時点で70以上もの村が登録されているんです。
訪ねてみなければわからない、その村ひとつひとつの魅力があるのだと思います。調べて選んで、狙いを定めて突撃してみるのもよいでしょう。

参考にしたのは『「スペインの最も美しい村」全踏破の旅』吉村和敏 著(講談社)です。
情報は日々更新されていますので、あらゆる方向にアンテナをはることが大切だと思います。
皆さん、どうぞよい旅を。「¡Buen viaje!」

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