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【京都】八坂の塔から新緑の「清水寺」へ

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2025年5月5日
公開日
2025年5月5日

連休の京都市内の観光地は、何処も凄い混雑となっています。5日の朝は八坂の塔の前を通って、早朝六時から参拝出来る清水寺へと向かいました。

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八坂の塔

東大路通りから八坂通を入ると46mの塔、八坂の塔が現れます。正式名は法観寺。石畳の小路の奥に見える姿は格別です。

八坂の塔の歴史は古く、飛鳥時代に聖徳太子が建てた、日本最初の五重塔といわれています。その後、八坂の塔は 戦いや落雷で三度焼失。現在の塔は、室町将軍の足利義教によって1440年に再建され今日に至っています。八坂の塔は、江戸時代初期には観光の名所になっていて、当時の名所案内には絵入りで紹介されていたそうです。

八坂の塔から二年坂(二寧坂)三年坂(産寧坂)へと歩きます。二年坂から三年坂の辺りは、古くから清水寺の参道の一部として栄えてきました。坂道の両側には、京都らしい和風の建物が並び、その多くが土産物店です。

八坂

東山界隈には坂道が数多くあります。清水寺への参道は「清水坂」。そこに連なる二年坂(二寧坂)三年坂(産寧坂)。そのすぐ近くには「一念坂」もあります。また清水坂の南には清水焼のお店が軒を連ねる「ちゃわん坂」という坂もあります。八坂の塔から清水へ向かう、この一帯は八坂と呼ばれている様に、坂道の多い所でもあり、八坂という地名も、その昔この辺りに8つの坂があった事に由来するそうです。

また、戦国時代の武将・豊臣秀吉の妻、「ねね」の菩提寺(お墓があるお寺)は高台寺ですが、当時近くに住居を構えていた「ねね」は、無事に元気な子供が生まれることを願って、この坂を上がり清水寺にお参りしていました。そのことから、安産を願う文字を当てはめて「産寧坂(さんねんざか)」と呼ばれる様になり、その下の坂を「二年坂(二寧坂)」と呼ぶようになったと伝えられています。

二年坂、三年坂を経て清水寺に着きました。6時10分前でしたが連休でもあり、そこそこの人が開門を待っておられました。

6時になり、石段を上がり仁王門から境内へと入って行きます。

清水寺

清水寺は正式名称を「音羽山清水寺(おんわさんきよみずでら)」といい、東山連峰のひとつ、音羽山の中腹に建つ北法相宗の大本山です。(778年に開創)。多くの歴史的寺院がある京都のなかでも平安京遷都以前からの歴史を持つ寺院は少なく、約13万㎡の境内に建ち並ぶ伽藍や碑は国宝や重要文化財に指定されていて、1994年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。

こちらは、高さ約31メートルの三重塔。塔は日本に存在する三重塔の中では最大級の建造物で、鮮やかな朱塗りが映えています。塔内部には大日如来像が祀られていて、極彩色の金剛界曼荼羅や飛天・龍などが天井や柱に描かれています。

連日多くの観光客で賑わう清水寺。年間では約1,000万人以上もの参拝者が訪れるそうです。三重塔近くの藤棚の藤の花は僅かに残っていました。

本堂

「本堂」へと進みます。本堂は檜皮葺(ひわだぶき)の優美な曲線が美しい「寄棟(よせむね)造り」の屋根と、釘を使わずに木材同士を巧みに組み合わせて造る「懸造り」(かけづくりと呼ばれる日本古来の伝統工法が採用された木造建築です。そして「舞台」は本堂から張り出しているのが特徴で、高さ約13m・面積約190平米もあり、410枚以上の檜板を敷き詰めて造られています。

清水寺は平安京が生まれる以前からの歴史をもつ寺院。境内には、北の紅葉谷から錦雲渓まで約1000本のもみじがあり、全山が新緑の時を迎えています。

清水の舞台から見下ろす南側の谷は錦雲渓。錦雲渓の向こうに,見えるのは2013年に再建された子安の塔。高さ約15メートルの美しい三重塔です。

6時30分を過ぎた頃から、境内も明るくなってきました。

子安の塔

広い境内を回り子安の塔へと来ました。錦雲渓を隔てて本堂に対面する南の小丘に、高さ15メートルの優美な姿の小三重塔。明治の末年まで仁王門右手前に建っていたそうです。

奈良時代、聖武天皇と光明皇后が御子の誕生を祈願され安産されたので建立されたという縁起をもつ塔。「子安の塔」の俗称でよばれ、安産の祈願塔でもあります。

5月5日の清水寺。新緑が美しくツツジも咲いていました。

境内を一周するのに約一時間位だったでしょうか。山門前に戻って来たら、音羽山の後方から日が上って来ました。

清水寺
〇所 京都市東山区清水一丁目294
〇拝観料 大人500円小・中学生200円
〇拝観時間 6.00~18.00
〇アクセス
京阪電車 ルート①五条駅下車→徒歩25分
ルート②四条駅下車→市バス(207番)→清水道下車→徒歩10分
阪急電車 ルート①四条河原町下車→徒歩30分
ルート②河原町駅より市バス(207番)→清水道下車→徒歩10分
バス・京都駅からは
京都駅(206番・100番)→五条坂下車→徒歩10分
京都バス
京都駅(18番)→東山五条下車→徒歩10分

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