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【和歌山・上富田町】救馬渓観音でフォトジェニックなあじさいを観賞

さゆみ

さゆみ

大阪特派員

更新日
2025年6月28日
公開日
2025年6月28日
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県内屈指のあじさいの名所、救馬渓観音(すくまだにかんのん)

梅雨時期の風物詩の一つ、あじさい。土壌の成分の違いによって色味が変わる性質から、同じ花でも赤から青の美しいグラデーションがみられ、この時期の私たちの目を楽しませてくれます。そして和歌山には「あじさい寺」としても知られる救馬渓観音(すくまだにかんのん)があり、今まさにそのあじさいが見ごろを迎えています。

愛馬が救われた→「救馬」渓観音

救馬渓観音は飛鳥時代に開山され、口称念仏を広めた空也上人が自身で彫った観音像を953年に奉安しました。その後、鳥羽上皇によって堂宇(仏教寺院の主要な建物のこと)が建てられました。ただ、この山を一躍有名にしたのは、室町時代の武士 小栗判官こと小栗小次郎助重です。病を患い、湯治に向かう途中の小栗判官の愛馬が突然動けなくなってしまい、山で祈ったところみるみる回復し、無事湯治に向かうことが出来ました。このことを喜んだ小栗判官によって堂宇が修復され、寺を「救馬渓観音」、周囲の地に「生馬」、近くの川に「馬川」と名付けた、という逸話が残っています。小栗判官は有名な浄瑠璃の演目の主人公であり、彼に縁が深いこの寺院も有名になりました。現在は開運・厄除けの霊場として、またさくら・あじさい・紅葉の名所としても愛され、足を運ぶ人が絶えません。

まるで迷路!?色とりどりのあじさいたち

あじさい柄の傘
  • お地蔵さんとあじさい
  • あじさいの花壇

境内奥に広がる「あじさい曼荼羅園」には、なんと約1万株・120種の紫陽花がずらり!2,000坪の敷地に咲き誇る色とりどりのあじさいたちはまるでお花の迷路です。随所に生けられた花手水もとっても素敵。フォトジェニック間違いなしです。私が訪れた際もたくさんの方がカメラやけいたいをかまえていらっしゃいました。

花手水が至る所に

御朱印もあじさい仕様に

  • 見開きの御朱印は超大作!

あじさいの開花に合わせて、限定御朱印・御朱印帳も授与いただけます。中でも私のおすすめは、「馬頭観音」と「大悲閣」の御朱印。大悲閣 とは、観音菩薩がまつられている観音堂のことで、慈悲深いという意味です。馬頭観音は、救馬渓観音の御本尊です。お参りの記念にぜひ入手したいです。

  • 切り絵の御朱印
  • 刺繍の御朱印帳も

12年に1度の本尊御開帳は、なんと次の3月!!

こちらの御本尊である馬頭観世音菩薩像は、鎌倉期の大仏師「快慶」の作であると伝えられています。12年に1度、1日のみ御開帳されますが、なんとその超貴重な機会が次の3月にやってきます。当日は特別な授与品やイベントも企画されていますので、是非行ってみたいですね。

アクセス

週末はキッチンカーや手作り雑貨の出店もあり、猿まわしも開催されていて、お子さま連れにも大人気。お参りと一緒に、楽しい花さんぽが楽しめます。季節限定の美しい景色と、和やかな時間が過ごせる救馬渓観音、和歌山観光のついでにぜひ立ち寄ってみてください。歩きやすい靴でお出かけくださいね。

◆救馬渓観音(すくまだにかんのん)
和歌山県西牟婁郡上富田町生馬313
あじさい曼荼羅園の見頃:6月中旬〜下旬
入園料:大人800円

◆アクセス
電車:JR紀勢本線「朝来駅」からタクシーで約10分
車 :阪和道「上富田IC」より約7分(無料駐車場あり)

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