【タイ】タイデザートの頂点に輝く「カノム・クロック」とは?
2026.5.4
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格闘技の中でも“立ち技最強”といわれる、タイの国技「ムエタイ」。一昔前は日本人にとってもバンコク観光の選択肢のひとつでしたが、都心のスタジアムが郊外に移転したり、円安の影響でチケットが割高に感じたりと、生で観戦する機会からは足が遠のいてしまっているようです。
でも、アクセス抜群の会場で無料観戦できる機会があるとしたら、一度は見てみたくなりませんか?今回はそんな太っ腹なイベントをご紹介します。
会場はBTSナショナルスタジアム駅直結の老舗ショッピングモール「MBKセンター」。2010年から、毎月第1水曜と最終週の水曜に「Fight Night(ファイトナイト)」と名づけられた完全無料のムエタイイベントが開催されています。ちなみにラーチャダムヌーン・スタジアムなどで観戦する場合は、一番下のランクの席でも1,000バーツ(約5,000円)はかかります。
この「Fight Night」は、ムエタイ文化の振興と、同センターへの外国人観光客誘致を目的にスタートしたそう。その狙いは見事に当たり、観覧席は外国人観光客でいっぱい!……とはいえ、日本人らしき観光客はほとんど見かけませんでした。
ムエタイには、試合前にいくつかの儀式があります。まず、スポンサーや招待客などから、選手の首にレイがかけられます。これは士気を高め、幸運をもたらすためといわれています。選手たちはそのレイを身につけたまま、「ワーイ・クルー」の舞いを始めます。
「ワーイ・クルー」とは、直訳すると「恩師に合掌して敬意を払う行為」。実際にはムエタイトレーナーだけでなく、両親や関係者など、“お世話になっている人々”への感謝を表す儀式です。選手は型に沿って舞いながらリング四隅のコーナーポストを回り、ウォームアップを行います。
舞いが終わると、レイと、頭につけていたはちまき状のお守り「モンコン」をセコンドに渡し、マウスピースを装着していよいよ試合開始。通常のムエタイは1ラウンド3分・全5ラウンド制ですが、「Fight Night」では3ラウンドで勝敗が決まります。
ムエタイには、他のスポーツでは見られない大きな特徴があります。それは、リングサイドで伝統楽器による生演奏が行われること。特に、甲高く響くピーチャワー(笛)の音色は強く耳に残ります。
演奏は「ワーイ・クルー」の段階から始まり、試合展開に合わせてテンポや強弱が変化。打ち合いが激しくなると演奏も熱を帯び、リング上の攻防をさらに盛り上げます。
この日の対戦は全6試合。バンコク各地のムエタイジムに所属する、さまざまな国の選手たちが出場していました。会場にはカメラクルーも入り、イベント公式Facebookページでライブストリーミングされるという本格ぶりです。
イベントは女子ムエタイの試合からスタート。日本人選手も出場していましたが、惜しくもベトナム人選手に1ラウンドKO負けを喫してしまいました……。
席取りは早い者勝ちなので、リングサイドの良席を狙うなら、開始40分ほど前には到着しておくのがお薦めです。筆者も20数年ぶりに生観戦しましたが、選手たちの気迫や、リングサイドの熱気あふれる盛り上がりに引き込まれ、素直に「面白い!」と思えるイベントでした。バンコク旅行の日程が合えば、ぜひ足を運んでみてください!
■MBK Center Fight Night
開催場所:MBK Center / 444 Phayathai Road, Wangmai, Pathumwan, Bangkok
アクセス:BTSナショナルスタジアム駅(National Stadium)からすぐ
開催時間:18:00~20:00
公式サイト:https://www.facebook.com/mbkcenterfightnight
2026年のイベント開催日は下記リンク先からご確認ください。
https://www.mbk-center.co.th/en/event/mbk-fight-night-2026/