【タイ】猛暑を回避!夕方からの観光に 最新ナイトマーケット情報3選
2026.4.7
キーワードで検索
ワット・サケットは、アユタヤ王朝(1351~1767年)の時代から存在する歴史ある寺院です。現在の仏塔の建設が計画されたのはラーマ3世(1824~1851年)の治世中でしたが、時を経てラーマ5世(1868~1910年)の時代に完成しました。内部には、1899年にイギリス統治下のインド総督から献上された仏舎利が納められています。
黄金の仏塔には「プラボロムバンポット」という正式名称がありますが、“黄金の山”を意味する「プーカオ・トーン(Golden Mount)」の名で広く知られています。完成当時は周囲に高い建物が一切なく、地上から見上げるとまさに黄金の山のように見えたからでしょう。現在でも旧市街では高層建築が制限されており、歴史的建造物の景観が守られています。
境内には本堂の他に2つの御堂がありますが、多くの参拝者は仏塔を目指します。金色の菩提樹の葉に名前を書いて奉納することができ、筆者も実際に奉納してきました。
いよいよ、仏塔へと続く344段の階段へ。塔の周囲をらせん状にぐるりと上っていきます。階段を上りきると、仏塔の真下にある御堂へとたどり着きます。その右手には、さらに上へと続く狭い階段があります。案内板には英語では「WAY UP」と書かれていますが、タイ語では「天国への階段(タイ語:ทางขึ้นสวรรค์)」と記されており、思わずほほえんでしまいました。
急な階段を上った先に現れたのが、黄金色に輝く仏塔。時刻は18時を過ぎ、ライトアップされたことで、金色の輝きが一層際立って見えました。
仏塔の脇には、「国のへそ(タイ語:สะดือประเทศ)」と刻まれた標石があります。かつてタイ政府がカッシーニ図法を用いて測量した際、この位置がタイの中心、つまり「へそ」と認定されました。現在はより正確なメルカトル図法が用いられたため、この地点は中心ではなくなりましたが、代わりに土地や住宅に関する願掛けのパワースポットとして広く知られるようになりました。この日も、土地の登記簿を手に熱心に祈願する人の姿が見られました。
仏塔前では、タムブン(布施)として花輪や僧侶の袈裟を奉納することができます。この日は偶然、団体の参拝客が赤い布を奉納して仏塔に巻きつける儀式に遭遇しました。約40人の参拝客が僧侶の後に続き、赤い布を頭上に掲げながら仏塔の周囲を3周。その後は僧侶に続いてお題目を唱えていました。最後に男性のみが布を仏塔に巻きつけ、厳かな雰囲気の中で儀式は終了しました。
※毎年寒季の始まり(11月頃)には、仏塔全体に奉納した赤い布を巻きつける「ホム・パー・デーン(ห่มผ้าแดง)」という伝統行事も行われます。
日没後は照明の光を全面に受けて、仏塔はまばゆい金色に輝いていました。この光景にどこか既視感がある…と思ったら、ミャンマーのシュエダゴン・パゴダを思い出しました。どうりで、この日もサロンを身につけたミャンマーの若者の参拝客を多く見かけたわけです。
帰り際に仏塔の真下に祀られた仏舎利にお詣りをしてから寺院を後にしました。夜の旧市街は、各所の寺院がライトアップされており、バンコクの町の美しさを再確認しました。
多くの寺院が18時頃に閉まる中、ワット・サケットは19時まで開いているため、夕方からの観光にもぴったりです。5月半ばの雨季入り前であればスコールの心配も少ないので、ぜひ黄金の仏塔と頂上からのバンコクの景色を楽しんでみてください。サンセットもとてもきれいでしたよ。
■ワット・サケット(Wat Saket)
所在地:344 Chakkraphatdi Phong Road, Ban Bat, Pom Prap Sattru Phai, Bangkok
アクセス:MRTブルーライン サームヨート駅(Sam Yot)から徒歩約15分
開館時間:7:00~19:00
拝観料:100バーツ(タイ人無料)
URL:https://www.watsrakesa.net/