【アメリカのヨセミテ国立公園】滝の真上へ!絶景のアッパーヨセミテ滝トレイル完全ガイド
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アメリカの数ある国立公園の中でも人気のヨセミテ国立公園。これまで何度もヨセミテを訪れるなかで、定番スポットから少し離れた場所にも足を延ばし、ヨセミテの魅力をより一層実感してきました。ということで、今回は、初めて訪れる人にぜひ見てほしい定番スポットではなく、少し歩いてたどり着く絶景から、ヨセミテバレーを離れた静かな湖まで、私が特に印象に残っている4カ所をご紹介します。
まずご紹介するのは、ヨセミテ滝の上まで登る「アッパーヨセミテフォールトレイル(Upper Yosemite Fall Trail)」です。往復約11.6km、標高差約820m、所要時間の目安が6〜8時間の本格的なトレイルで、今回紹介する4か所のなかではいちばん体力が必要です。
スタート直後からスイッチバックが続きますが、途中のビューポイントであるコロンビアロック(Columbia Rock)からはハーフドームやヨセミテバレーを一望できます。
私が歩いた5月は水量が多く、巨大な滝が轟音とともに流れ落ちる姿を間近で見ることができました。そして最後には、その滝を上から見下ろす、まったく違う景色が待っています。少しずつ高度を上げるたびにバレーが小さくなっていく感覚も特別でした。
このトレイルについては、ルートや所要時間、難所、持ち物などを別記事で詳しくまとめています。これから挑戦してみたい方は、ぜひあわせて読んでみてください。
絶景までの道のりも含めて好きだったのが「タフトポイント(Taft Point)」です。トレイルヘッドから往復約3.5km、NPS公式サイトでは、所要時間は1〜2時間と紹介されています。
実際に歩いたときは片道30分ほどで、最初と最後を除けば大きなアップダウンも少なく、ヨセミテらしい森のなかを気持ちよく歩けました。
私が訪れた日は普段着にスニーカーで歩いている人も多く見かけましたが、天候によって足元の状態は変わります。私が訪れた直前には雪が降ったので、その影響もあったのか、道中にはぬかるみや水たまりがありました。水濡れを避けたいなら防水シューズやトレッキングシューズがおすすめです。スタート地点自体が標高の高い場所にあるため、息苦しさや体調の変化を感じたら無理をしないようにしましょう。
森を抜けると、そこにはエル・キャピタンとヨセミテフォールを一望する大パノラマが待っていました。ヨセミテバレーを一望できる一方で、柵が設けられていない場所が多いため、子どもはもちろん、大人も崖へ近づきすぎないよう十分注意してください。
森の静けさと、ヨセミテバレーを見渡す開放的な景色。その両方を楽しめるのも、このトレイルの魅力でした。
しっかりハイキングを楽しみたい方におすすめなのが、トゥオルミメドー(Tuolumne Meadows)エリアにある「カテドラルレイクトレイル(Cathedral Lakes Trail)」です。
ヨセミテバレーとは標高も植生も異なるので、雰囲気がまったく違い、ヨセミテの別の一面を堪能することができます。トレイルの前半は針葉樹の森が続き、途中には岩が多い場所もあります。
そして最後には、山々に囲まれた透明度の高い湖と湿原が広がります。
NPSによると往復約12km、標高差約300m、所要6〜7時間が目安。数字だけを見ると標高差はそれほど大きくありませんが、トレイルヘッド自体が高所なので、私もいつもより息が上がりやすく感じました。無理にペースを上げず、水分を取りながら歩くのがおすすめです。
私が歩いた日はスタートが遅く、湖へ到着したのは午後4時頃。「やっと着いた……」という安堵と、帰り道への不安が入り混じるなかで目にした湖は、息をのむほどきれいでした。周囲にはほとんど人がおらず、傾き始めた陽の光が静かな湖と湿原をやわらかく照らしていた景色が、今でも強く印象に残っています。
実はこのトレイルで、私たちが経験したちょっとしたトラブルについては、また別の記事で紹介したいと思います。
トゥオルミメドーへ車でアクセスできるのはタイオーガロード(Tioga Road)が開いている時期のみで、例年は初夏から秋頃までという限られた時期です。訪問前には道路状況を必ず確認してください。
最後は、タイオーガロード沿いにある「テナヤレイク(Tenaya Lake)」。車で気軽に立ち寄ることができます。朝や夕方の風がほとんどない時間帯には、穏やかな湖面が周囲の木々と岩肌を鏡のように映していました。
そして忘れられないのが、夜のテナヤレイクです。
星空を撮りたくて訪れると、無数の星が湖面にゆらゆらと映り込み、星降る湖が広がっていました。
空だけでなく足元にも星が瞬き、湖そのものが夜空になったようでした。これまで星空を撮影してきたなかでも、あれほど湖面に星が映った光景は初めてでした。
一方で、夜は驚くほど人がおらず、本当に静かです。暗闇のなかで星に囲まれた湖を見ていると、美しいのに少し怖い、その感覚までヨセミテの自然らしいと思いました。
今回紹介した4か所は、どこも“定番のその先”にあるヨセミテの景色を楽しめる場所です。季節や時間、光が変われば、同じ場所でもきっと違う景色が待っているでしょう。
初めてヨセミテを訪れる方は、定番の絶景スポットをまとめた記事や、1泊2日で効率よく巡るモデルコースの記事もあわせてご覧ください。
■ヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)
住所:California, USA
営業時間:24時間(Hetch Hetchyおよび各施設、道路などを除く)
定休日:なし(道路・施設は季節や天候により閉鎖あり)
入園料:普通車1台35ドル/7日間有効
駐車場:あり