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台北観光完全攻略 主要エリアの魅力とおすすめスポットをわかりやすく解説
2022.12.22
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日本からのアクセスに優れ、観光スポットとして高い人気を誇る台湾。面積は九州よりも小さいけれど、それぞれのエリアによって特徴が異なり、多様な楽しみ方ができる観光地です。台湾を北部、東部、中西部、南西部、離島とエリア別に分け、特徴と代表的な観光スポットをご紹介します。
台湾の首都である台北がある北部エリアは、政治や経済、文化の中心地としての役割を担っていますが、豊かな自然に恵まれ、ショッピングやグルメなどの観光も楽しめる人気のエリアです。台湾好行バスも運行していて、観光の拠点としてもおすすめです。
台湾の首都である台北は、人口は約267万人(2018年12月)を誇る近代的な都市。台湾で最も大きな交通ターミナルである「台北車站(台北駅)(タイペイチャーヂャン)」をはじめ、鉄道、長距離バスターミナル、空港が揃い、ほかのエリアへのアクセスも便利な都市です。台北には歴史や文化が感じられる施設が多く、中華文明のコレクションで世界一を誇る國立故宮博物院(グオリーグーゴンボーウーユエン)や、政治の中心である總統府(ゾントンフー)は抑えておきたい観光スポットです。
▼台北旅行ガイド
・URL: https://www.arukikata.co.jp/city/TPE/
山に囲まれ、北側のみが海に面していることから良港として知られ、古くから港町として栄えてきた歴史を持ちます。台湾北部最大の国際貿易港として、現在でも重要な存在。おすすめの観光スポットは、丘の上から港を一望できる中正公園(チョンヂォンコンユエン)で、民族文物館が併設されていて台湾の文化に触れられます。グルメ好きの方なら、台湾一の美食夜市といわれている基隆廟口夜市(ジーロンミャオコウイエシー)ははずせません。
台北市を囲む新北市は、人口約400万人と台湾で最も人口の多い都市です。2010年に内閣直轄市に昇格することで、台北県から新北市に改称されました。
新北市には、金鉱の町として栄え、現在は一大観光地として世界中から観光客が訪れる「九份 (ジォウフェン)」や、淡水河に沈む美しい夕日を楽しめる港町「淡水(ダンシュイ)」、台湾原住民・タイヤル族が住む桜と温泉の名所「烏来(ウーライ)」も含まれ、さまざまな魅力にあふれています。
特に九份のメインストリートである基山街(ジーシャンジエ)は映画『千と千尋の神隠し』の町並みに似ているとされ、日本人観光客に人気のスポット。日本では味わえない不思議な町並みが見ものです。
1829年に築かれた竹塹城東門を中心に町が広がり、伝統的な文化や歴史を色濃く残しながらも、多くのIT企業が集まる二面性が魅力の新竹。観光スポットとしていちばんの人気を誇るのは、1748年に創建された台湾最大規模の城隍廟(チョンホアンミャオ)です。ここは城隍爺という守護神を祀っています。台湾の小さな小吃のお店が軒を連ね、線香の煙が立ち込める迷宮のような廊を歩けば、異世界に迷い込んだかのような雰囲気を味わえます。
台湾桃園国際空港とMRT空港線ができたことで知名度が上がりましたが、豊かな自然を生かしたアクティビティや雄大な景観を楽しめるエリアです。空港から車で20分ほどの場所にある桃園觀光夜市(タオユエンクワングアンイエシー)はB級グルメの宝庫。台北の夜市と比べると観光客が少ないため、ローカル色が強く、価格もリーズナブルです。
自然が豊かで農業が盛んなエリア。他と比べてゆったりとした空気が魅力です。島中央部に位置する、海抜3000m以上の高峰もある中央山脈で隔てられているため、中西部とは雰囲気が異なります。高低差のある地形は壮大な景観を生み出し、深い峡谷や断崖など、自然を眺めるだけでも楽しめるエリアです。
中央山脈と海岸山脈がある影響で、気温22℃以上の月が8ヵ月もある暖かな町。東部エリアらしく自然が豊かですが、気温と山脈の標高の高さから、熱帯性、亜熱帯性、寒帯性とさまざまな植物が見られることが最大の特徴です。
台東の観光スポットとしておすすめなのは、台東神社の跡地である鯉魚山公園(リーユィシャンコンユエン)。日本統治時代に神社が建てられたこと、戦争で亡くなった軍人を祀っていることから、台湾の歴史も垣間見られます。
人口約11万人と台湾東部では大きな都市ですが、先住民の文化と雄大な自然がそのまま残されており、台湾屈指の絶景が楽しめる町として高い人気を誇っています。花蓮の自然を満喫するなら、七星潬(チーシンタン)という海岸をサイクリングで巡ってみましょう。
七星潬は、透き通った薄いブルーの海と緩やかなアーチを描く海岸線が特徴的。レンタサイクルを利用してサイクリングロードを走れば、心地よい潮風に吹かれて爽快な気分になれること間違いなしです。近隣にはかつお節工場を改装した七星柴魚博物館もあります。
古くから南北を結ぶ交通の要衝として栄えてきた宜蘭は、現在台北までの高速道路が通っており、日帰りの観光地としても人気。寺廟が多くあり台湾の伝統文化を感じるとともに、日本統治時代の建築も残り、日本と台湾の文化が融合した独特な雰囲気を楽しむことができます。
絵本作家の幾米(ジミー)の出身地でもあり、宜蘭駅から線路沿いにかけて、幾米作品を再現した幾米廣場(ジーミーコワンチャン)があります。不思議でかわいらしい幾米の世界を堪能してみてはいかがでしょうか。
中西部エリアは台湾のなかで最も晴れる日が多く、漁業や農林業が盛んなこともうなずけます。台湾茶や小吃などの台湾グルメも味わえ、温泉や蒸気機関車保管庫など観光スポットは多種多様です。
中西部エリアの中心となる町で、台湾第2位となる約280万人(2018年)の人口を抱えています。1年を通して雨が少なく、過ごしやすい気候から「台湾の住みやすい町No.1」といったアンケート上位の常連。近年では若手クリエイター中心にリノベーション開発を進めており、審計368新創聚落(シェンジーサンリュウバーシンチュアンジュルオ)などが有名です。また”台湾のウユニ塩湖”と呼ばれている高美湿地(ガオメイシーティー)も、ぜひ訪れて欲しい観光スポットです。
年間を通して暖かく雨も少ないため農業や花の栽培が盛んですが、商業や政治の中心地としても栄えてきたという多面性のある町です。八卦山脈(パーグアシャン)では登山、ハイキング、サイクリングなどのレクリエーションツアーに参加できます。
観光スポットで特に注目したいのは、扇形車庫(シャンシンチャークー)という機関車保管庫。転車台を中心として12台の機関車が扇状に並ぶ様子は迫力があり、鉄道ファンでなくとも心躍る光景です。
深い歴史のある町で、旧名は山が連なるという意味の「諸羅山」といいます。1931年、現在の甲子園(全国高等学校野球選手権大会)である「全国中等学校優勝野球大会」に台湾代表として出場した嘉義農林野球部の活躍が、最近「KANO」のタイトルで映画化され話題になりました。
観光スポットも歴史に関わるものが多く、博物館も点在しています。なかでも國立故宮博物院の初めての分館にあたる國立故宮博物院南部院區(グオリーグーゴンボーウーユエンナンブーユエンチュー)は、アジア文化をテーマにした展示を行い、台湾中西部の新しい文化拠点として注目されています。
年間の平均気温が約22℃と暖かく、台湾のなかでも農業が盛んな町として知られる雲林はおいしい食材が豊富な町です。コーヒーやハマグリ、シジミ、ピーナッツと特産品がたくさん揃っています。
台湾で最も長い老街である太平老街は、雲林に行ったらぜひ立ち寄りたいスポット。約600mにも渡ってバロック様式の建築物が並び、凝った装飾は眺めているだけでも楽しめます。
台湾南西部は熱帯性の気候で冬でも暖かく、5月頃からは気温が30℃を超える日も出てきます。観光客の数は比較的少なめで、現地らしさを堪能したいという方におすすめのエリアです。
台湾南西部最大の都市であり、超高層ビルが建ち並ぶ近代的な町並みと美しい港湾都市としての景観が魅力です。高雄港はアジアの港として重要な位置にあるため、巨大なコンテナ船が行き交うダイナミックな風景が見られます。
大きな都市らしく多くの観光スポットがありますが、地下鉄(MRT)や市バスのおかげで簡単にアクセスできます。
高雄の観光スポットといえば、六合國際觀光夜市(リォウホークオジークワングアンイエシー)がおすすめ。18:00頃から深夜まで開店しているフード屋台は、観光客や地元の人々でにぎわいます。高雄は港町らしく新鮮なシーフードを使った料理が豊富です。よりローカルな雰囲気を味わいたい方は瑞豐夜市(ルイフォンイエシー)にも行ってみましょう。
台湾で最も古い都市である台南は、2018年時点で人口約189万人と巨大な都市ですが、長い歴史を感じさせる古都の町並みが魅力です。狭い路地裏に個性的なショップが建ち並ぶ様子は、買い物の予定がない方にとっても一見の価値あり。台湾屈指の美食街としても有名です。
歴史的な史跡や博物館なども多くありますが、個人博物館でありながら多彩な展示と美しい建物に目を奪われる奇美博物館(チーメイボーウーグアン)は台南観光で必ず訪れたいスポットです。
台湾の最南端に位置し、随一のリゾート地である墾丁は、海水浴はもちろんサーフィンやダイビングを楽しみたい方に最適な場所です。美しく静かなビーチは見ているだけでも南国気分を味わえます。
海の美しい墾丁を訪れたら、観光スポットとして台湾最大規模の水族館である國立海洋生物博物館(クオリーハイヤンションウボーウーグアン)ははずせません。台湾の淡水魚、海水魚を展示しており、台湾の自然を知りたい方にも、小さなお子様と観光をする方にもおすすめです。
清の時代に築かれた姿をほぼ残して現存するという恆春城を中心に広がる恆春は、台湾南西部における交通の要衝で、墾丁への拠点として訪れる人が多い町です。近年、おしゃれなショップやカフェが増え話題のエリアです。
のどかな雰囲気に包まれる恆春で見ておきたいスポットは、2008年に台湾で大ヒットした「海角七号 君想う、国境の南」という映画に使われた阿嘉の家。2階部分は撮影されたときのまま残されているため、映画に出てくる情景を楽しむことができます。
島国である台湾には南国の雰囲気あふれる離島がたくさんありますが、それぞれ違った特徴があり、すべて訪れたくなるほど個性豊かです。
中国大陸に隣接する金門島は、国共内戦では激戦地となり、内戦の痕跡がそのまま残されています。現在、軍事施設は観光スポットとして開放されていますが、観光客が立ち入れるようになったのは1992年と最近のことです。
山后民族文化村(シャンホウミンスーウェンホアツン)では趣のある建造物と、昔の台湾の生活を垣間見ることができます。
90もの島から構成される澎湖島は、珊瑚礁が豊富で暖かな気候からリゾート地として人気を博しています。台湾本島の海鮮料理店では「澎湖島直送」が売りになるほど、新鮮な海の幸に恵まれています。中心地である中央老街はレトロな町並みが美しく、たくさんのおみやげ店でショッピングも楽しめます。
台湾より中国に近い位置にあり、1949年に国軍が駐屯し国防施設を建設するとともに、前線の防御陣地を担っていました。1994年に出入堺制限が解除され、北海の坑道などの軍事施設や、美しい砂浜など、観光地として注目されています。
綠島はもともと政府に対抗する活動家を収容しておくための孤島でしたが、現在では美しい自然が魅力の観光スポットとして人気です。綠島には珊瑚が生息する海底から湧き出る朝日溫泉(ヂャオリーウェンチュエン)があり、東側に向いて開けているので、朝日の絶景を眺めながら広い溫泉を楽しめます。
島自体が珊瑚礁の隆起によってできた小琉球は、年間を通して気温が20℃を下回ることはあまりなく、1年中海水浴やマリンスポーツが楽しめます。奇岩があることでも知られ、花瓶岩(ホアピンイエン)は名前のとおり花瓶のように下部が細くなっていることが特徴です。
観光地として身近な存在であり、高い人気を誇る台湾ですが、エリアによって気候や食文化が違い、多彩な特徴があります。記事では主なエリアと観光スポットをご紹介しているので、台湾観光の前に確認して、行きたいスポットを決めてから訪れましょう。
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