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オアフ島/ダイヤモンドヘッド:2022年5月12日からオンライン予約システム導入
2022.4.30
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「太平洋の楽園」といわれるハワイ・オアフ島。美しい海や山などの自然にあふれ、街中にはショッピングモールやセレクトショップが充実。お腹が空いたらシーフードやフュージョン料理、ハワイの郷土料理に舌鼓をうち、まさに楽園にいるかのようなひと時を過ごすことができます。ハワイ州観光局の統計データによると、日本からの旅行者の半数以上がリピーターです。そう、一度訪れるとハワイマジックにかかる、と言われるほど魅力的な場所なのです。そんな魅力あふれるオアフ島・ホノルルエリアを中心に、ハワイ在住の筆者が訪れてほしい観光スポットを厳選してみました。ぜひ、観光の参考にしてみてくださいね。
目次
ハワイのビーチといえば、ワイキキ・ビーチを思い浮かべる方が多いでしょう。青く透明な海、長く続く白砂の海岸、その先にそびえ立つダイヤモンドヘッド……。ワイキキ・ビーチは、ハワイを代表する観光スポットのひとつです。
そんなワイキキ・ビーチについて、このようなエピソードがあるのを知っていますか?
その昔、ワイキキ・ビーチは、ハワイ王家の人々に避暑地としてこよなく愛され、王族の別荘が多く点在していました。今ではもうなくなってしまいましたが、ハワイ王国最後にして唯一の女王となった、リリウオカラニがよく使用したパオアカラニとケアロヒラニという2軒の家は、ハモハモと呼ばれる場所にありました。ハモハモは、現在ワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾート&スパが建っているあたりです。
また、ダイヤモンドヘッド付近には漁業の安全を祈願する5つのヘイアウ(ハワイ式の神殿)があったと言われています。その中でも、1783年にマウイの王カヘキリによって建造され、その後カメハメハ大王の手に渡ったと言われるパパエナエナ・ヘイアウは、サーファーが海に出る前に参拝し、供物を捧げ、その日の波について知恵を授かったそうです。
観光地としてよく知られているワイキキ・ビーチとダイヤモンドヘッドですが、このようなエピソードを知るとまた見え方が違ってきますね。
続いて、ワイキキ・ビーチの中でも絶景の撮影ポイントとして親しまれているデューク・カハナモクの像。彼についても、このようなエピソードがあります。1890年にオアフ島に生まれたデューク・カハナモクは、小さい頃から海を遊び場に水泳やカヌーそしてサーフィンをして育ち、10代の頃にはワイキキ・ビーチでさまざまな雑用をこなすビーチボーイとして働いていました。1912年にはストックホルムで開催されたオリンピックの男子100m自由形で金メダルを獲得。世界記録も樹立し、大活躍しました。引退後には、サーフィンと水泳の振興に努め、ハリウッド映画にも出演しています。ハワイ王族が楽しんだサーフィンを世界に知らしめ、アメリカで流行させ、また大会のアイコンとしてサーフィンをプロスポーツにまで押し上げたことで「サーフィンの神様」と呼ばれています。
かつては王族、そしてサーフィンの神様が愛したワイキキ・ビーチ。多くの観光客が訪れ、ビーチで日光浴を楽しんだり、サーフィンなどのマリンアクティビティを楽しんだり、本格的なフラショーを鑑賞したり……。ワイキキ・ビーチはホノルルをめいっぱい楽しむにあたって外せないスポットでしょう。
また、ひと口にワイキキ・ビーチといっても全長は3kmと長く、静かな時間を過ごせるクイーンズ・サーフ・ビーチやファミリーにおすすめのクヒオ・ビーチパーク、マリンアクティビティのレンタルなどもあって多くの人で賑わっているデューク・カハナモク・ビーチなど、いくつかのビーチに分かれているため、自分にあったビーチを探してみるのもよいでしょう。
ワイキキ・ビーチ
詳細をみるワイキキ・ビーチに立つと、遠くに見えるハワイの象徴のダイヤモンドヘッド。地元の人の中には、ダイヤモンドヘッドを見ると「ホッとして、うれしい」という人もいます。雄大なその姿は、地元の人々の心のよりどころになっているのかもしれませんね。
ダイヤモンドヘッドは、火山活動でできたクレーター。元々ハワイ語で「マグロの額」という意味の「レアヒ」と呼ばれていました。ところが、19世紀に英国の船員がクレーターの斜面に光る鉱物を見つけ、ダイヤモンドと勘違いしたことから「ダイヤモンドヘッド」と呼ばれるようになりました。実際には、ダイヤモンドが採れたことはありません。
このダイヤモンドヘッドに登頂できることをご存知ですか? 登頂といっても、標高232mほどですので、頂上までは小1時間ほどです。小学生くらいの子供でもハイキング気分で歩ける登山道なので、子供を連れた家族も多くいます。
2022年5月からは、登頂者の安全と自然保護のためにオンラインを使った予約システムも始まりました。予約方法などの詳細は、こちらの記事をご覧ください。
いつもは下から眺めているダイヤモンドヘッドの頂上に登ると、海と街のコントラストが美しいワイキキエリアと雄大な太平洋が目の前に広がります。「息をのむ光景」とはこのことだと思うほどの絶景です。午後になると日差しがより強くなるので、涼しい午前中の登頂がおすすめです。登山を開始するとトイレや売店はないので、事前にトイレを済ませ、ミネラルウォーターなど水分補給できるものを準備するのもお忘れなく。
ダイヤモンドヘッド
詳細をみるハワイ州は、アメリカで唯一王族がいた州です。つまり、唯一王族によって使われていた宮殿のある州でもあります。州内には、ホノルルのイオラニ・パレスとエムマ女王が夏の別荘として使っていた離宮、そしてハワイ島のフリヘエ宮殿があります。
その中でも、スケールの大きさと展示物の充実度から、ホノルルのダウンタウンにあるイオラニ・パレスはぜひ訪れてみてほしい宮殿です。1882年にハワイ王国第7代目のカラカウア王が、当時のテクノロジーを駆使して建造しました。1880年代としては斬新な温水のシャワーや水洗トイレ、そして大変珍しい電灯や電話も取り入れられていました。なんと、ホワイトハウスより早く電気が引かれていたそうです。
現在は、歴代王の肖像画や当時使っていた調度品、そして世界各国の王室から贈られた記念の品などがところ狭しと展示されています。
また、2階には「幽閉の間」と呼ばれる部屋もあります。ハワイ王国最後の女王となったリリウオカラニは、1895年に反乱首謀者としてこの部屋に幽閉されていました。現在その部屋では、幽閉中に女王が作った「The Queen's Quilt(女王のキルト)」と呼ばれるキルトのほか、当時の家具などが見られます。
イオラニ・パレス(イオラニ宮殿)
詳細をみるキング通りをはさんだイオラニ・パレスの向かいには、1810年にハワイ諸島を統一してハワイ王朝を築いたカメハメハ大王の像もありますので、ぜひ一緒にご覧ください。
カメハメハ大王像 (ダウンタウン)
詳細をみる1988年4月8日に最初の花火が打ち上げられてから30年以上続いているヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート(以下ヒルトン・ハワイアン・ビレッジと表記)による花火は、旅行者だけでなく地元の人も楽しみにしています。
ワイキキの夜空を彩る花火ショーは、毎週金曜日20時から5分間ほど。花火は、ワイキキ・ビーチやアラモアナ・ビーチパーク、そしてビーチパーク内にある半島、マジックアイランドからも見られます。
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート
詳細をみる屋内から花火を楽しみたい場合は、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ内のレストラン、バリ・オーシャンフロントや、トロピックス・バー&グリル、ハウ・ツリー・バーなどでシーフードやトロピカルドリンクをお供に眺めると楽しさも倍増です。
バリ・オーシャンフロント
詳細をみるトロピックス・バー&グリル
詳細をみるほかにも、アラモアナセンター内に入っているデパート、ニーマン・マーカス3階にあるレストランのマリポサや、トランプ・インターナショナル・ホテル・ワイキキのワイオル・オーシャン・キュイジーヌからもよく見えます。
ハワイにも日本でいう「花金」と同じような言葉があり、地元の人々は「パウ・ハナ(ハワイ語で仕事終わりの意)・フライデー」として金曜日の夜を楽しみます。ぜひ、金曜日にはハワイの「パウ・ハナ・フライデー」を楽しんでみてください。
マリポサ
詳細をみるラニカイ・ジュース
詳細をみるワイオル・オーシャン・キュイジーヌ
詳細をみる都会であるホノルルに対して、地元の人が「カントリー(田舎)」と親愛を込めて呼ぶオアフ島のノース・ショアには、まだまだ古きよき時代の面影が残っています。
冬(といっても気温は25度前後)になるとマンモス級の波がきて、毎週末のようにサーフィン大会が開催されるノース・ショア。夏は波も小さく、穏やかな海です。ワイキキ市内からは車で1時間程度で訪れることができます。車をレンタルして、家族で訪れるのもいいでしょう。
ノース・ショアのハレイワの街には、シェイブアイス(かき氷)の老舗「マツモト・シェイブアイス」があります。ハワイ生まれのマツモト・マモルさんが、1951年に日用雑貨店を開いたのが前身です。
今では、ホノルルに住む人々もノース・ショアに行ったら必ず立ち寄るシェイブアイスの店として有名になりました。シロップにこだわっていて、その数40種類以上。無糖のシロップや複数のシロップを氷にかけたコンビネーションもあります。
童心に戻ってシェイブアイスを食べながら、ぶらぶらとハレイワの街を散歩して街の風に身を任せてみると、きっとリフレッシュできますよ。
マツモト・シェイブアイス
詳細をみるオアフ島の面積は1545平方キロメートル。日本の最小都道府県である香川県より少し小さな島です。そんな小さな島ですが、ビーチや山登りを楽しみ、かつてのハワイ王朝の歴史を学び、地元の人々と楽しい花金を過ごし、かき氷を食べながら日系移民の足跡に思いを馳せる……そんな風に、様々な楽しみ方ができるのがこのオアフ島です。今回ご紹介したスポットもぜひ訪れてみてほしいですが、まずはハワイでいろいろなことを試してみてください。きっとすぐに魅力を発見して、ハワイマジックにかかってしまいますよ。
監修:地球の歩き方