カロスキルのグルメ、ショッピングを満喫できる1日モデルコース!
2023.5.12
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韓国には、2018年時点で国内に約10万件のカフェがあるといわれています。コンビニが約5万件といわれているので、コンビニの2倍にあたるカフェがあることになります。それだけカフェが好きな人たちが多いので、ほかとはひと味違う、ずっと通ってみたくなるようなすてきなカフェがどんどん誕生しています。今回は、昔からオシャレなカフェが多い弘大(ホンデ)前と、若者に人気のスポットとなっている望遠洞(マンウォンドン)、延南洞(ヨンナムドン)エリアの最新おすすめカフェをご紹介します。
目次
弘大入口前のエリアで今人気のカフェのひとつといえば、申李道家(シニドガ)です。
美術大学「弘益大学」周辺に位置する弘大エリアは、個性的なショップやカフェ、アパレルショップが立ち並び、夜になるとクラブを訪れる人で賑わう場所です。そんなエリアにあるカフェ申李道家は、周りの雰囲気とはまったく違う韓屋(ハノク)風のカフェで、エリアとのギャップを感じますがそれが魅力のひとつでもあります。
韓屋からは一面のガラス窓を通じて庭が見えるようになっており、開放的な雰囲気。コンクリートの建物の2階にあるテーブルからも庭が一望できます。3階はルーフトップルームになっていて、予約制で利用することができます。ルーフトップルームは、一部ガラス窓で仕切られた部屋のようになっていて、小さな庭もありとても雰囲気がよいです。
こちらには、5種類の水出しコーヒー(7000ウォン、約700円~)やエスプレッソ系ドリンク(5400ウォン、約540円~)、砂糖漬けにしたフルーツを炭酸水で割った「エイド」やお茶(6400ウォン、約640円~)などのドリンクメニューのほか、季節や時期によって変わる韓菓(韓国の伝統菓子)やケーキ、ペストリーなどが揃っています。
筆者は店のスタッフが教えてくれた一番人気というソルトブレッド(塩パン)とアメリカーノを注文してみました。それぞれの価格は2800ウォン(約280円)、5400ウォン(約540円)です。ソウルでは「キオスク」というセルフ注文の決済端末が多く導入されており、こちらのカフェでも「キオスク」を使って決済が可能になっています。
最近、いろいろな店でソルトブレッドが販売されていて人気ですが、こちらのカフェのものは価格もお手頃で、注文したあとに軽く焼いて出してくれるので、塩とバターの風味がさらに豊かになりクセになる味わいです。
人の多い弘大前エリアで流行のファッションに触れ、歩き回ってひと息つきたいときに、この静かで落ち着いた空間でひと休みしてみてはいかがでしょうか。
弘大入口駅(ホンデイック駅)のすぐ近くにあるショッピングセンター、AKプラザ横のエレベーターで最上階の17階まで上がると、弘大エリアが望めるムシンサテラスというカフェがあります。ファッション通販サイト「ムシンサ」が運営しているカフェで、ショップとイベントスペースも兼ねたラウンジカフェになっています。
800坪という広いスペースの中央にはビーズクッションと小さなテーブルが置かれ、ドリンクをオーダーした客がビーズクッションに座りくつろいでいます。メニューは、コーヒーをはじめとしたドリンクがメインです。
こちらのカフェの一番の魅力は、パークと呼ばれるテラスから弘大エリアを一望できる17階からの展望です。
L字型のテラスには椅子が用意されていて、気持ちのよい天気の日には景色を眺めながらゆっくりとお茶を楽しむことができます。
Anthracite Coffee(アンスラサイトコーヒー)は、ソウルに4店舗あるカフェ。4つの店舗はすべてコンセプトが異なりますが、どこも個性的でオシャレな雰囲気です。筆者が初めて訪れたのは合井洞(ハプチョンドン)エリアにある1号店で、雰囲気と居心地のよさですぐにお気に入りのカフェとなりました。今回は、4店舗の中でも一押しの西橋(ソギョ)店を紹介します。
こちらの店舗は、庭園のある一軒家だった建物を生かしたカフェで、静かな空間で庭園を楽しみながらコーヒーの香りと味を楽しむことができます。
以前はソウルに住む富裕層の邸宅だったのでしょうか、建物自体が大きく、伝統的な庭園が整備されて残っています。
Anthracite Coffeeは生豆から管理・熱調節した焙煎を行っているコーヒー専門店で、その日に焙煎されたコーヒー豆はいろいろなカフェやレストランなどでも使用されているそうです。おもなメニューは、ハンドドリップコーヒーやモカポットコーヒー、コールドブルーコーヒー(いずれも7000ウォン、約700円)などの豆にこだわった上質なコーヒー、そしてそれに合う9種類のスイーツが用意されています。
コーヒーのほかにも人気メニューがあり、店のスタッフにおすすめしてもらったのが抹茶ミルク(9000ウォン、約900円)です。
抹茶の豊かな風味と上品な甘さで、ショッピング疲れも癒してくれそうです。メニューと一緒に渡されるメモには、「静かな空間でコーヒーや本を楽しんでもらうために、おしゃべりは小さな声でお願いします」というメッセージが書かれています。こうした店による配慮で、落ち着いた静かな雰囲気の中でコーヒーを楽しむことができます。
韓国では、数年前からクァベギという伝統的な揚げパン(ツイストドーナツ)が人気になっていて、最近では伝統的なクァベギをさらに進化させたおいしくてかわいいクァベギの店が登場しています。そのうちのひとつが、Anthracite Coffee 西橋店から徒歩11分のところにある、クァベギとカフェをあわせた造語でもある「Quafe(クァペ)」という店名のクァベギ専門店です。
ショーケースには種類豊富で色鮮やかなクァベギが並び、選ぶのに悩みそうです。
こちらの店舗では、いちばん人気のシグニチャーメニューが写真中央のレインボーカラーのユニコーンツイスト(2500ウォン、約250円)で、2番人気が写真下のソルティッドキャラメルツイスト(2900ウォン、約290円)だそうです。写真上のチェリーブロッサム(3300ウォン、約330円)などの季節限定メニューも販売されています。
望遠洞に来たついでに、漢江(ハンガン)エリアの景色を楽しみながらお茶してみてはいかがでしょうか。
2021年11月に望遠漢江公園(マンウォンハンガンコンウォン)にスターバックスの店舗がオープンしました。こちらの店舗の特徴は、漢江の水上に店があるため川を見ながらコーヒーを楽しめること。漢江の水上でスタバのコーヒーが楽しめる店舗は、ほかにも蚕院洞(チャムォンドン)にあるソウルウェイブアートセンターがあります。
お洒落なカフェの多い延南洞。その中で、今一番おすすめなのが清水堂 共鳴(チョンスダン・コンミョン)です。
ソウル、益善洞(イクソンドン)、カロスキル、そして延南洞にあるカフェで、「都心の中の水の流れる竹林の中で楽しむオーダーメイドスフレ専門店」というコンセプトで営業されています。
こちらでぜひ食べてほしいのが、清水堂オリジナルケーキ!
オリジナルエッグスフレカステラやストロベリースフレカステラ(どちらも1万6000ウォン、約1600円)、ストロベリーフロマージュケーキ(1万4000ウォン、1400円)、抹茶フロマージュケーキ(1万3000ウォン、約1300円)などが揃っており、どれも食べるのがもったいないほどきれいなケーキです。
夏には、オリジナルケーキ同様まるで庭園をそのまま移してきたような黒ゴマかき氷(1万3000ウォン、約1300円)とイチゴが乗ったストロベリーかき氷(1万4000ウォン、1400円)も味わえます。
昔からオリジナリティのあるカフェが多い弘大前(ホンデ)をはじめ、最近特に人気のスポットとなっている望遠洞(マンドンウォン)・延南洞(ヨンナムドン)エリアの2022年旬のカフェをご紹介してきました。新しいものを求め続ける韓国の若者たちにあわせて、どんどんと進化するソウルのカフェ。ソウル旅行の際には、ぜひ流行のカフェを楽しんでみてはいかがでしょうか。
監修:地球の歩き方
※こちらの記事は、1ウォン:0.1円で計算しています。