「地球の歩き方」的「インディ・ジョーンズ」の旅! ~①『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』編~
2023.6.6
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1981年の公開からスタートした映画「インディ・ジョーンズ」シリーズは、ハリソン・フォード演じる主人公の考古学者が、自身に降りかかるさまざまな危機に立ち向かいながら宝物を手に入れる冒険物語。スクリーンには、実在する世界各地の名所や史跡も次々と現れ、映画ファンはもちろん、旅好きにとっても見応え抜群な内容になっている。2023年6月30日には全世界同時公開となる最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の公開を控えた「インディ・ジョーンズ」シリーズより、今回はシリーズ第2作『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』から、「地球の歩き方」が冒険の旅にご案内!
シリーズ第1作『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』の旅はこちら
シリーズ第3作『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の旅はこちら
シリーズ第4作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の旅はこちら
シリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の旅はこちら
第2次世界大戦前の1936年を舞台としたシリーズ第1作『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』から約3年。1984年に公開された本作は、続編と思いきや、1年遡った1935年の中国・上海(撮影場所はマカオ)から物語が始まる。ショーレストランで行われたマフィアとの交渉が決裂すると、前作を上回る猛スピードの脱出劇に。危険きわまりない逃走に巻き込まれた歌手のウィリー、少年ショートとインディの3人を乗せたゴムボートが流されていくシーンは、アメリカの「ヨセミテ国立公園」のトゥオルミ川で撮影された。
アメリカ合衆国、西海岸にある「ヨセミテ国立公園」は、全米有数の人気を誇る国立公園。その中心となるヨセミテバレーは、氷河により削られたU字谷、白く輝く花崗岩、清冽な雪解け水を集め落ちる無数の滝や湖と、美しい地球の造形を詰め込んだようなところだ。そそり立つ1000m級の一枚岩はクライマー憧れの存在。ハイキングコースも無数にあり、初心者向けのルートもたくさんあるので、気軽に自然に触れることができる。
雄大な自然のなかにいながら、景色を楽しむ間もなく流されていくインディたち。たどり着いた先……それは「インド」だった。
本作の中心舞台になっている“魔宮”こと「パンコット宮殿」まで象に乗って向かうインディ、ウィリー、ショート。ウィリーは慣れない乗り物に四苦八苦。でも宮殿までの道のりは景色もいいし、なんだか楽しそう。入口に着いたとたん、象使いが逃げたっていうことは、やっぱり“魔宮”なんだけどね。
「パンコット宮殿」のモデルは、インド北西部ジャイプール郊外にある「アンベール城」といわれている。確かに、丘の斜面に立つそのたたずまい、塔のデザインなどがよく似ている! アンベールは、ジャイプールへ遷都する1727年までアンベール王国の首都だった。城はイスラムの影響を受けた独自の様式で建てられ、2013年、「ラジャスタンの丘陵城砦群」のひとつとして、世界遺産に登録されている。映画にも登場した象のタクシーに乗って訪れたら、インディの冒険に参加した気分を味わえるかも!
「象に乗る体験」は、観光客に人気のアクティビティ。タイのチェンマイではかつて象に乗れる施設が5〜6ヵ所あった。写真のように象の背中に設置された輿に乗るタイプなら、馬に乗ったことがない人でも楽しめ、ちょっとしたマハラジャ気分が味わえたものだ。ここ数年は動物福祉の観点から「乗る」ことよりも、餌やりや水浴び、象使い体験など、触れ合い体験にシフトしている施設が多い。形は変わっても象を身近に感じられる貴重な体験なので、ぜひトライしてほしい。
インドにある世界遺産「アンベール城」の中は、もちろん魔宮でも採掘現場でもない。「アルハンブラ宮殿」を思わせる中庭、象嵌細工と鏡細工のきらびやかな勝利の間。いくつもの噴水や水路など、往時の栄華を彷彿とさせる空間だ。
ハラハラ、ドキドキのシーンで忘れられないのが、採掘場でのバトル。巨大な歯車に巻き込まれそうになったり、トロッコで逃げまくったり。
まるで本作のセットのような岩塩坑がドイツにある。オーストリアとの国境に近いベルヒテスガーデンにある岩塩坑だ。日本ではアルペンザルツという商品名で売られている塩を作っている会社の、現役の採掘坑。ここが観光用に一部開放されていて、面白い体験ができるのだ。
欧州最大級の規模を誇るスロヴェニアの「ポストイナ鍾乳洞」。ここはあまりに巨大で深いために、トロッコで移動する。トロッコといっても、何両も連結された長〜い列車。しかしそれでも狭い坑道を壁面すれすれに下っていくので、顔を出そうものなら大惨事になりそうな迫力! 到着すれば、そこはキラキラと輝く鍾乳石の舞台。風もなくしんと静まった地底湖には白いホライモリが生息している。また、ポストイナ鍾乳洞からバスで30分ほど離れたところには、さらに規模の大きな「シュコツィアン鍾乳洞」があり、1986年には世界遺産にも登録。このあたりは「カルスト地方」といい、石灰岩の多い地形を「カルスト」と呼ぶ語源になっている。
トルコの中部に、「カッパドキア」というエリアがある。ここはニョキニョキと木が生えたような奇岩、ピンク色に輝く砂岩、巨大なテーブルマウンテンなど、独特の地形が見られるところ。かつてキリスト教徒が暮らしていたこともあり、岩窟教会にはフレスコ画が残っている。ユニークなのは、このエリアの地下。蟻の巣のように掘られた穴にはかつて町があった。すすの付いた台所、集会所、ワイン工房、もちろん換気口も完備していた。最近も新しい入口が見つかるなど、どれだけの規模で広がっているのか、いまだに調査が終わっていない。いくつかの地下都市は中に入ることができる。インディたちのような追いつ追われつ、というスリリングな体験とは少し異なるが、探検家気分が満喫できることは間違いなし。
インディが最後に戦う吊り橋の場面。ワニの餌食になぞなりたくないので、追体験はしたくないのだが、ちょっとだけ気分を味わうなら、徳島県の秘境「祖谷(いや)」にあるかずら橋がおすすめ。床板の隙間から見える川の流れは(ワニはいないけど)結構怖い。しかも揺れるのだ。平家の落人が追っ手から逃れるため、いざという時に切り落とせるように造ったという伝説もちょっとインディっぽく思えてきたり。夜はライトアップされ幻想的な姿に。
本作でロケの中心地となったのは、スリランカのキャンディ近郊。スリランカといえば、思い出すのは「紅茶」。映画のラスト近くで、丘の斜面に広がる茶畑が映されるが、キャンディ近郊にある紅茶の産地、ヌワラエリアの茶畑かも。スリランカ紅茶としては、最も標高の高い場所で生産され、繊細な味わいをもつ高級茶だ。キャンディは、仏教徒であるシンハラ王朝が、インドからの侵入者に追われ、南下して最後に選んだ地。イギリスが侵攻するまでの300年にわたって栄えていた古都だ。ブッダの歯を祀った仏歯寺もあり、聖地として世界遺産に登録されている。標高が高いために比較的過ごしやすく、イギリス植民地時代にリゾート施設も作られた。スリランカを訪れるなら外せない観光スポットだ。
シリーズ1作目『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』の特集に続き、2作目もドキドキハラハラのアドベンチャー&アクションが楽しめる『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』。「地球の歩き方」なら、映画に登場した国や地域はもちろん、ロケ地になった場所や、追体験が楽しめる観光スポットまで、さまざまな情報を網羅している。映画を見て、うずうずしてきたらガイドブックを片手に実際に冒険の旅へGO!
我らの英雄、インディがスクリーンに帰ってくる! 最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は6月30日(金)からロードショー。インディの最後にして最大の冒険を映画館で見届けよう。
“人間の想像を超える力”を持つ謎に満ちた伝説の秘宝《運命のダイヤル》を巡り、考古学者にして冒険家のインディが、因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる! 巨匠ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマ曲に乗せて、インディ・ジョーンズ最後にして最大のアクション・アドベンチャーの幕が上がる———。
これまで公開された『インディ・ジョーンズ』シリーズをまとめて見たい方に朗報! ディズニープラス「スター」で見放題配信中なので、最新作公開までの復習にぴったり!
TEXT:どんぐりはうす&オフィス・ギア インド情報提供:松岡宏大(KAILAS) タイ情報提供:水野純(MIDORIYA)