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【国際線】ヘアスプレー缶は飛行機の機内に持ち込みできる?爆発するって本当?

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2025年3月10日
公開日
2025年3月26日
iStock

海外旅行で気になることのひとつがヘアスプレー缶類の機内持ち込み。火気や高温注意の表記があり、フライト中に爆発しないかと不安になる方もいるでしょう。結論から言えば、ヘアスプレー缶の多くは飛行機の機内へ持ち込み可能です。しかし、スプレー缶類には厳しい規定が設けられており、違反すると破棄することとなります。本記事では、ヘアスプレー缶の持ち込み規定に関して、JALやANAの規定を紹介しつつ、注意点を解説していきます。

※本記事の内容は2025年3月時点での情報です。機内持ち込みに関するルールは変更される可能性もありますし、各航空会社により若干規定が異なる場合もあります。なので、フライトで使用する航空会社の規定、及び国土交通省の情報を合わせてご確認ください。

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ヘアスプレー缶は飛行機の機内に持ち込みできる?

©︎iStock

ヘアスプレー缶を飛行機の機内に持ち込むこと自体は可能です。

しかし、エアゾールタイプのスプレー缶は航空輸送上の危険物に分類されるため、機内への持ち込みの場合は下記3つのルールを厳守する必要があります。

1. 100ml以下の容器に入れる
2. 透明のジッパーにまとめて入れる
3. 持ち込みは液体類を含め、総量1リットル以下にする

日本のドラッグストアなどで売られている一般的なヘアスプレー缶だと、容量が100mlをオーバーしてしまうため、飛行機の機内へ持ち込みはできません。しかし、ミニタイプ(50g)容量であれば、100ml以下になりますので、国際線であっても機内へ持ち込むことが可能です。

※参照元:国際線の客室内への液体物持込制限について

※参照元:【機内持ち込み】「ケープ」シリーズは航空機に手荷物として持ち込めるの?

ヘアスプレー缶は飛行機に預け入れできる?

ヘアスプレー缶を機内へ手荷物として持ち込むのではなく、スーツケースなどに入れて預け入れする場合は、500ml以下の容器かつ2リットルまでであれば問題ありません。なので、預け入れの場合は容器量が100ml以上でも問題ありません。長期旅行で大きい容器のヘアスプレー缶を持っていきたい場合は、預け入れ荷物の中にしまっておきましょう。

ヘアスプレー缶は飛行機の機内で爆発する?

©︎iStock

ヘアスプレー缶は飛行機の機内で爆発しません。実際、Yahoo!知恵袋にて、「ケープ」などのヘアスプレー缶を発売している花王公式が下記質問に対して、爆発することはないと回答しています。

「Q.黒のケープミニサイズのものは国際線の飛行機に、スーツケースの中に入れて持っていけますか?50gのものです。 火気と高音に注意と書いてあるのですが爆発とかしないですか?笑KAOのやつかな、花王株式会社のケープです。」 「A.こんにちは。花王公式サポートのヘアケア担当です。ケープをご愛用いただき、ありがとうございます。黒のケープミニサイズ50gのものは、国際線の飛行機にスーツケースの中に入れて持っていけるか、とのご質問ですね。国際線の場合、客室内へのエアゾールタイプを含む液体物の持ち込みが制限されており、100mlを超える液体物は預け手荷物となります。『ケープ フォーアクティブ50g』のスプレー缶は100ml以下の容器なので、機内持ち込み、預け手荷物共に可能です。航空機内は、地上とほぼ同じ気圧や温度に保たれているため、ケープの中身が噴出したり、品質が劣化したりすることはありません。機内持ち込みの際にはキャップをきちんと締めてください。」(一部省略)

Yahoo! 知恵袋

多くのエアゾールタイプのヘアスプレー缶を提供している多くの会社も、公式に「ヘアスプレー缶の容器が破裂する心配はない」と公言しているので、基本的に安全と言えるでしょう。

スプレー缶類は持ち込みも預け入れも規定が厳しい

©︎iStock

化粧品類に該当するスプレー缶(ヘアスプレーや制汗スプレー)と医薬品類に該当するスプレー缶(虫除けスプレーを含む)は、前述した通り規定を順守すれば機内へ持ち込みが可能です。しかし、基本的にスプレー缶類への規定は厳しく、化粧品類や医薬品類以外のスプレー缶は持ち込めないケースが多いので注意が必要です。

飛行機の機内へ持ち込み及び預け入れできないスプレー缶類

まず下記特性を持つスプレー缶類は、飛行機の機内へ持ち込み及び預け入れができません。

● 毒性ガス
● 引火性ガス
● 可燃性ガス
● 腐食性ガス

どのようなスプレー缶なのか?で言うと、「殺虫剤スプレー、塗料スプレー、催涙スプレー、模型用スプレー、エアダスター」などが該当します。

飛行機の機内へ持ち込みは可能だが、預け入れできないスプレー缶類

次に、下記のようなスプレー缶類は、飛行機の機内へ持ち込みは可能だが、預け入れできません。

● スポーツ用品
● 日用品エアゾールスプレー

どのようなスプレー缶なのか?で言うと、「防水スプレー、静電気防止スプレー、滑り止めスプレー」などが該当します。「ヘアスプレー缶がいけるなら、他のスプレー缶も問題ないか」と思っていると、手荷物検査時に弾かれてしまうので、注意が必要です。

各飛行機でのヘアスプレー缶持ち込みに関する規定

最後に、各飛行機でのヘアスプレー缶持ち込みに関する規定を紹介していきます。日本で有名な「JAL」と「ANA」で、それぞれヘアスプレー缶に関する規定を見ていきましょう。

JALのヘアスプレー缶持ち込み規定

©︎iStock

まずはJALのヘアスプレー缶持ち込み規定に関してです。

Q.ヘアスプレーを機内に持ち込み、または預けられますか。 ヘアスプレー*は条件に該当する場合のみ、機内への持ち込み、またはお預けが可能です。詳しい条件については以下をご確認ください。 1容器あたりの質量または容量が0.5リットル、または0.5kg以下のもの、かつ1人あたり2リットル、または2kgまで 非放射性の化粧品類・医薬品類とスポーツ用品・日用品のスプレーあわせて2リットルまたは2kgまで 偶発的に中身が漏れるのを防ぐため、キャップなどで保護してあるもの なお、液体物規制対象となるため、航空機内への液体物持ち込み制限についてと、〔国際線〕特にお問い合わせの多い危険物の代表例もあわせてご確認ください。 * ヘアスプレーは身だしなみを整えるために使用する嗜好品です。

ヘアスプレーを機内に持ち込み、または預けられますか。

ANAのヘアスプレー缶持ち込み規定

©︎iStock

次に、ANAのヘアスプレー缶持ち込み規定に関してです。

機内持ち込み制限 液体類の機内持ち込みが次の1~3の通り制限されます。 あらゆる液体物、ジェル、エアゾール類等は、100ミリリットル以下*1の容器に入れてください。 100ミリリットルを超える容器に100ミリリットル以下の液体物が入っている場合でも不可となりますので、その場合は預け入れ手荷物としてお預けください。 飲料類、クリーム・ローション・オイル類、香水、スプレー、シャンプー類、シェービングフォーム、防臭剤等のエアゾール類、歯磨き粉等の練り状物、半固形物、その他同様の物を含みます。 * 1 密度の違いはありますが、100ミリリットルは100グラムと読み替えます。 液体類の入った容器を容量1リットル(1000ミリリットル)以下、縦横の辺の合計が40cm以内の透明な再封可能なプラスチック袋(ジップロック状)に余裕を持って入れてください。 プラスチック製袋はお客様ご自身にて事前にご用意ください。 お一人様あたりの袋の数は一つのみです。 透明プラスチック製袋はその他の手荷物とは別にして手荷物検査場にて検査係員に提示してください。

液体の機内持ち込み(国際線)

JALもANAも、エアゾールタイプのヘアスプレー缶の持ち込み及び預け入れはOK。基本的に同じ規定を設けています。

ケープは飛行機の機内に持ち込みできる?:まとめ

ケープは国際線でも、飛行機の機内へ持ち込むことが可能です。

ただ、エアゾールタイプのヘアスプレー缶は規定が厳しいため、違反していると新品であっても破棄することとなります。基本的に国際線のヘアスプレー缶に関する規定は同じですが、航空会社により規定が若干異なる可能性もあるので、必ずフライト元の航空会社の規定を合わせて確認しておきましょう。

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