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埼玉県の秩父地域で、2026年3月18日から11月30日まで、12年に一度の特別な巡礼行事「秩父午年総開帳(ちちぶうまどしそうかいちょう)」が開催。約790年の歴史をもつ秩父三十四観音霊場(秩父札所)のすべての寺院で、普段は非公開のご本尊の観音様が特別に一斉公開される貴重な機会です。さらに今回は開運スタンプラリーや記念グッズなど、初めての人でも楽しめる企画も登場。自然と歴史に包まれた秩父で、心を整えるプチ巡礼の旅へご案内します!
秩父札所は、鎌倉時代に開かれたと伝わる観音巡礼の霊場で、秩父市に25寺、横瀬町6寺、小鹿野町2寺、皆野町1寺に点在する34の寺院から成ります。西国三十三所、坂東三十三所とともに「日本百観音」のひとつに数えられ、約790年にわたり多くの巡礼者が訪れてきました。
その秩父札所で12年に一度、干支の午(うま)年に行われるのが「午年総開帳」。普段は厨子の奥に安置されていて非公開の本尊の観音像が公開され、直接お参りすることができます。
期間中は本尊とつながる五色の紐「御手綱(おてづな)」に触れて、観音様と深くご縁を結び、ご利益を授かることができます。そっと手を添えて祈りを込める時間は、忙しい日常から少し離れ、自分の心と向き合うひとときになるはずです。
秩父札所の巡礼路は、すべて歩くと約100km。昔ながらの巡礼者のように徒歩で巡る人もいますが、電車やバス、車、レンタサイクルなどを使って回れます。1番から34番までを順番に回る必要はなく、気になるお寺から自由に巡ることができます。まずは、初めての人でも訪れやすいおすすめの札所を3カ所紹介します。
入母屋造りで美しく整った札所1番 四萬部寺の本堂は1697年の建立で、埼玉県有形文化財に指定されています。秩父三十四観音霊場の発願寺として、御朱印を頂く専用の納経帳(御朱印帳)や白衣、輪袈裟、納札、お経本など、巡礼用品がすべて揃います。
四萬部寺の境内には「お寺カフェ四萬部寺」もオープン。精進ランチ(予約制)や台湾スイーツの豆花、ハーブやドライフルーツなどをブレンドした八宝茶など、心と身体にしみるメニューをいただけます。
音楽寺の名の由来は、秩父札所を開創した十三権者が聞いた山の松風の音を、菩薩の奏でる音楽と感じたからといわれています。音楽関係者の参拝も多く、本堂にはヒット祈願のポスターなどがたくさん貼られていました。江戸時代に鋳造された境内の梵鐘は秩父市指定文化財で、前庭からは秩父市街を見渡せます。
西武秩父駅や秩父鉄道御花畑駅から徒歩圏内にあり、巡礼のスタート地点として訪れる人も多い慈眼寺。目の健康にご利益がある観音様として知られています。境内には秩父札所連合会の事務所もあり、巡礼用品も揃っています。
総開帳の開催にあわせて、秩父地域ではさまざまな企画も予定されています。札所を巡りながら参加できる開運スタンプラリーでは、各札所に掲出された二次元コードをスマホで読み取り、スタンプを取得。スタンプ数によって、秩父地域のお店で何度でも使えるクーポン券がもらえるほか、宿泊券や秩父蒸留所で熟成されたウイスキー・イチローズモルトの総開帳記念ボトルの購入権などが抽選で当たります。
また、ロックバンド「THE ALFEE」とのコラボにも注目。ベースの桜井賢氏の故郷であり、高見沢俊彦氏と坂崎幸之助氏が午年生まれという縁で、「秩父札所午歳総開帳× THE ALFEE コラボレーション」が実現。秩父札所の全34寺で「アルフィー歌朱印」も総開帳の期間限定で頂けます。
総開帳限定の御朱印や記念グッズなども登場。巡礼の記念として2026年の総開帳でしか頂けない、札所ごとに異なる御朱印集めも楽しむことができます。
「12年に一度!【秩父午年総開帳で祈りの旅へ】開運スタンプラリーやお寺カフェも」はいかがでしたか? 12年に一度の特別な年に、ぜひ秩父の里山を旅しながら、ゆっくりと巡る小さな巡礼の旅に出かけてみてください。
TEXT&PHOTO:地球の歩き方編集室 金子 久美
取材協力:秩父札所連合会