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タイの基本情報と観光ガイド・有名観光スポット
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タイの首都であるバンコク。この記事ではバンコクの基本情報から市内の交通手段、主要観光スポットまで、バンコクについて詳しく解説します。本記事をバンコク旅行の参考にして、充実した旅を満喫してください。
南北に長いタイの国土のほぼ中央に位置するバンコク。大河チャオプラヤー川がタイ湾に注ぐ広大な平野の中にあります。かつては縦横に張り巡らされた運河を多数の船が行き来し、その様子から「東洋のベニス」とも呼ばれました。
チャオプラヤー川を通じてタイ湾と上流のアユタヤーを結ぶ中継地点に位置する小さな集落だったバンコク。18世紀にチャクリー王朝のラーマ1世が対岸のトンブリーからこの地に遷都し、王宮やワット・プラケオ(エメラルド寺院)などを建設。以後政治や経済の中心として発展しました。19世紀にはタイ初の舗装道路チャルーン・クルン通りも建設され、交通や経済が発展。現在では東南アジア有数の国際都市として、歴史と現代が調和した魅力あふれる町となっています。
バンコクはタイの政治、経済、文化の中心地。国内外から多くの人々が集まる国際都市でもあります。歴史的な寺院や豪華な王宮から、高層ビルや大型ショッピングモールなどのモダンなスポットまで、さまざまな見どころがあります。また、屋台やナイトマーケットでは本場のタイ料理や買い物を楽しめるなど、活気ある街の雰囲気を感じられる点も魅力。寺院巡りやショッピング、グルメ、ナイトライフなど、さまざまな時間を過ごすことができます。
バンコクの正式名称は「クルンテープ ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーデ ィロッカポ ップ ・ノッパ ラッタナラーチャターニー・ブ リーロム・ウド ム・ラーチャニウェート・マハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤ・ウィサヌカムプ ラシット」といい、世界で最も長い地名としてギネス世界記録に登録されています。現地の人は短く「クルンテープ・マハーナコーン」と呼んでいます。
バンコクの治安は、東南アジアのなかでは比較的安定しており、観光客にとっても過ごしやすい都市とされています。ただし、スリやひったくり、詐欺などの犯罪が発生することがあり、注意が必要です。特に、主要な観光スポットや公共交通機関、繁華街などの人出がある場所では、荷物や貴重品の管理に気をつけましょう。また、観光客を狙ったぼったくりタクシーの被害も発生しています。防犯意識と正しい知識を持ち、トラブルを未然に防ぐことが大切です。
日本とバンコクの時差は2時間で、バンコクが日本よりも2時間遅く、日本の午前10時がタイの午前8時となります。タイ国内での時差は存在しないため、国内の移動時に時差を気にする必要はありません。なお、タイではサマータイムを実施しておらず、1年を通して時差が変わることはありません。
バンコクは熱帯性気候で、年間を通して高温多湿。特に3〜4月は最も暑くなる時期で、日中は40度近くになることもあります。季節は雨季、乾季、暑季(タイ気象局の分類では雨季、冬季、夏季)の3つに分けられます。乾季は湿度が下がり比較的涼しく、観光に最適な時期です。雨季はスコールのような激しい雨が一時的に降りますが、長時間続くことは少なく、旅行も十分に楽しめます。とはいえ、近年は乾季に雨が降ったり、最高気温が以前よりも高くなったりするなど気候変動の影響も見られ、以前のようなはっきりとした季節の違いが曖昧になってきています。
バンコクには、以下ふたつの空港があり、どちらの空港にも日本から直行便が運航しています。
日本からバンコクの所要時間は、直行便を利用する場合、行きは約4~7時間ほど、帰りは約4~6時間。スワンナプーム国際空港からバンコク市内までは、リムジンバスやタクシー、電車などで移動可能です。ドーン・ムアン(ドンムアン)国際空港からバンコク市内まではタクシーのほか、空港バスや電車でアクセスできます。
バンコク市内の移動手段は、おもにMRTブルーライン、スカイトレイン(BTS)、タクシー、路線バスなどがあります。
高速都市鉄道 MRT(Mass Rapid Transit)のブルーラインは、バンコク中心部と郊外を結ぶ都市鉄道で、バンコク市街地では地下鉄になっています。スクムウィット通りやシーロム通り周辺の繁華街とワット・ポーやウイークエンド・マーケットなどのエリアを結び、観光に便利。旅行者に人気のワット・プラケオやワット・ポー、ワット・パクナームにもアクセスできます。スカイトレインと連絡する駅もあります。
乗車券は、1回券のコイン型トークンもしくはチャージ式ICカードを購入するか、タッチ決済可能なクレジットカードで乗車することもできます。
バンコク中心部の市街地と郊外を結ぶ高架鉄道。スクムウィットラインとシーロムラインの2路線があり、CENサヤーム駅(セントラル・ステーション)で連絡しています。スクムウィットラインのN2パヤー・タイ駅でエアポートレイルリンクと接続。スクムウィットラインは路線が長く、バンコクの南郊外にあるパクナーム周辺の観光スポットへアクセスできるため、便利です。
乗車券の種類は、1回券、1日券、もしくはラビット・カードと呼ばれるチャージ式ICカードがあります。
バンコク市内を走行するバスは200近い路線があり、さまざまな種類の車体のバスが運行しています。同じ路線でも車体の種類が異なると運賃が異なります。以下は、バンコク市内のおもなバスの種類です。
バスはバス停で待ち、目的のバス(番号で区別)が来たら腕を体の前へ斜め下向きに出して合図をします。バス停にいても合図をしないと通過されるので注意しましょう。運賃は、乗車後に車掌が集めにくるので、現金で支払います。下車する際は、車内のボタンを押すと次の停留所で停車します。ミニバス以外は車内のモニターに次に停車するバス停の名称が表示されます。地図アプリなどで現在地を確認しながら下車するとよいでしょう。路線バスを利用するのに便利な「Via Bus」と呼ばれるスマートフォンのアプリもあります。
ワット・プラケオはタイで最も格式の高い寺院で、バンコク王宮内にあります。美しい装飾の建築群と、ヒスイで作られた仏像(その色からエメラルド・ブッダとも呼ばれる)が祀られており、神聖な雰囲気に包まれています。建物の細部は色鮮やかなモザイクや金箔が施され、まさにタイ仏教芸術の宝庫。タイの王室や仏教文化を象徴する存在として、国内外から多くの参拝者や観光客が訪れる名所です。
王宮とワット・プラケオ
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ワット・パクナームは、バンコク西部にある歴史ある寺院。特に、境内に建てられた白い仏塔内にあるエメラルド色のガラス仏塔と、天井に描かれた幻想的な仏画が圧巻です。また、仏塔の隣に鎮座する高さ69mの黄金の仏像も必見。静けさのなかで心が落ち着くひと時を過ごせます。
ワット・パクナーム(ワットパクナム)
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バンコクでも先駆的なショッピングエリアである、サヤーム・スクエア。高級ブランドやファッション系のショップが集まるおしゃれタウンとして人気を集めています。BTSサヤーム駅を中心に、周辺のショッピングモールが歩道橋で連絡しているので、雨が降っても気にせず散策を楽しめるのも魅力!
サヤーム・スクエア(サイアム・スクエア)
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タイの首都・バンコクの基本情報から人気観光スポットまで、バンコクの特徴や魅力をご紹介しました。この記事を参考に、ぜひバンコク旅行を計画してみてはいかがでしょうか?