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カテドラル正面に向かって左側の小路を70mほど歩き、左に曲がると王の広場に出る。三方をゴシック様式の建物に囲まれたこの広場は、コロンブスが新大陸発見の報告のためパトロンであったカトリック女王イサベルに謁見したという歴史の舞台になった場所。右側奥にある半円形の階段が、いかにもうやうやしく謁見の場に臨んだと思われる、当時の雰囲気を醸し出している。広場を囲むように建つレイアール・マジョール宮殿PalauReial Majorは、もともとバルセロナ伯爵の館だったが、その後14〜15世紀にバルセロナを支配したアラゴン王国の王宮となった。左側に見えるのが副王の館。塔の最上部は、海を監視するための望楼だった。正面にはティネルの間があり、コロンブスもここでカトリック両王と談笑したといわれる。また、右側の細長い建物はアガタ礼拝堂で、おもに王専用の礼拝の場として使われていた。