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曲線の美しさに囲まれ憩える公共公園
ガウディのスポンサーだったグエルは、街を見下ろす山の手の土地に60戸の宅地を造成し、緑に囲まれた閑静なイギリス風の住宅街を造ろうとした。そのための都市デザイン、道路整備、正門から中央広場にかけてのパブリックスペースの建設が、ガウディによって行われた。 公園では有名なベンチをはじめ、いたるところにタイルを用いた装飾が見られるが、これらの多くはガウディの協力者であるジュジョールの作品。ガウディが生み出した破砕タイルの技術により曲線をうまく覆い、かつ高い芸術性を生み出している。
この宅地造成計画は、グエル家とガウディ家(現在はそれぞれ小学校とガウディの家博物館)以外には1戸しか売れず失敗に終わるが、そのおかげで現在はすばらしい公共公園として人々に愛されている。
公園外から見て右 側 にあるの が 守衛小屋、左側が管理小屋。童話『ヘンゼルとグレーテル』に出てくるお菓子の家をイメージしたといわれる。
正門から市場へと通じる、 長さ約20mの 階段。 途中には有名なトカゲの噴水があり、市場下に設けられた貯水槽の水を排出する役割をもつ。
「ギリシア劇場」と名づけられた共用スペース。人体から断面の形が決められたという有名な波形のベンチは、機能性と美術性を兼ね備えている。
ギリシア神殿をイメージしたドーリア様式の柱が、上の中央広場を支えている。太陽と月を表す天井飾りは、ガウディの協力者ジュジョールの作品。
公園内の最も高い場所にあり、 バルセロナの街と地中海が見渡せる。ゴルゴダとは、キリストが磔にされたエルサレムの丘。
ガウディはモデルハウスだったこの家を買い取り、20年間暮らした。現在はガウディがデザインした家具や遺品が展示されている。