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台中市南屯区にある彩虹眷村は、大胆な色使いと独特のタッチで描かれた壁画が一面に広がる芸術公園だ。ペインティングを施したのは1924年生まれの黃永阜(ホワン ヨン フー)さんという男性。現在ではこの場所をひと目見ようと、世界中から年から200万人もの観光客が訪れる台湾有数の観光地のひとつとなっている。
元々、彩虹眷村は軍人が住んでいた住宅地だが、2000年前後に周辺地域一帯が再開発のため取り壊されるという計画が浮上した。
村から徐々に人が去っていくなか、長年この地域で生活してきた黄さんが「少しでも思いを残したい」と2008年ごろ村内の壁や地面一面に絵を描き始めるのだが、その大胆な色遣いや目を引くデザインがアートとして認められて保存運動がおこる。その結果、地域一帯は保存されることとなった。
2014年に芸術公園として開園すると、瞬く間にその噂は広まり現在では世界中から多くの観光客が訪れている。