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【京都・伏見】京都初のクラフトビールを手掛けた黄桜のテーマパーク

乙な京都™

乙な京都™

京都特派員

更新日
2025年4月7日
公開日
2025年4月7日
日本酒とクラフトビールが楽しめるテーマパーク「カッパカントリー」

クラフトビールがとても身近な時代になりましたが、京都初のクラフトビールを手掛けたのは、日本酒メーカー・黄桜なのをごぞんじですか? しかも創業数百年の酒蔵がひしめく伏見のなかで、かなり若い企業なんです。後発メーカーならではの挑戦的な企業姿勢を体感するために、今回は「カッパカントリー」をご紹介します。

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黄桜の酒造りを学び日本有数の河童の資料館へ

1925年(大正14年)、創業者・松本治六郎が家業の清酒製造業より独立し、伏見区新町において「松本治六郎商店」を起こし、銘酒「黄桜」の礎を築きました。1951年(昭和26年)に黄桜株式会社が設立され、カッパのキャラクターでおなじみの日本酒メーカーとして、業界に先駆けたテレビCMや紙パック製品を導入など老舗酒蔵とはひと味違う独自の道を切り拓いてきました。
今回訪れたカッパカントリーは、黄桜が京都で初めてクラフトビール事業に参入した1995年に開業したテーマパーク。施設は大まかに黄桜記念館、黄桜商店、黄桜酒場で構成されています。

河童資料館の主であるリアルな河童がお出迎え

最初に訪れた黄桜記念館に入ると河童資料館が出迎えてくれます。古くから日本人に親しまれてきた河童の起源から歴史、各地の伝承などをわかりやすく展示した日本有数の河童の資料館です。さらに、清水崑・小島功両氏の河童の原画展示をはじめ昭和30年代からのCMライブラリーも。私は懐かしむ世代ではありませんが、逆に新鮮な感覚を覚えました。さらに歩みを進めると、黄桜の酒造りについて、ビデオやパネル、ジオラマ展示で学ぶことができます。

黄桜記念館の中庭には名水「伏水(ふしみず)」が湧く

■黄桜記念館
営業時間:10:00~16:00
休館日:火曜日(祝日の場合は水曜日)、年末年始(12月31日・1月1日)
入館料:無料

限定酒やおみやげを取りそろえる黄桜商店

伏見の名水を使ったクラフトビールがずらり

黄桜商店はカッパカントリー内にあるショップで、ここでしか買えない黄桜のお酒やクラフトビール、オリジナルグッズなどを販売しています。おみやげや贈り物を買う際はぜひお立ち寄りたいですね。また、隣接する黄桜広場にはテーブルと椅子があるので、家に帰るまで待ちきれない場合は青空のもと楽しむことができます。

  • 日本酒やクラフトビールのショット販売もある
  • 4月下旬から5月上旬にかけて見頃になる“黄桜”が咲き誇る黄桜広場

■黄桜商店
電話番号:075-611-9919
営業時間:10:00~20:00
休館日:火曜日(祝日の場合は水曜日)、年末年始(12月31日・1月1日)

醸造所を併設するレストランでできたてビールを

黄桜酒場のアプローチである石畳も旧本店蔵当時のもの

黄桜商店の奥にある趣のある石畳を進むと、ビール醸造所を併設する黄桜酒場へ。掘りごたつ個室やテーブル個室がありますが、私のおすすめは旧本店蔵を利用した吹き抜け空間が開放的なフロア。この空間で1998年に「ジャパン・ビア・カップ」を受賞した京都麦酒ゴールドエールなどを味わうと格別です。京都麦酒だけでも数種類あるのでぜひ飲み比べてみてください。

最大100名まで収容できるというフロア空間

ほかにもラッキーブリュー、悪魔のビール、そして抹茶の香りに、緑の泡、ホップ由来の苦さが楽しめる抹茶など国内外の受賞歴を誇るビールがあります。もちろん、要予約のコース料理や伏見の旅弁当、お手軽なランチメニュー、夜のアラカルトなどお料理も充実しているので、多彩な楽しみ方ができます。

■黄桜酒場
電話番号:075-611-9919
営業時間:月~金 11:30~14:30 (L.O.14:00)、17:00~21:30 (L.O.20:50)
土・日・祝 ランチ 11:00~14:30 (L.O.14:00)、17:00~21:30 (L.O.20:50)
休館日:火曜日(祝日の場合は水曜日)、年末年始(12月31日・1月1日)
クレジットカード:VISA、MasterCard、UC、DC、JCB、MUFG
お子様連れ:乳児から可、離乳食持ち込み可、お子様メニューあり(ランチタイムのみ)、お子様用椅子あり、お子様用食器あり、ベビーカー入店可

 

■キザクラカッパカントリー
住所:京都市伏見区塩屋町228
電話番号:075-611-9919
アクセス:京阪本線「中書島」駅から徒歩7分、京阪本線「伏見桃山」駅から徒歩7分、近鉄京都線「桃山御陵前」駅から徒歩8分
URL:https://kizakura.co.jp/

 

今回の「乙な京都™」はいかがだったでしょうか。普段当たり前のように親しんでいるクラフトビールの魁が伏見の酒造メーカーだったなんて意外でした。また、老舗酒蔵のイメージだった黄桜が業界では新興勢力だったなんて! 伝統を守りながら、革新的な取り組みを進める姿勢に勇気をもらいました。飲んでばかりいないでちゃんと勉強しないといけませんね。

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