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【スペイン】バレンシア郊外で開かれる毎年恒例のワインフェア

田川 敬子

田川 敬子

スペイン特派員

更新日
2025年4月30日
公開日
2025年4月30日

バレンシアにはワインのイメージはあまりないかもしれませんが、ワインの生産も盛んです。バレンシア県には2つのワインの保護原産地呼称(DOP)があります。ひとつはバレンシア市から西に車でおよそ1時間ほど行った地区のDOPウティエル・レケーナ。100を超えるワイナリーがあり生産量も多く、ボバル種という土着品種で知られています。もうひとつはバレンシア市を挟んで北と南に分かれているDOPバレンシアです。5月17日(土)に、このバレンシアの南にあるワイン産地で毎年恒例のワインフェアが開催されます。

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ワインフェア

このワインフェアは、Terres dels Alforinsと呼ばれるMoixent/モイシェン(スペイン語ではMogente/モヘンテ)とLa Font de la Figuera/ラ・フォン・デ・ラ・フィゲラ(同Fuente la Higuera/フエンテ・ラ・イゲラ)、Fontanars dels Alforins/フォンタナルス・デルス・アルフォリンス(同Fontanares/フォンタナレス)の3つの町を包括する地区の10軒を超えるワイナリーが参加します。丘陵もあるこの地区は風光明媚なことで知られていて、私のお気に入りのドライブコースです。

ワインフェアは毎年持ち回りでモイシェンとラ・フォン・デ・ラ・フィゲラ、フォンタナルス・デルス・アルフォリンスで開かれますが、今年はモイシェンが会場になります。

<前回、3年前にモイシェンで開かれたときの様子。細長い広場のまわりにワインや食べ物のブースが並びました>

バレンシア市内からは少々離れたこの地区は交通の便が悪く、車かワインフェア専用チャーターバスを使わないと行きにくいのですが、今年の開催地はバレンシアの北駅から近郊線(cercanías)C2の電車で行くことができます!! 但し、バレンシアから行くと最後の3駅区間が工事中なので途中で振り替え輸送バスに乗らないといけないため、通常1時間半の所要時間が2時間かかってしまうのですが・・・。とはいえ、2時間かかってもこのイベントはワイン好きにはたまらないはず。なお、週末で電車の本数が少ないので、時刻表の確認をお忘れなく。

楽しみ方はいたって簡単。会場でチケットを買うとグラスももらえるシステムで、グラスをもってぶらぶらとワイナリーのブースに並ぶワインを見てまわり、飲みたいと思ったものを注いでもらいます。チケット代は年々高くなっているとはいえ、昨年は10€で5杯分のチケットがもらえました。もっと安くて8杯分もらえた頃もありましたが、8杯は多過ぎるので5杯が妥当なのかも。屋外イベントなので、5月のさわやかな気候と青空のもとで飲むワインはおいしく、郷土料理の屋台も出るのでお腹も満たせます。私の予想では、オーブンで炊くお米料理のアロス・アル・オルノやパエリア、すぐ隣のアルバセテ県の郷土料理ガスパチョ・マンチェゴなんかが食べられるのではないかと読んでいます。

<前回大鍋で作られていたガスパチョ・マンチェゴ>

今年出展予定のワイナリーは次の通りです。

モイシェンからは5軒。
◆Celler del Roure
◆Sant Pere
◆Clos Cor Ví
◆Dominios de MGP
◆Pago Casa Gran

ラ・フォン・デ・ラ・フィゲラからは3軒。
◆La Viña
◆La Comarcal
◆Arráez

そしてフォンタナルス・デルス・アルフォリンスからは8軒です。
◆Casa Los Frailes
◆Daniel Belda
◆Bodegas Enguera
◆Vinya Alforí
◆Clos de Lôm
◆El Poblet
◆Rafael Cambra
◆Los Pinos

ぜひ足をお運びください。

12ª Mostra de Vins de Terres dels Alforins
日時:2025年5月17日土曜日 11:00~19:00
場所:Moixent (Mogente)
地図:この広場です(駅から徒歩10分弱)⇒ https://maps.app.goo.gl/3mAHqZ27XBSBxkVj7

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