
新しいタイを発見できるかも!?現地在住の日本人が見つけたバンコク市内&近郊のマル秘穴場スポット
2023.8.29
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タイの首都バンコクは南国の大都会らしく眠らない街。夜もバッチリ楽しめる穴場の見どころをたっぷりご紹介します。
バンコクのナイトマーケットの中で、特に規模の大きいものがタラート・ロットファイ・シーナカリンです。もともとはチャトゥチャックのウイークエンド・マーケット近くにあったタイ国鉄操車場跡地を利用して行われていたアンティークのナイトマーケットなので、この名前がつけられました(タラートロットファイ:タラート→市場、ロットファイ→鉄道=鉄道市場)。
操車場跡地再開発のため、2013年に郊外のシーナカリンに移転しました。アンティークやレトログッズ、古着などを扱うショップが広大な敷地に多数並び、オブジェのように展示されたヴィンテージのアメリカ車が雰囲気を盛り上げます。敷地が広くて余裕があるためかフードエリアも充実しており、タイ料理やシーフードだけでなく気軽につまめるスナック系、タイ人も大好きなスシやラーメンなどの日本食もあります。
タラート・ロットファイ・シーナカリン
詳細をみる2021年11月にオープンしたばかりの、バンコク最新のナイトマーケットです。敷地を埋める多彩なショップや飲食店、隣に立つ立体駐車場の上から見下ろすカラフルなテントが映えると人気だったタラートロットファイ・ラチャダーがコロナ禍で閉鎖。規模を小さくして移転再開したのがこちらです。
ビルに囲まれた四角い盆地のような空間に、整然と並んだ白いテント。ハンドメイドの雑貨やプチプラのファッション、シューズやバッグ、ジュエリーなどのショップが並んでいます。オープンして1年しか経っていませんが、すでに人気沸騰で毎晩大混雑。拡張が計画されています。
タイの人気ファッションブランド「FLYNOW」のオーナーが手がけた、アーティスティックなコミュニティースポットのチャーンチュイ。バンコク郊外にある敷地内には整然と民家風のプレハブが建てられ、それぞれがショップや飲食店になっています。レストランでは昆虫食にトライできたり、バーではクラフトビールが飲めたりと、ひと味違うメニューが楽しめます。
バンコクの中華街ヤオワラートの中心となるヤオワラート通り。幅が広く一方通行のこの通りは、夜になると進行方向に向かって左側の車線が規制され、飲食の屋台がずらりと並ぶ屋台街となります。麺類やご飯ものなどの屋台はテーブルを並べているので、座って食べられます。スナック類やフルーツ、飲み物の屋台も多数。チャイナタウンの喧騒を体感できる、楽しい屋台街です。
チャイナタウン・ヤオワラート通り
詳細をみるバンコクの中華街ヤオワラートのなかでも、7月22日ロータリーとチャルーン・クルン通りに挟まれた一帯はレストランなども少なく、夜になると人通りが減る寂しいエリアでした。そのなかにある短い通りのソイ・ナーナーを中心に、2015年頃から新しいスタイルのバーやレストランがオープンし、人気のナイトスポットとなりつつあります。ジンを使ったカクテルを提供するバーの「ティーンズ・オブ・タイランド(Teens of Thailand)」、毎晩タイの伝統音楽のライブが行われヤードン(タイの伝統的な薬酒)を飲めるレストランの「テープ・バー(Tep Bar)」、花屋の2階にある隠れ家カフェの「ウォールフラワー・カフェ (Wallflowers café)」、魔都上海を彷彿とさせるレトロチャイナの雰囲気を漂わせるバーの「八號(Ba Hao)」など、どこも個性的な店ばかり。この界隈は比較的安心して歩けるので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
テープ・バー
詳細をみる新しい高層ビルが次々に建てられるバンコクでは、ビルの屋上を使ったバーやレストランが大流行。「最上階」ではなく文字どおりの「屋上」なのがすごいところで、目もくらむような絶景とグルメが一度に堪能できる贅沢スポットになっています。特におすすめなのは「オクターブ・ルーフトップ・ラウンジ&バー」。49階にはオープンエアのテラスがあり、360度のパノラマを楽しむことができますよ。
オクターブ・ルーフトップ・ラウンジ&バー
詳細をみる高いところがあまり得意ではない方は低めのルーフトップ・バーに行ってみてはいかがでしょうか。それほど高くないビルにもルーフトップ・バーやレストランはあります。高い場所にあると風が強くて落ち着かないことがあり、また暗くなると眺めもそれほどでもなくなってしまうので、低めの場所にあるルーフトップ・バーの方を好む人も多いようです。BTSナーナー駅近くにある「ネスト」は、その名のとおりまるで鳥の巣のような隠れ家スポット。ホテルの9階にあり、カクテルが絶品です。
ネスト
詳細をみるタイ独自の夜の飲食業態に、カフェーがあります。ステージで行われる歌謡ショーやコントなどを鑑賞しながら食事やお酒を楽しむレストランのことで、気に入った歌手を自分たちの席に呼んで一緒にお酒を飲んだり、食事をしたりすることができます。店の規模が大きくなるとビアホールやクラブに近くなり、業種もロンビヤーと名乗ることもありますが、基本的に内容はほぼ同じ。ロンビヤーを名乗る規模の店になると、ステージが広くなり、バンドだけでなくバックダンサーも多数登場します。
盛り上がってくるとテーブル脇で踊りだす客も出てきて店内はカオスに。脳内麻薬大噴出必至のナチュラルハイスポットといえるでしょう。タイの主要都市からも姿を消しつつあるこの種のお店も、バンコク郊外にはまだ数軒残っています。お店が無くなる前に一度体験しておくことをおすすめします。
バンコクの北東部にあるローカルなナイトマーケット、タラート・フアムム。古着や雑貨、アンティークなどを扱うショップが集まるマーケットの中で、異彩を放つのがこのお店、「サターニー・ミー・ホーイ」。名前のとおり貝料理専門店(サターニー・ミー・ホーイ:サターニー→駅、ミー→ある、ホーイ→貝=貝のある駅:意味不明)ですが、サービスする店員が全員ガチムチのマッチョな男性、しかもイケメン、さらに衣装(タンクトップやショートパンツ)は日替わりという、実にタイらしいと言ったら怒られるかもしれませんが、脱力しつつ盛り上がるバンコクならではのスポットです。
謎の熱気に包まれた半野外の店内で、サービス精神の塊のような筋肉マンたちに囲まれながらつつく、焼いたりゆでたりと好みの方法で調理されたさまざまな貝。この店がすばらしいのは、ギミックに走りながらも料理には一切手抜きがないところ。あらゆる悩みがバカらしくなるこの空気感は、間違いなく唯一無二の体験となることでしょう。
いかがでしたでしょうか。バンコクは日が落ちてからも遊ぶスポットがたくさんあります。ある夜はナイトマーケットで地元民と交じってローカル飯を、ある夜はルーフトップ・バーでおしゃれにカクテルを楽しんでみてください。
監修:地球の歩き方