タイ旅行で必須!タクシー配車アプリ「Grab(グラブ)」の登録・利用方法
キーワードで検索
タイ観光の定番といえば、寺院巡りやマッサージ、ビーチリゾートなどを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし今回は、「もっとディープなタイを知りたい!」という方におすすめしたい、バンコク市内&近郊の穴場観光スポットを3つ紹介します。ぜひ旅行プラン作りの参考にしてみてください。
目次
バンコクの中華街ヤオワラートの南に位置し、近年若者を中心に人気を集めている「タラート・ノーイ地区」。このエリアには古きよき町並みや町工場が残され、中華系タイ人が多く暮らしています。
「タラート・ノーイ」とは“小さな市場”という意味で、かつては中華系移民の貿易拠点として栄えていました。人々が営む生活の息遣いを感じられる路地裏には、200年以上の歴史をもつ中国建築や、おしゃれな隠れ家カフェ、個性的なストリートアートがあふれています。
ここは猫たちの住処でもあり、のんびりとあくびをする姿に癒やされます。はためく洗濯物を見上げ、白シャツ一枚のおじさんがうたた寝するのを横目で通り過ぎていくうちに、自分もその日常に溶け込んだ気分に浸れます。
250年以上の歴史をもつ中華邸宅カフェ「ソー・ヘン・タイ」(The So Heng Tai Mansion)のシンボルは風情ある特徴的な門。中国・福建省からの移民により建てられ、現在はその子孫がカフェを経営しています。
門をくぐると目の前に現れるのは、立派な中国式の邸宅。存在感がある中庭のプールは深さがあり、ダイビングの練習に使われています。
カフェは1ドリンク制です。1階で飲み物を注文したら靴を脱いで2階に上がります。席に座ってのんびりお茶を楽しむだけではなく、邸宅内を見学することもできます。静寂のなかをゆったりと時間が流れ、そこはまさに別世界。邸宅の歴史に思いをはせていると、ノスタルジーを感じます。
70歳を超えたパワフルなバリスタおばあちゃんが経営する本格コーヒーショップ「マザーロースター(Mother Roaster)」は、かわいいウォールアートが目印で、カメラを手にした若者たちが集う人気の撮影スポット! 建物1階に横たわる山積みの廃材に圧倒されつつ、狭い階段を上がって2階に進むと、カフェの入口があります。
店内は、おしゃれなオブジェや写真が壁に飾られ落ち着いた雰囲気。木の温かみを感じる空間にはカウンター席とテーブル席があります。
自家焙煎の豆を使った本格ドリップコーヒーは一杯ぶんずつ豆を挽いてていねいに淹れてくれます。看板メニューは「アイスラテ・オン・ザ・ロック」(Iced Latte On The Rok)100バーツ(約380円)。丸く大きな氷が浮かんでいて、ミルクもエスプレッソも濃厚でおいしいです。
チャオプラヤー川沿いにある「バーン・リム・ナーム」(Baan Rim Naam)は、19世紀初頭に建てられた木造倉庫をリノベーションした、レトロなカフェ&レストランです。質素で古びた入口を抜けると、目の前に広がるのはリバービューの絶景! 開放感あふれる広々とした店内にはジャズミュージックが流れています。川から吹き抜ける心地よい風を感じながらタイを代表する河川、チャオプラヤー川を一望できます。
ソフトドリンクは一律100バーツ(約380円)。タイミルクティーの甘さが歩き疲れた体に染みわたります。読書をしてもよし、行き交う船や沈みゆく夕日をぼーっと眺めてもよし! 新旧が入り交じる「タラート・ノーイ」は、訪れるたびに新しい発見があります。
バンコクの西隣に位置する「ナコーン・パトム県」は、実は見どころが多く知る人ぞ知る穴場です。バンコクからは車で1時間30分ほどの距離で、グラブ(Grab)タクシーやバスでもアクセス可能。日帰り旅におすすめです。
ここ数年、特に人気なのが、「レッドロータス水上マーケット」です。2017年にオープンして以来、女性を中心に人気の映えスポットとして注目されています。ピンク色の蓮の花が咲く池を、船頭付きの手漕ぎボートで散策することができます。ウドンタニーで有名な蓮の湖に比べると小規模ですが、十分美しく、季節を問わず楽しむことができます(蓮の花の見頃は1〜2月)。ボートの料金はひとり100バーツ(約380円)。
蓮の花は朝に咲くため、10時頃までには現地に到着することをおすすめします。いち押しなのは、ドローンによる空中撮影。映え写真を撮ってもらえるということで大人気です。料金は写真1枚につき40バーツ(約150円)、すべてのデータの場合は300バーツ(約1100円)で、Airdropなどを使ってその場でデータを受け取ることができます。
撮影のときは、船頭のお兄さんが「こんなポーズはどう?」といろいろ提案をしてくれます。ボートに寝そべったり、両手を広げたり、変なポーズをしたり……みんなでワイワイできて、最高の思い出になること間違いなしです。
2023年5月現在、レッドロータス水上マーケットは新型コロナウィルスの影響により一時的に営業を停止していますが、カフェとボートツアーは営業中です。詳細は、タイ国政府観光庁のページにてご確認ください。
ナコーン・パトム県を訪れた際は、ぜひ周辺の人気観光地にも足を運んでみてください。世界最大の仏塔「プラ・パトム・チェーディー」は、タイ国内でもっとも格式の高い寺院である「第一級王宮寺院」に指定されています。黄金に輝く釣り鐘状の仏塔が美しく、仏塔のなかにはラマ6世の遺骨が納められています。お布施やおみくじを体験したり、ゆっくりと回廊を散歩したりするのも豊かな過ごし方です。
ナコーン・パトム県でランチをするなら、「火山エビレストラン(Volcano Prawn Restaurant)」の名物料理はいかがでしょうか? 筆者いち押しは「エビの火山蒸し焼き」。火山を模した蒸し焼き器のてっぺんから、炎が「ブオォー!」と大噴火するプチファイヤーショーを楽しめます。
香ばしい匂いがあたりにたちこめたらできあがりの合図です! 熱々の巨大エビの殻をむいて、ブリンブリンの身にかぶりつくと、口いっぱいに広がるエビのうま味。さらに、エビに絡まった秘伝のタレ(香味油)が絶品。一度食べたらやみつきになること請け合いの一品です。
手芸用品や文房具、アクセサリーなどの雑貨が好きな人は、ぜひバンコク旧市街の「サムペン・レーン市場」へ足を運びましょう。サムペン・レーンとは、ヤオワラート通りと並行する路地一帯のことで、MRTサームヨート駅から徒歩で15分ほどの場所にあります。
アーケードがかかる狭い路地裏には商店がずらりと並び、日用雑貨や手芸用品、子ども用のおもちゃやアクセサリーなどが、ところ狭しと陳列されています。とくに手芸用品は種類が豊富で、カラフルな布やボタン、ビーズ、レース、アクセサリーパーツ、タッセルなど、なんでもあります。ハンドメイドやお仕立ての材料を調達するのに最適で、バンコクの手芸好き御用達の場所です。そしてサムペン・レーン市場は卸売りがメインという市場だけあって、とにかく安い! ばらまき土産を調達する場所としてもぴったりです。
「ヒラ・ファッション・アクセサリー・プラザ(Hira Fashion Accessories plaza)」は、アクセサリーのハンドメイド好きには見逃せないお店です。心躍るカラフルでかわいいプラスチックビーズや各種ハンドメイド用の商品が壁一面にずらりと陳列されており、その光景は圧巻。たくさんの商品の中からお気に入りのパーツを見つけましょう
手芸用品のお店、「ホン・ガーメント・アクセサリー(Hong Garment Accessories)」には、刺繍糸・枠、針、ミシン糸、ボビン類、チャコペーパー、ボタン、マジックテープ、ゴムなどが豊富に取り揃えてあります。色やデザインがおしゃれな商品が多く、ディスプレイもきれいです。少し割高ですが、日本製の商品も手に入るためバンコクに住む日本人にも人気です。
「カン・ショップ(Kan shop)」では格安でアクセサリーを買うことができます。ピアスはひとつ10バーツ(約40円)から。タピオカジュースやレモンサイダーを模したピアスなど、思わず手に取りたくなるような、個性的でかわいいアクセサリーがめじろ押しです。サムペン・レーン市場は混雑していることが多いので、スリにはご注意ください。
「バンコクの定番スポットは行き尽くした」という方にもおすすめのディープなスポットを紹介しました。バンコクの交通事情は近年大きく変化していて、高架鉄道BTSや地下鉄MRTの路線が拡張されるなど、都心から旧市街やバンコク近郊などにもアクセスしやすくなっています。タクシーを利用する場合は、ぼったくりなどのトラブルが少ない配車アプリ「グラブ(Grab)」を利用すると安心です。ぜひ実際に訪れてタイの新たな魅力を発見してみてくださいね。
TEXT・PHOTO:バンコク特派員 日向みく
監修:地球の歩き方
※1バーツ:3.8円で計算しています。
※こちらの記事は12/1のものです。最新情報は必ず各自でご確認ください。
Grabについては、こちらの記事もご覧ください。