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明洞の異国情緒あふれるおすすめカフェ_ザ・スポットファビュラス
2022.2.25
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2020年から始まった新型コロナウイルスの影響で、最も打撃を受けたソウルのエリアといえば、江北(カンブク)の観光スポットである明洞(ミョンドン)です。特に外国人観光客で賑わっていた街だけに、海外からの観光客がいない期間は多くの店が閉店したり、営業停止したりしました。2022年6月に外国からの観光客が入国できるようになってからは、いたるところで新しくオープンを控えた店舗工事などが進み、その活気を取り戻しつつあります。今回は、韓国在住の筆者が2023年の明洞の様子をお伝えします。
目次
明洞には昔から、観光客だけでなく地元の人からも愛されている老舗の名店があります。長年味に信頼のある有名店が、現在も存在しているのか、気になるところです。
まずは、古くから明洞で人気の有名店、明洞餃子に行ってみます。
本店前に行ってみると、ちょうど昼食時間ということもあり、地元の人をはじめ多くの観光客が入店のために列を作っています。本店から徒歩1分の場所にある分店も、長蛇の列。
明洞餃子は、2017年からミシュランガイドのビブグルマンに掲載されているカルグクス(手打ち麺、1万ウォン)とマンドゥ(餃子、1万1000ウォン)の有名店です。メニューはカルグクス、マンドゥ、ビビンククス(甘辛ソースで食べる手打ち麺、1万ウォン)の3種類で、一緒に出されるキムチも人気です。(1ウォン:約0.1円 2023年3月時点)
次に気になるのが、明洞餃子の本店と分店のあいだにある忠武(チュンム)キムパです。
忠武キムパも現在運営中です。忠武キムパとは、元々漁師が漁に出る際に食べていた料理。小さめの海苔巻きご飯に、イカのキムチとカクトゥギ(大根のキムチ)というとてもシンプルな組み合わせですが、不思議とクセになる料理です。
忠武キムパと明洞餃子分店の間の路地から入ったところにあるのが、昔から明洞の冷麺専門店として有名な明洞咸興麵屋(ミョンドンハムンミョノッ)本店です。
訪れてみると、こちらもしっかりと健在でした! 水冷麺とビビン冷麺(各1万1000ウォン)とフェ冷麺(刺身入りビビン冷麺、1万2000ウォン)の冷麺があります。冷麺としては高めの価格設定ですが、こちらの冷麺はこの値段を出しても後悔しないおいしさです。営業時間が長くないので、訪れる際には事前に営業時間をチェックしてください。
明洞の名店といって外せないのが、創業80年のコムタン専門店、河東館(ハドングァン)です。
「ミシュラン2023」にも掲載されており、昼食や夕食の時間帯を外しても混雑していることが多い人気店です。
河東館のコムタンは、具材がキムチとねぎのみでシンプル。スープは肉の臭みがまったくなく、ていねいに調理されているのがよくわかります。7:00からオープンしているので、朝食にもおすすめです。
コロナ前の明洞のメインストリートには特にコスメショップがずらりと並んでいましたが、コロナ渦を経てコスメショップはかなり少なくなっています。現在のメインストリートの営業状況を見てみましょう。
明洞駅のすぐ近くにあるネイチャーリパブリックは、現在も運営しています。
現在は、日本、韓国、アメリカ、カナダと多様な国籍のメンバーで構成されたグループ、NCT127が広告モデルとして起用されています。彼らがおすすめしているビタペアCシリーズの「ホワイトニング美白マスクシート」(10枚入り、3万ウォン)が人気のようです。
また、ウェア、ランジェリー、アクセサリーなどトータルで揃うブランド「8seconds(エイトセカンズ)」や韓国大手アパレルメーカーの主力ブランドである「Spao(スパオ)」、セレクトショップ「STYLENANDA(スタイルナンダ)」が運営する「Stylenanda Pink Hotel(スタイルナンダピンクホテル)」も健在です。
カフェ「ザ・スポットファビュラス」も、多くの客でにぎわっています。店内はモダンでかつレトロな雰囲気。スイーツが充実しているので休憩したいときにおすすめです。
こちらのカフェについては以下の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
2022年6月以降、少しずつ新しい店舗も増えつつあります。そのなかでも、ぜひチェックしておきたいお店をいくつかご紹介します。
まずは、以前から店はあったものの、コロナ渦を経てメインストリート沿いに移転し、リニューアルオープンした韓国の大型セレクトショップ「A LAND」です。外観のイメージも新しくなり、1階は雑貨やアクセサリー、2階はメンズファッション、3階はレディースファッション、4階はビンテージファッションなどが販売されています。
メインストリートを進み、明洞芸術劇場の四つ角に行くと、韓国ファッションブランド「EiDER(アイダー)シャモニー明洞店」ができています。2022年はEiDer創業60年ということで、シャモニースピリットを感じさせてくれるコンセプトでつくられているそうです。
シャモニーとは、フランスにある山、シャモニー=モン=ブランの略称。シャモニースピリットは、シャモニーに登頂成功したジャック・バルマとミッシェル=ガブリエル・パッカールが人々に与えた「未知への恐れに打ち勝ち挑む心」を指す言葉。このシャモニースピリットは、EiDER創業当初のコンセプトでもあったようです。
EiDERシャモニー明洞店の対角側には新韓銀行があり、そこに隣接するかたちで新韓銀行が運営する「Cafe Swith SOL」というカフェがオープンしています。
店内は、新韓フレンズと呼ばれる新韓銀行のキャラクターのオブジェや絵で装飾され、グッズも販売されています。おすすめのカフェメニューは、シグニチャーの「ソルの北極星」(クリームソーダスムージー、6000ウォン)です。
また、最近明洞でとても人気のカフェがあります。明洞聖堂の向かい側にあるビルの2階にある「モルト イタリアンエスプレッソバー」です。
このカフェが人気の理由のひとつは、テラスから見える聖堂と南山タワーの景色。寒い冬でも、1日2000人以上が訪れるという明洞の人気スポットとなっています。
景色だけでなく、いろいろなカフェドリンクやスイーツ、ブランチメニューなども揃っているので、機会があればぜひ味わってみてください。
最近、メインストリートで目立つのが屋台の多さです。午後になると、多くの屋台が並び始めます。コロナ以前も屋台は出ていましたが、そこまで多くはありませんでした。現在では、平日でも午後になると屋台が並び、週末には通りの中央にはずらりと屋台が並びます。
それでは、どんな屋台が並んでいるのか、見ていきましょう。
いかがでしたか。コロナ渦以降、多くの店が閉店したり休業したりし、一時はゴーストタウンのようになってしまった明洞ですが、2022年6月に観光客の入国が始まってからは多くの観光客が訪れ、現在は活気を取り戻しつつあります。店のリニューアルや新規オープンが着々と進んでおり、またそんな状況をバックアップするようにたくさんの屋台が並び、明洞を盛り上げています。これからどんなお店がオープンしていくのか、楽しみです。
監修:地球の歩き方
2023年3月時点で、1ウォン:約0.1円です。