
第4話「最新アートスポット&グラフィティ巡り inバンコク」タイ料理と最新アート巡りの取材レポートもチェック!
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テレビ大阪・BSテレ東ほかで放送中の「ドラマ 地球の歩き方」。次の舞台はタイ。アートに造詣が深い、俳優・森山未來がタイのアートに触れながら「アートとは何か」を見つめ直す旅へ。 第2話はタイ最北端の地・チェンライのタイランド・ビエンナーレでアート巡り。また、そこで出会った作品のルーツ、アカ族の村へ。
バンコクでのアート巡りを終え、今回の旅の目的でもある「タイランド・ビエンナーレ」を見に行くことに。
「タイランド・ビエンナーレ」とは、2年に1度都市を変えて行われる芸術祭のことです。3度目の開催となる今回の舞台となったのは、タイ最北端の地、チェンライ。「タイランド・ビエンナーレ・チェンライ2023-2024」と題され、オープンワールドをコンセプトとして2024年4月30日まで開催されているので、気になった方はぜひ!
「タイランド・ビエンナーレ」は、いろんな地域に作品が展示されているので、車をチャーターして巡るのがオススメ。
まずはメイン会場となる「チェンライ国際美術館」へ向かいました。チェンライ国際美術館は、本展に合わせてオープンした新施設。14組のアーティストの作品が展示されています。
展示マップを見て未來さんがいちばん気になったのは、タイを代表する映画監督でアーティストのアピチャッポン・ウィーラセタクンさん(通称ジョー)。2010年には映画「ブンミおじさんの森」でタイ史上初のカンヌ国際映画祭パルム・ドール(最高賞)を受賞するなど、今回のタイランド・ビエンナーレでも注目のアーティスト。
ジョーの作品を見に行こうと話していたら、声をかけてくれたのがアートディーラーのオットさん。「ジョーに会えるからついてきて下さい」と話すオットさんとジョーの元へ向かうことに!
オットさんの紹介で、タイを代表する映画監督でアーティストのジョー(アピチャッポン・ウィーラセタクンさん)に会いに行くことに。
向かったのはチェンライ市内から車で約1時間半で到着する「バンメーマ小学校」。1960~2007年まで使われていたそうで、現在は廃校になっています。
校舎の中に入ると、ジョーが出迎えてくれました。ここでは、3つの教室を使って、ジョーのアート作品が2点展示されています。
「すべてのものはそれだけで十分に美しく、アートは必要ないのではないか」とアートへの葛藤を語るジョー。「アートは必要ないということを理解するために、映画やアートの制作は続けていく」と話してくれました。
ジョーとオットとお別れし、次に向かったのは「バーンダム博物館」。ここでは、タイ北部の建築様式の建物や民芸品を見られる建物が建ち並んでいます。ここでは、4名の女性アーティストのアートが展示されています。
なかでも特に気になったのは、ブスイ・アジョウさんのアート。彼女はタイ北部の国境周辺に住む山岳民族、アカ族出身。「軍事政権に迫害された歴史をアートで伝えたい」とアカ族の文化や伝説をテーマに制作していると話してくれました。
ブスイ・アジョウの作品に触れ、彼女の作品のルーツであるアカ族の村「フアイキーレックガオ村」を訪れることに。
チェンライ市内から車で約1時間半の場所にあるこの村では、約3000~4000人の村人が暮らしています。「アカ」とは「川から遠く離れる」ことを意味していて、昔川沿いで暮らして伝染病にかかった経験から、先祖代々川から遠く離れた山間部の急斜面で暮らすようになったのだそう。
到着すると、カラフルな刺繍の民族衣装をまとった村人たちがにぎやかに出迎えてくれました。彼らは普段、自給自足で生活していて、米や野菜、鶏などを育てています。お葬式のときには、自分たちで棺を作ることから始めて豚や水牛を捧げるのだとか。
そんな彼らが、ローカル料理でもてなしてくれました。心遣いに感謝しながら、伝統文化を五感で感じることができました。
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