ハンガリーってどんな国?ワインや温泉など押さえておきたい魅力を紹介!
2024.6.11
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旅行・観光の基本情報
ハンガリーの歩き方
ハンガリーは、中欧に位置する歴史と文化が豊かな国である。首都ブダペストはドナウの真珠と称され、誰もが一度は訪れたくなるほど魅力的だ。壮麗な建築物や温泉、活気あるカフェ文化に加え、グルメやワインも楽しめる。大都市の喧騒から離れ、田園風景や美しい湖を望む地方の旅も忘れがたい体験だ。中欧の歴史が織り交ぜられた町並みや、ハンガリー特有の料理を堪能することで、この国の深い魅力を感じられるだろう。歴史を感じさせる町並み、心身を癒す温泉、そしてグルメの世界まで、ハンガリーは訪れる者を決して飽きさせない。
ハンガリーを訪れるなら、まずは夜景を楽しむことから始めよう。特にブダペストのドナウ川沿いは外せないスポットだ。日が沈むと、ブダ城や国会議事堂、くさり橋が幻想的にライトアップされ、川面に映る光景は思わず息をのむほど。夜のクルーズに乗れば、ゆったりとした時間のなかで夜景を堪能できる。夜風に吹かれながら町の歴史や文化に思いを馳せるのは、旅の疲れを癒しながら感動を味わう絶好の時間だ。美しい夜景が、ハンガリーでの旅をより特別なものにしてくれるはず。
実は温泉大国のハンガリー。特にブダペストは温泉の都としても知られ、市内には約100以上の泉源がある。なかでも広く知られているのは、16世紀にオスマン帝国が築いたトルコ風の温泉や、19世紀から20世紀初頭にかけて建設された豪華なアールヌーヴォー様式のスパ施設である。セーチェニ温泉、ゲッレールト温泉、ルダシュ温泉などがその代表例だ。地元の人々と一緒に温泉に浸かりながら、ハンガリーの文化を肌で感じることができる。
ハンガリーの旅は、グルメを堪能することなしには終わらない。パプリカをふんだんに使った名物料理グヤーシュはぜひ試してほしい一品だ。また、デザート好きにはクルトシュ・カラーチというシナモンが香る焼き菓子がおすすめ。さらには、地元の市場を訪れてハンガリーならではの新鮮な食材を見て回るのも楽しい。地元の食材を使った料理を味わいながら、ハンガリーならではの風土と歴史を感じられるだろう。
都市部だけでなく、広大な田園地帯や美しい湖もぜひ訪れてほしい。特にバラトン湖は中央ヨーロッパ最大の湖で、夏には多くの観光客が訪れる人気の観光地。湖畔でのんびりと過ごす時間や、ワインを片手に美しい夕日を眺めるのは格別だ。田園風景が広がるエリアをサイクリングするのもおすすめ。
ハンガリーを訪れたら、歴史に触れる時間も作ってみてほしい。ブダペストでは、世界遺産にも登録されているブダ城や、聖イシュトヴァーン大聖堂など、歴史的建造物が数多く存在する。これらの建造物は、ハンガリーの栄華とその後の激動の歴史を物語っている。ハンガリーの長い歴史に思いを馳せながら町を歩けば、より一層旅の深みが増すだろう。
ハンガリー
約9万3000平方キロメートル
約960万人
ブダペスト
カトリック、プロテスタント、正教会、ユダヤ教など。
ハンガリー語
直行便はないため、ヨーロッパの主要都市を経由してブダペストへ。日本からフランクフルトやウィーンなどを経由して、所要時間は合計で約14〜16時間程度。乗り継ぎ時間や便によって所要時間は異なるが、ハンガリーはアクセスが良好なヨーロッパの中心に位置しているため、他国との組み合わせ旅行も楽しめる。
四季がはっきりとしており、日本の気候と似ている点も多い。夏は暑く、日中は30度を超えることもあるが、夕方から夜にかけては比較的涼しく過ごしやすい。冬は寒さが厳しく、ブダペストでは氷点下まで気温が下がることもあるため、防寒対策はしっかりと行う必要がある。春と秋は気候が穏やかで、観光に最適な時期といえる。
店舗や業種によって多少異なる。
ハンガリーと日本の時差は8時間で、日本のほうが8時間進んでいる。サマータイムの実施期間は3月最終日曜~10月最終日曜まで、実施期間中は時差が7時間となる。
キリスト教に関連する祝祭日が多く、街全体が祝日ムードに包まれることもある。
レストランやタクシーなどのサービスに対してチップを渡す習慣がある。チップの額は特に決まっていないが、目安相場は以下の通り。
水道水は基本的に飲用可能だが、敏感な体質や体調が心配な人は、ミネラルウォーターを利用するのが安心。スーパーやコンビニでは、炭酸入りと炭酸なしのミネラルウォーターが販売されており、炭酸入りは「szénsavas」、炭酸なしは「szénsavmentes」と表記されている。
ほとんどの商品に付加価値税(VAT)がかかっている。一般品目は27%、食料品や薬品、一部の書籍などは18%や5%と軽減税率が適用されている。対象店舗で購入した商品のVATは手続きをすれば還付されるため、買い物の際にはレシートを保管しておくとよい。また、還付のための最低購入金額などの条件があるため、事前に確認しておくとスムーズ。
比較的治安はよいとされるが、観光地や交通機関ではスリに注意が必要。特にブダペストの中央市場や観光客が多く集まるエリアでは、貴重品の管理に気を配ることが大切だ。また、レストランやカフェで不当な料金を請求されたという事例も稀に報告されているため、メニューの価格を確認し、支払いの際にしっかりと内容をチェックすることが望ましい。夜間にひとりで歩く際には、明るい通りを選び、万が一トラブルに巻き込まれた際には、すぐに地元の警察や観光案内所に相談しよう。
18歳未満の飲酒や喫煙が禁止されている。また、クラブやバーなどは18歳以上から入場可能。
運転は免許を取得していれば17歳から可能であるものの、レンタカーを借りる際には年齢制限が設けられており、通常は21歳以上が条件となっている場合が多い。
身分証明書の提示が求められる場面が多いため、パスポートを常に携帯しておくこと。
メートル法を採用しており、距離はメートル、重量はグラム、容積はリットル。量り売りの市場では、500グラムを「fél kiló」、1キログラムを「egy kiló」と表現することがあるため、地元の市場で買い物を楽しむ際には、覚えておくと便利だ。