こんな時だから、旅を語ろう:STORY.02『地球の歩き方』編集部 池田祐子が語る「地球のパワーを感じる旅」
2021.8.3
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ジンバブエの歩き方
ジンバブエはアフリカ南部に位置する、雄大な自然と観光資源に恵まれた国。世界有数の観光スポットであるビクトリアの滝が特に有名で、地球の壮大な力を感じさせる。国土の大部分はサバンナで覆われ、野生動物が多く生息しているため、サファリツアーも人気だ。ほかにもジンバブエの古代遺跡や歴史的な都市は、文化的な旅を楽しみたい人にとっても見逃せない。アフリカの中でも観光地としての成熟度が高く、バランスが取れた旅行ができる国だ。
ジンバブエでは雄大な自然に触れることができる。特にビクトリアの滝はジンバブエの象徴であり、その迫力と美しさは言葉に尽くせない。毎秒何百万リットルもの水が落下する様子は圧巻で、まるで自然が生きているかのように感じられる。周囲には観光用の展望台がいくつかあり、各ポイントから異なる視点で滝を眺めることができる。また、ヘリコプターでの空中観覧や、滝のふもとをボートで巡るツアーも人気が高い。ビクトリアの滝がある公園内にはカフェや土産物店もあるので、ゆっくり散歩しながら観光するのもおすすめ。
ジンバブエでは、国立公園でサファリツアーが楽しめる。特に有名なのが、ジンバブエ最大のワンゲ国立公園。アフリカゾウやライオン、キリンなど、サバンナの王者たちが自然の中で生き生きと暮らしている姿を見ることができる。朝や夕方に行われるサファリツアーに参加すれば、動物たちの活発な活動が観察できる。自分で車を運転して巡るセルフドライブサファリも可能で、自分のペースでじっくりと動物たちを追うことができるのも魅力のひとつだ。
ジンバブエには、千年を超える歴史を持つグレート・ジンバブエ遺跡がある。この遺跡はアフリカ南部最大の石造建築であり、かつての繁栄を物語る重要な文化遺産だ。モルタルなどを一切使わず、石を積み上げただけで作られた壮大な城壁や塔は当時の技術の高さを感じさせる。遺跡を歩きながら古代の人々の生活や社会について思いを馳せるのも、ジンバブエ旅行のハイライトだ。ちなみに、ジンバブエとはショナ語で「石の家」という意味で、国名はこの遺跡に由来している。歴史や考古学好きにはたまらないスポットだ。
ジンバブエの都市部を訪れると、地元の人々と触れ合いながら文化を学べる。首都ハラレでは、ローカルマーケットを巡るのがおすすめだ。おすすめは「ムバレ・ムシカ・マーケット」。ここでは手工芸品や伝統的な衣装、食材など、現地ならではの品々が並んでおり、アフリカやジンバブエの文化に触れる絶好のチャンスとなる。下町ならではのにぎわいが感じられ、歩いているだけでも楽しい。また、このエリアにあるローカルレストランで伝統料理を味わうことも忘れずに。
ザンベジ河の中流、ザンビアとの国境に位置するカリバ湖はジンバブエでも屈指のリゾートエリアであり、自然の美しさを楽しみながらゆったりと過ごせる。湖畔にはホテルが点在し、ボートや釣り、カヌーなどのアクティビティに加え、豪華客船でのクルーズも楽しめる。カリバ湖は、動物たちが水を求めて集まる場所でもある。静かな環境でリラックスしたい人には、カリバ湖での滞在がぴったり。日常を忘れ、自然に囲まれた贅沢な時間を過ごすことができる。