オーストラリアと日本の時差とフライト時間、時差ボケ対策

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年5月2日
公開日
2025年5月2日
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オーストラリアは、広大な自然と多彩な都市文化が魅力の観光地。シドニーのオペラハウスやグレート・バリア・リーフなど見どころ満載。ビーチでのんびり過ごすもよし、大自然を満喫するもよし。四季を問わず楽しめるアクティビティが充実している。ただし、日本からのフライト時間や時差については事前にチェックしておきたい。

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オーストラリアと日本との時差は-1時間~+1時間

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オーストラリア国内での時差

オーストラリア国内では、複数の時間帯が存在するため、旅行者は現地での移動に際して注意が必要。具体的には、東部標準時(AEST)、中部標準時(ACST)、西部標準時(AWST)の3つの時間帯に分かれている。

東部標準時 (AEST)地域
東部標準時(Australian Eastern Standard Time)は、シドニー、メルボルン、ブリスベンなどの主要都市が含まれる時間帯。日本との時差は通常1時間で、日本より1時間進んでいる。このエリアは観光客にとって人気が高く、都市間の移動も頻繁だが、時差による混乱は少ない。
中部標準時 (ACST)地域
中部標準時(Australian Central Standard Time)は、アデレードやダーウィンが属する時間帯。同じ国内でも、東部標準時より30分遅れており、日本との時差は通常30分で、日本より30分進んでいる。特にフライトスケジュールや現地ツアー参加時には、この微妙な30分の違いを把握しておこう。
西部標準時 (AWST)地域
西部標準時(Australian Western Standard Time)は、パースが代表的な都市。この時間帯は、東部標準時より2時間遅れており、日本との時差は通常1時間。東部標準時と違い、日本が1時間進んでいるので注意。広大な国土をもつオーストラリアでは、飛行機や車での長距離移動が一般的で、時間帯の変化を意識することが重要。

オーストラリアではサマータイムがあるか

オーストラリアでは、いくつかの州でサマータイム(デイライト・セービング・タイム)が実施されている。期間は10月の第1日曜日の午前2時(東部標準時)から4月の第1日曜日の午前3時(東部標準時のサマータイム)で通常時より1時間進む。ただし、サマータイムは毎年各州が採用や期間を決定している。そのため、旅行計画を立てる際には、最新の情報を事前に確認しておく必要がある。

サマータイムがあるエリア

東部標準時 (AEST) 地域
ニューサウスウェールズ州(シドニー) ビクトリア州(メルボルン) オーストラリア首都特別地域(キャンベラ) タスマニア州(ホバート)が該当。日本との時差は通常1時間だが、この期間中は2時間になる。
中部標準時 (ACST) 地域
南オーストラリア州(アデレード)が該当。通常、日本との時差は30分だが、サマータイム期間中は1時間30分となる。この微妙な時間差に留意しよう。

サマータイムがないエリア

東部標準時 (AEST) 地域
クイーンズランド州(ブリスベン)が該当。年間を通じて日本との時差は1時間で、日本よりも1時間進んでいる。ほかの東部標準時の地域とは異なるので注意。
中部標準時 (ACST) 地域
北部準州(ダーウィン)が該当。年間を通じて日本との時差は30分で、日本よりも30分進んでいる。こちらも季節によって変更はない。
西部標準時 (AWST) 地域
西オーストラリア州(パース)が該当。年間を通じて日本との時差は1時間で、日本が1時間進んでいる。この地域は一年中同じ時間帯なので、計画が比較的容易。

日本時間とオーストラリア時間の時差対照表

日本時間 東部標準時
(+1時間)
中部標準時
(+30分)
西部標準時
(-1時間)
サマータイム
東部標準時
(+2時間)
サマータイム
中部標準時
(+1時間30分)
09:00 10:00 09:30 08:00 11:00 10:30
12:00 13:00 12:30 11:00 14:00 13:30
15:00 16:00 15:30 14:00 17:00 16:30
18:00 19:00 18:30 17:00 20:00 19:30
21:00 22:00 21:30 20:00 23:00 22:30
00:00 01:00 00:30 23:00(前日) 02:00 01:30
03:00 04:00 03:30 02:00 05:00 04:30
06:00 07:00 06:30 05:00 08:00 07:30

オーストラリア-日本のフライト時間

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日本からオーストラリアへの直行便は複数存在し、主要都市まで約7時間から10時間程度のフライトとなる。例えば、羽田からシドニーまでは行きが約9時間40分から約10時間5分、帰りが約9時間50分から約10時間5分、成田からメルボルンまでは行きが約10時間5分から約10時間20分、帰りが約9時間55分から10時間25分。乗り継ぎ便を利用する場合、目的地にもよるが、アジア経由であればソウル香港バンコクシンガポールなどが一般的な経由地で、総フライト時間は約15時間から20時間程度。例えば東京からシンガポールまで約7時間、そこからシドニーまで約8時間のフライトが目安となる。

乗り継ぎ便のメリットとしては、まず費用を抑えられる点が挙げられる。直行便よりもリーズナブルな料金設定が多く、予算に余裕がない旅行者にとって魅力的だ。また、途中でほかの都市に立ち寄ることで、ふたつ以上の都市を一度に楽しむことができるのも大きな利点。さらに、長時間のフライトを分割するため、体への負担が軽減されるというメリットもある。

正確なフライト時間はアルキカタ・ドット・コムで航空券を検索すると確認できるので参考にして欲しい。

直行便のあるオーストラリアの空港とフライト時間

シドニー国際空港

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シドニー国際空港はオーストラリア最大の空港で、年間を通じて多くの観光客やビジネス客が訪れる。日本からは日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、カンタス航空が直行便を運航しており、羽田と成田から毎日就航している。行きのフライト時間は約9時間40分、帰りのフライト時間は約9時間50分。シドニー国際空港は、オペラハウスやシドニー・ハーバー・ブリッジなどの主要観光地へのアクセスが非常に便利である。

メルボルン国際空港

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メルボルン国際空港は芸術と文化が盛んな都市メルボルンへの玄関口。日本航空(JAL)とカンタス航空が成田から直行便を運航しており、週に複数便が就航している。行きのフライト時間は約10時間05分から約10時間20分、帰りのフライト時間は約10時間5分から10時間25分。メルボルン国際空港は、市内中心部までの交通の便がよく、美術館やカフェ巡りが楽しめる点が魅力。

ブリスベン国際空港

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ブリスベン国際空港はクイーンズランド州の主要空港で、日本からはカンタス航空とジェットスターが直行便を運航。成田からは毎日、関西からはジェットスターのみが週に複数便を就航しており、行きのフライト時間は約8時間40分から約9時間、帰りのフライト時間は約8時間55分から9時間20分。ブリスベンは暖かい気候と豊かな自然が特徴で、ゴールドコーストやサンシャインコーストへのアクセスも便利。

ケアンズ国際空港

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ケアンズ国際空港はグレートバリアリーフへの玄関口として有名。ジェットスターが成田と関西から直行便を運航しており、週に複数便が就航。行きのフライト時間は約7時間10分から7時間25分、帰りのフライト時間は約7時間20分から7時間30分。世界遺産の自然美が広がるケアンズは、ダイビングやスノーケリングを楽しむ旅行者にとって理想的な目的地だ。

パース国際空港

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パース国際空港は西オーストラリア州の主要空港で、全日本空輸(ANA)が成田から直行便を運航しており、週に複数便が就航。行きのフライト時間は約10時間05分、帰りのフライト時間は約9時間40分。ワイルドフラワーが咲き誇る自然公園や美しいビーチが近く、アウトドア好きにはたまらない場所。

オーストラリアでの時差ボケと対策

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日本との時差を考えると、オーストラリアへのフライトでは時差ボケの心配は少ない。しかし、長時間のフライトや移動距離を考慮すると、体内時計の調整が必要となる場合もある。

出発前の対策

出発前に現地時間に合わせた生活リズムをつくることで、到着後の時差ボケを軽減できる。例えば、寝る時間や食事のタイミングを現地時間に合わせるとよい。また、十分な睡眠を取っておくこと。

フライト中の対策

機内では十分な水分補給を心がけることが重要。機内の乾燥した空気による脱水症状を防ぐため、こまめに水を飲むようにするとよい。また、アルコールやカフェインは利尿作用があり、体内の水分を失いやすくするため控えめにすること。フライト中の過ごし方に気を配り、現地時間に合わせて仮眠を取って、快適な旅のスタートを切れるようにしよう。

地球の歩き方オンラインショップでも、機内快適・リラックス用品を取り扱っており、その一部を紹介するので参考にして欲しい。

到着後の対策

現地到着後は、体内時計をリセットするため、なるべく外に出て日光を浴びること。昼間の活動を増やせば、夜は自然に眠りにつきやすくなるので、フライト疲れを解消する点でもおすすめだ。シドニーならボンダイビーチでのんびり過ごしたり、タロンガ動物園でコアラを見たりして昼間の活動を楽しみ、夜はホテルでリラックスできる音楽を聴いたり、温かいシャワーを浴びたりして心身を落ち着かせよう。また、遮光カーテンを閉めて静かな環境で就寝しよう。

現地オプショナルツアーを地球の歩き方 Powered by VELTRA(ベルトラ)で紹介しているので参考にして欲しい。

オーストラリア旅行へ出かけよう

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オーストラリアは、その広大な自然と多彩な文化が魅力の観光地。どこを訪れても感動的な体験が待っている。日本からのフライトは約7時間から10時間と比較的遠距離ではあるものの、直行便が充実していて便利だ。時差は最大2時間、通常は1時間と少ないため、時差ボケによる心配もほとんどない。より快適な旅にするために、フライト中や到着後の対策をしっかり講じておけば、現地でのアクティビティを存分に楽しむことができる。

次の休暇は、オーストラリアへ足を運び、その魅力を直接感じてみてはいかがだろうか。自由な旅をサポートしてくれる情報を片手に、心躍る冒険へ出発しよう!

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