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ティッセン・ボルネミッサ男爵が親子2代にわたって収集したコレクションをスペイン政府が買い取り、プラド美術館の斜め向かいに建つ貴族の館を改装して1992年に開館。エントランスホールにはスペイン国王夫妻とティッセン男爵夫妻の大きな肖像画が飾られ、白とオレンジ色で統一された館内は明るく柔らかな光に包まれている。48の展示室に14世紀から現代まで約800点の作品が年代順に展示されており、順路に沿って館内を巡れば、西洋美術の歴史をたどることができるようになっている。また2004年には、男爵の妻カルメンのコレクションを展示する新館もオープン。コレクションの幅広さと質の高さでは、ヨーロッパでも屈指の美術館だ。プラド美術館やソフィア王妃芸術センターにはない部分を、ここでは楽しむことができる。