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元王妃の名が冠されたこの美術館は、18世紀に建てられたサン・カルロス病院を改装し、1992年に開館。正面の左右に取り付けられたガラス張りのエレベーター塔は、イギリス人建築家イアン・リッチーによるもの。古い建造物を利用しながら、モダンに生まれ変わった館内は、現代アートを展示するのにふさわしい空間となっている。2階と4階が常設展のフロアで、2階は19世紀末から20世紀初頭にかけて、4階はスペイン内戦以降から現在までの作品を展示。ピカソ、ダリ、ミロ、フアン・グリス、タピエスといった巨匠たちの作品のほか、スペインの現代美術を系統立てて鑑賞することができる。また12万冊以上の蔵書を誇る図書館を備え、企画展や講演会を開催するなど、多分野にわたって芸術センターにふさわしい空間を提供している。