ドゥカーレ宮殿(ヴェネツィア)

更新日
2023年5月31日
公開日
2023年5月31日
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サン・マルコ寺院の南側、大運河に面して建つ、いにしえのヴェネツィア共和国の図抜けた富と権力を象徴する建物。ヴェネツィア共和国の総督の居城として使われていたほか、国会、行政、裁判をつかさどる場所であり、牢獄もおかれた。大きく窓の開いたビザンチン風のエレガントなアーチが続く柱廊、繊細な飾りの施された小尖塔、壁面にひし形を描くピンクと白の大理石など異国情緒にあふれ、また天気のよい日は青い空と水に映えて実に美しい。基礎の作られた9世紀には城塞としての趣が強かったが、その後14~15世紀には、ヴェネツィアン・ゴシックの典型ともいえる伸びやかで、装飾の多い現在の建物へと変化してきた。サン・マルコ寺院のすぐ脇にあるのが、15世紀のゴシック様式の布告門Porta della Carta。高く大きな門はB.ボンほか多くの彫刻家の手により、たっぷりの彫刻で飾られている。

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