
早春の阿智神社 ~倉敷美観地区~
2022.3.5
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4月から5月上旬の倉敷市内には市花である藤の花が至る場所で見られます。
その中でも阿知神社には、倉敷市を代表するシンボル的な藤「阿知の藤」があります。私が初めて訪れた時は、推定年齢は300年とも 500年ともいわれる老木のせいか、花つきも悪く樹勢も衰えた姿でした。しかし、2017年、老衰した「阿知の藤」を再生させるために岡山県、倉敷市、阿知神社が連携して保護と再生対策をとり、同時にクラウドファンディングで資金調達を目指し「樹勢回復プロジェクト」が始動しました。
阿智神社は、鶴形山という小高い山の山頂に鎮座しています。本町通から鶴形山へ入ると長い階段を登ります。
階段を上がった先には手水舎があります。阿智神社の手水者は、いつも四季折々の花が飾られた花手水で、来るたびにどんな花が活けられているのか楽しみです。5月1日は、サツキやコデマリなどで豪華に飾られていました。
隋神門をくぐると拝殿に到着です。今年も元気よく鯉のぼりが泳いでいました。
藤棚にやってきました。阿智神社の境内には多くの藤が植えられていますが、中でも「阿智の藤」と呼ばれるアケボノフジは県の天然記念物で特別な存在です。「樹勢回復プロジェクト」が終了し、今年で5年が経ちます。
藤のトンネルをくぐります。薄紅色の藤が溢れんばかりに咲いていますね。今年は4月29日まで「藤見の会」があり、この藤棚下に特設舞台を設け、お茶席や雅楽演奏などが楽しめたそうです。
藤の幹を見ると古木だということがお分かりになると思います。幹廻り約1.5m,根元周囲約2.2mで同種の藤としては日本一の巨木だそうです。「樹勢回復プロジェクト」により勢いを取り戻し、生命力にあふれていますね。
そして、阿智神社では5月9日から22日まで
希莉光あかりで紡ぐ 〜光と影、そして衝動〜 というイベントが開催されています。
主な出品内容は「和のあかり×百段階段2024」と最新作「SAKURA」などです。
「和のあかりx百段階段2024」は昨年、東京雅叙園で開催され話題になりました。「SAKURA」は4月13日まで京都・妙顕寺で開催された作品です。大作だったということでぜひ会期中に行ってみたいと思っています。
画像は今年3月に玉島交流センターであった「希莉光あかり」の作品です。ここでは事務的な長机に灯りが展示されていただけですが、希莉光あかりの繊細さにとても魅入ってしまいました。阿智神社では遮光した神社の社殿の中で繰り広げられるので、演出も含め楽しみにしています。
開催場所:阿知神社 倉敷市本町12-1
開催期間:2025年5月9日(金)~22日(木)
開催日時:10:00~18:00(春祭り 17日のみ20:00まで)
入場料:1,000円または特別希莉光御朱印(1,000円 限定30枚/日)
主 催:倉敷光作所 HP