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【タイ】日本製蒸気機関車がタイを駆ける!国王誕生日を祝う観光列車

HITOMI

HITOMI

タイ特派員

更新日
2026年7月29日
公開日
2026年7月29日

7月28日、国王誕生日を祝してバンコクからアユタヤへ向けて臨時観光列車が運行されました。日本製の蒸気機関車パシフィック824号機と850号機が目玉となるこの観光列車、チケットは発売開始と同時にほぼ完売してしまうほど人気が高く、タイを代表する観光列車のひとつといえるでしょう。戦後間もない1949年に製造された蒸気機関車が大切に整備され、現役で走り続ける勇姿を一目見ようと、撮影に行ってきました。

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出発前から大賑わい!フアラムポーン駅へ

  • 国鉄フアラムポーン駅
  • 記念撮影用に踏み台まで用意!
  • 駅構内のチケット売り場 券売機はなく人力です
  • ホームの案内板にはSteam Locomotive(蒸気機関車)の文字が

始発駅は国鉄フアラムポーン駅。日本のような改札がないため、乗客でなくても駅構内へ自由に出入りでき、入場券も必要ありません。そんな自由な雰囲気の中、出発40分ほど前にはすでに多くの見物客が機関車の周りに集まり、思い思いに記念撮影を楽しんでいました。煙室扉の近くで撮影できるよう、踏み台まで用意されていたのには驚きました。

  • キハ183系は中部サラブリー県行き
  • キハ183の文字はそのままに

隣のホームには、一泊二日で中部サラブリー県へ向かう観光列車のキハ183系も停車していました。ヘッドマークにはカタカナで「バンコク」の文字が入り、その上にはフアラムポーン駅、右側にはバンコクのシンボルであるサオ・チンチャーが描かれていました。

日本車輌製造の銘板と背合重連にも注目

先頭の824号機の側面には、日本車輌製造㈱の製造銘板が取り付けられていました。銘板には1949年の製造年、製造会社(Nippon Sharyo Kaisha Ltd.)、製造番号などが刻まれており、日本で製造されたことを示す貴重な記録となっています。

  • 先頭の824号機
  • 背中合わせで850号機
  • 背合重連という運転方法だそうです
  • 復路はこの850号機が先頭へ

そのすぐ後ろには850号機が連結されており、それぞれの機関車に連結されたテンダー(炭水車)同士が背中合わせになった「背合重連(はいごうじゅうれん)」の状態を見ることができました。このでは目的地で機関車の向きを変える必要がなく、復路では反対側の機関車がそのまま先頭となります。転車台が残る駅が限られるタイでは、とても合理的な運転方法です。

線路まで開放!タイらしい自由な撮影風景

  • 煙室扉にマリーゴールドの花輪が飾られ…
  • 中央にタイ国鉄総裁を迎え記念撮影

出発20分前になると、煙室扉にマリーゴールドの花輪が飾られ、タイ国鉄総裁を迎えて記念撮影が行われました。その間も見物客は自由に写真を撮り続けています。どのくらい自由かというと、写真のような感じでした。

ホームと線路の高さにほとんど差がないため、多くの人が線路へ降りて撮影。撮り鉄の皆さんは進行方向の線路脇でスタンバイし、頭上にはドローンも飛んでいました。日本ではあり得ない?とてもタイらしい光景でした。

  • 10m以上?高く噴き上がる水蒸気
  • いよいよ出発です!

やがて蒸気機関車は大きく水蒸気を噴き上げ、いよいよ出発。汽笛を響かせながら、ゆっくりとホームを離れていきました。小雨が降ったり止んだりの空模様でしたが、蒸気機関車が多くのタイの人々に愛されている様子を間近で見ることができ、とてもうれしい気持ちになりました。

2026年の運行はあと3回!

この観光列車は8時10分にフアラムポーン駅を出発し、約2時間でアユタヤへ到着します。到着後は自由行動となり、それぞれ観光を楽しんだ後、17時頃にアユタヤを出発してバンコクへ戻ります。料金はエアコンなしの3等車が329バーツ(約1,600円)、JR東日本の車両が使用される特別車両は799バーツ(約4,000円)です。2026年はあと3回の運行が予定されています。

乗車しなくても、出発前のフアラムポーン駅で蒸気機関車を見学したり撮影したりするだけでも十分に楽しめます。バンコク旅行を計画される際の参考になりましたら幸いです。

■タイ国政府観光庁:蒸気機関車記念運行
https://www.thailandtravel.or.jp/steam-locomotive/

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