【タイ】日本製蒸気機関車がタイを駆ける!国王誕生日を祝う観光列車
2026.7.29
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8月12日は、昨年崩御されたシリキット王太后陛下のご生誕記念日です。王太后陛下は、地方の農家に農閑期の副業として伝統的な絹織物「マットミー」の生産を奨励するとともに、サポート財団(SUPPORT Foundation)を設立。技術指導や品質向上、販路開拓を支援し、地域に受け継がれてきたマットミーをはじめとするタイの手織物を保護・育成しました。
現在、エムスフィアで同財団の伝統工芸品を一堂に集めた展示販売会、「タイ・クラフト・マルシェ(THAI CRAFT MARCHÉ)」が開催されています。
会場には籠細工、陶器、造花といった、タイ各地の優れた工芸品が並んでいましたが、主役はなんといっても「マットミー」をはじめとする絹織物。「マットミー」とは、糸をあらかじめ部分的にくくって染め分け、その糸を織ることで模様を表現する伝統的な絹織物。日本の「絣(かすり)」と同じ技法に分類されます。
「マットミー」には黄色い繭を作るタイ在来種の蚕が多く用いられます。この黄色は、蚕が桑の葉から取り込んだカロテノイド(主にルテイン)が繭に蓄積されることで生まれる天然の色です。鮮やかで深みのあるこの色は、「黄金色」と表現されることもあります。この繭はお湯で煮て、座繰り(ざぐり)という伝統的な製糸方法で生糸をたぐり出し枠に巻き取ります。
この写真は筆者が2013年に東北部コーンケーン県で撮影したものです。現地では今でも農閑期の手仕事として織物が盛んに作られていました。この地域は綿花の生産地だったので、写真に写っているのは絹ではなく綿織物です。
王太后陛下のご功績を振り返るテレビ番組などでよく目にするのが、地方を視察し、農家の女性たちに直接指導されるお姿です。展示されていた「マットミー」には、王太后陛下の紋章の押印と、品質に関するメモ書きがつけられているものがあり、当時のご公務の様子をうかがい知ることができました。
現在は、ラーマ10世の次女シリワンナワリー王女が王太后陛下の意思を受け継ぎ、タイの伝統織物や工芸を現代のファッションと融合させ、その魅力を世界へ発信する活動に尽力されています。
■THAI CRAFT MARCHÉ(2026年7月27日~8月13日まで)
会場:エムスフィアG階、EM MARKET HALL
アクセス:BTSプロムポン駅(Phrom Phong)から徒歩5分
営業時間:10:00~22:00
URL:https://www.instagram.com/p/DbVC5EcCXiX/?img_index=1