【2023年最新】韓国在住ライター厳選!弘大(弘大前・望遠洞・延南洞)エリアのおすすめカフェ
2023.5.12
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韓国には韓屋村(ハノクマウル)と呼ばれる伝統建築の家屋(韓屋・ハノク)が立ち並ぶ町が多くあり、ソウル市内には仁寺洞(インサドン)、益善洞(イクソンドン)、北村(プクチョン)などのエリアに韓屋村があります。今回はフォトスポットや観光スポットの多い北村韓屋村エリアの文化施設とグルメスポットの最新情報を紹介します。
目次
北村にある北村韓屋村(プッチョンハノクマウル・북촌한옥마을)は朝鮮時代(1392年〜1910年)の貴族が住んでいた場所で、1930年代に韓屋スタイルの住宅が多く建てられました。現在も韓屋に住んでいる人がおり、韓屋をリノベーションしたレストランやカフェなども多くあります。場所は地下鉄3号線安国駅から北のエリア一帯で、数時間〜半日で回れます。北村八景と呼ばれる韓屋が一望できる場所が8ヵ所あり、おすすめの場所は北村6景(嘉会洞路地)で韓屋が立ち並び、天気がいいとNソウルタワーまで見える写真映えスポットです。人通りが少ない午前中に訪れると写真が撮りやすいです。
北村8景の近くは坂になっており、高台から韓屋の屋根が見え、歴史が感じられます。北村1景から8景までの8ヵ所はゆっくり歩いても数時間で回れるので、一つひとつ巡って写真を撮るのもいいでしょう。
北村韓屋村は住宅地でもあるので、住民の迷惑にならないよう静かに歩くようにとの案内看板があります。大声で話さず、静かに韓屋の景色を楽しんでください。
また、北村8景の周辺には伝統工芸の工房や博物館などが多くあり、韓国の伝統文化がより深く楽しめます。
北村韓屋村で最初に訪ねてほしい場所は北村文化センターです。韓屋の歴史や伝統文化を広める場所になっています。
もともとは朝鮮時代の有力者、閔財務官の宅地でしたが、ソウル市が買収し、北村文化センターとして運用しています。
実際に韓屋の中に入ると当時の暮らし方や雰囲気を体感でき、木のぬくもりいっぱいで、あたたかくほっとした気持ちになれます。
無料で入ることができ、北村エリアのガイドマップが置いてあるので、韓屋の中でコースを考えてから散策するとよいでしょう。
韓食文化空間 E:eumは韓国料理に関する展示、体験、広報、教育を行う複合空間で、入館無料の気軽に入れる施設です。1階の食品名人体験広報館 イウムカフェでは韓国食品の名人が作ったお茶、伝統菓子が楽しめ、試飲試食して購入することもできます。
奥に進むと、韓国料理のギャラリーがあり、季節ごとの韓国料理や食文化の展示が見られます。
さらに奥には伝統酒ギャラリーがあります。事前予約するとソムリエによる試飲ができるので、伝統酒を味わいながら歴史や文化について知ることができます。
2階には韓国伝統料理を作れる体験施設があり、事前予約で参加することができます。地下1階にはイベントホール、韓国料理についての図書館など建物全体が韓国料理を学べる空間です。ひとつの場所で韓国料理をじっくり体感できるので、興味がある方にぜひ訪れてほしい場所です。
チゲと素朴なおかずがおいしい人気のレストランです。エホバクという韓国ズッキーニと韓国産の豚肉がふんだんに使われているエホバクチゲが看板メニュー。エホバクと豚肉の脂の甘みとピリ辛スープでコクと味わいのあるおいしさです。
週末はランチスペシャルメニューがあり、ポッサムという茹でた豚肉と手作り豆腐とおかずのセットで1万2500ウォン(1人前の価格、2人前以上要注文)です。
ポッサムは一緒に出てくるキャベツと味噌などをのせて食べるのが韓国流です。そのまま食べてジューシーさを味わったり、包んで食べたりと味変できる楽しさがあります。
手作り豆腐は厚みと深みがあり、ほかのおかずは野菜そのままの味を生かしたものが多くヘルシーです。こちらの店では1000ウォンで1杯の韓国伝統酒かマッコリが注文でき、軽くお昼に飲みたいときにおすすめです。
季節によってメニューが変わるふわふわかき氷専門の人気店です。韓屋の建物でこぢんまりと北村エリアにたたずんでいます。週末は順番待ち必至ですが、待つ甲斐のあるビジュアルとおいしさです。付岩洞に本店(地下鉄3号線景福宮駅からバスで20分ほど)がありますが、北村店は駅から近くアクセスがよい場所にあります。
韓国ではかき氷のことをピンス(氷水・빙수)といい、ピンス専門のチェーン店や専門店がありますが、こちらのお店はオリジナルメニューが多く、訪れるたびにメニューが変わるのでリピーターが多いです。夏はよもぎピンス、ほうじ茶ピンス、とうもろこしピンスなどがあり、素材そのままの味が楽しめます。価格は1人前9000ウォン〜1万1000ウォン、2人前1万6000ウォン〜2万2000ウォンです。
落ち着いた韓屋の中でおいしい季節のピンスをじっくり味わってみてください。
緑茶専門店のO’sulloc Tea House 北村店は1960年代に建てられた洋風の建物をリノベーションした店です。2021年11月にオープンし、韓国人から外国人観光客まで多くの人が訪れています。
1階にはショップがあり、おしゃれなパッケージのお茶やグッズが多く販売され、おみやげとして人気です。好みのお茶を提案してくれるティーマスターがいるので、相談しながら選ぶことができます。
2階はティーアトリエでお茶とデザートが楽しめます。3階はバーになっており、お茶のカクテルをカウンターで味わえます。
O’sulloc Tea Houseといえば、緑茶が有名です。緑茶ラテ(6500ウォン)と抹茶ハルラボンクラッシュ(7500ウォン)を注文しました。
抹茶ハルラボンクラッシュは深みのある緑茶クラッシュとハルラボンという済州島産みかんのフローズンカクテルで、渋みとさわやかさがマッチしたすっきりしたおいしさです。緑茶ラテは香り豊かな緑茶のラテで飲みやすいです。北村店限定の看板メニューのデザートも注文しました。韓屋の瓦をイメージした「北村の瓦」という緑茶もちのワッフル(1万5000ウォン)です。
人気メニューのためできあがるのに1時間ほど待ちましたが、瓦の形をした緑茶もちのワッフルはここでしか食べられないので、時間があれば注文必至です。ラズベリーと生クリーム、メイプルシロップ、緑茶のアイスクリームが付いています。
食べてみると、もちもち食感に黒ゴマが入っているので香ばしく、韓国らしいメニューです。ほかには緑茶ロールケーキ、緑茶チーズケーキなどのデザートがあるので、お茶とともにくつろぎの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
北村雪花秀の家は韓国で人気の化粧品ブランド雪花秀(ソルファス)のフラッグシップストア。韓屋の中に韓国インテリアと化粧品を融合させた展示館となっています。1930年代に建てられた韓屋をリノベーションし、2022年ソウル優秀韓屋に選ばれた建物です。
高級感のある化粧品が韓国インテリアに溶け込み、見ているだけで落ち着く空間です。化粧品が展示品のように陳列され、まるで美術館のような造りになっています。
2階のサロンからO’sulloc Tea House 北村店へと繋がっているので、2店舗同時に利用できます。
北村にある北村韓屋村は韓屋という伝統家屋と現代の流行がコラボレーションしているエリアで、誰でもくつろげ、散策するだけでも優雅な気持ちになれる場所です。今回紹介した施設や店は地下鉄3号線 安国駅 2番、3番出口から徒歩10分以内で行けてアクセスがよく、半日で回れます。また月曜日が休業日のお店や施設が多いので、月曜日を避けて訪れてみてください。
監修:地球の歩き方