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世界文化遺産にも登録されているシドニーのシンボル、オペラハウス。シドニーハーバーを疾走するヨットの帆をイメージして造られたといわれるこの斬新な建物は、デンマークの建築家ヨーン・ウッツォンJorn Utzon の設計による。
1957 年、オペラハウス建築のため実施された国際デザインコンペにおいて選ばれたのが、当時38歳の若手建築家だったウッツォンだった。彼の作品が推定建設費が最も安く、予想工期も3 年ほどと考えられたことが、決め手のひとつとなったのだ。しかし1959 年に始まった建築工事は想像以上に難航し、建築費用も当初の予算を大幅に超えた。工事は遅れ、政府と折り合いがつかなくなったウッツォンはデンマークへ帰国。そのあとを3 人のオーストラリア建築家チームが引き継ぎ、着工から14 年経た1973 年に完成。エリザベス女王臨席のもと落成式が行われたが、ウッツォンは招待を辞し、その後一度もオーストラリアを訪れてはいない。
スウェーデンから運ばれた105 万6000 枚もの白いタイルが張り巡らされたその外観は印象的で、内部にはオペラシアター、コンサートホールなど6つの劇場とレストランがある。館内見学ガイドツアー(日本語)があるので、ぜひ参加しよう。
毎日のようにオペラ、コンサート、ミュージカルなどさまざまなジャンルのイベントも行われている。気になるプログラムをチェックして、世界遺産で芸術に浸ってみるのもおすすめだ。またオペラハウスでは毎晩4 回ベネロングレストラン脇の屋根にプロジェクションマッピングを映すバドゥギリBadu Gili というイベントも行っている。