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ボンジョルノ~北杜・山梨特派員の水月です。
「山梨特派員ローマへ行く~2022秋」シリーズ第12弾は「ローマ近郊アッシジ街歩き」。前回に引き続きアッシジです。
トップの写真(写真提供:YasuoMaeda)は、トレニタリアのアッシジ駅。ここからバスで丘の上の街へと登り、街の中心コムーネ広場に到着しました。
イベントなども行われる「コムーネ広場」は、ローマ時代からフォロ(公共広場)だった場所で、周囲にカフェやレストランもあり、昼も夜もにぎやかです。
ローマ時代の建造物である「ミネルヴァ神殿」。その後12世紀~13世紀に建てられた「ポポロの塔」や、現在は市庁舎となっている「プリオーリ宮」など、歴史を感じる建物に囲まれています。
「コムーネ広場」から「サン・フランチェスコ大聖堂」へと伸びるメインストリートが、「サン・フランチェスコ通り」です。カフェ、レストラン、土産物屋、雑貨屋、洋品店、タバッキ、博物館、絵画館、ホテルなどが並び、街歩きを楽しむ人々がゆったりと歩いています。
アッシジは、スバズィオ山のふもとに位置しています。どこを歩いても、家々が、そこで採れる白と淡いバラ色の石灰岩で造られているのが特徴的。心落ち着く優しい色合い。人の手で積まれたのだとわかるランダムな石積み。街を歩いているだけで、のびやかな気持ちになっていきます。
「サン・ダミアーノ教会」へ歩く道の途中で見かけた小さな教会。まるで、お菓子の家のようでした。
ウンブリア料理の老舗「Buca di S.Francesco(ブーカ・ディ・サン・フランチェスコ)」。
中世のたたずまいを感じる石造りの店内は、とても落ち着きます。お店の方々の笑顔が印象的なアットホームで居心地のいいレストランです。
店の名前がついたきのこと豚肉の”Buca風スパゲッティ”は、ウンブリア州独特の太麺手打ちパスタ、ウンブリチェッリでした。田舎風というのでしょうか。なつかしい味わいで、ウンブリアの赤ワインによく合いました。
Buca人気の焼きクレープ。メニューには「Carlaccia in bellavista(チーズと肉のパイ包み)」とあります。カリッと焼いたクレープに、とろりとろけるチーズと、牛肉やベーコンなどが入ったメインになる一品は、想像を超えたおいしさでした。
サンタ・キアラ教会前の広場から見上げた、夜のロッカ・マッジョーレです。イタリアカラーにライトアップされていました。
ローマ時代に建てられた城塞で、アッシジがローマ帝国の支配下にあった時代には、ここから街を監視していたそうです。よく晴れた日には、パノラマでアッシジの街が見渡せる展望スポットです。
聖フランチェスコの精神が今も生きるアッシジの街。その教えを胸に刻みながら、ゆっくり滞在して温かみのある風景を眺め、ウンブリア料理&ワインを味わう。そんなアッシジの歩き方がおすすめです。
☆「山梨特派員ローマへ行く~2022秋」シリーズバックナンバーはこちら
第1回 「旅の始めに」
第2回 「市場を楽しむ」
第3回 「バスの乗り方」
第4回 「ピンポイントスポット」
第5回 「アッピア旧街道巡り」
第6回 「サッカー観戦セリエA」
第8回 「B級グルメを食べよう!」
第9回 「ローマ近郊オルヴィエートへ」
第11回 「ローマ近郊世界遺産の街アッシジの教会」