• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

インドのビーチでゆったり、ゴアのリゾートを楽しむ

アイ・シー・ネット株式会社

アイ・シー・ネット株式会社

更新日
2024年12月27日
公開日
2024年12月27日

執筆者:大西由美子

開発コンサルタント会社アイ・シー・ネットでインドを中心に国際協力のプロジェクトやビジネス・コンサルティング事業に従事する。2004年からアイ・シー・ネットで勤務。南アフリカの農村開発に1年半従事したのち、インドへ異動。2006年から4年間は旧JBIC・JICAのインド事務所でODA事業に携わる。2011年頃からはODA事業のモニタリングや評価の業務をメインで担当。ビジネスコンサルティング事業部でインド進出を目指す日本企業の支援も行っている。インドは東西南北、仕事や旅行で色んな場所に足を運んでいる。

インドは実に多くの観光資源に恵まれています。ヒンドゥー教やシーク教、ジャイナ教の聖地、野生のトラやゾウを保護する数々の国立公園、世界文化遺産などがあります。観光もいいですが、リゾートでゆっくりというのもいいですよね。今回は、インド国内でもビーチが有名なゴアを紹介します。長年、ヒッピーの聖地として有名でしたが、若者のパーティー・スポットではなく、静かに過ごせる場所をご案内します。

AD

変わりゆく観光地ゴア

南西部に位置する面積3700㎞のゴアは、インドのなかでも小さな州です。インドは長くイギリス植民地であった歴史は皆さんご存じでしょう。しかし、ゴアは1961年までポルトガル領でした。

インド国内でも比較的海がきれいなゴアは、いつしかヨーロッパのヒッピーたちが集う場所になっていきました。1980年代から2000年初頭くらいまでは物価も安く、ドラッグが出回っていたり、インドでは珍しく女性のビキニ姿も当たり前だったりといった開放的な雰囲気が、ヒッピーの聖地を作り上げました。特に、ゴアの玄関口であるダボリム空港周辺や北側のカンドリムやアンジュナ・ビーチは砂浜沿いにずらりとビーチハウスやカフェが連なり、街の中にはナイトクラブもあります。

外国人ヒッピーで栄えたゴアは近年、客層に大きな変化を見せています。インド経済の発展が進み、ゴアでの生活はかつてのように安くはなくなりました。と同時に、インドの中産階級が成長します。特に若者の経済力が強くなり、20年くらい前まではインド人の若者だけでゴアに旅行に来るというのはあまり耳にしませんでしたが、今や、カンドリムやアンジュナ・ビーチは国内観光客でひしめいています。

子連れでもゆっくりビーチを堪能

  • ビーチサイトでドリンクを楽しむ
  • "Caravela Beach Resort" のプール

インド人の若者で賑わうゴア。開放的な雰囲気で、ビーチを目の前にお酒を飲んだり、夜遅くまで騒いだりしたい人には向いているかもしれません。でも、ビーチを堪能したいけど、子供がいるので家族でゆっくりできるほうがいい、という方は、ゴアの賑わう地域から少し足を延ばしてリゾートで過ごしてはいかがでしょうか。

ダボリム空港から海岸沿いに車で45分くらい南下すると、リゾートが点在する地域に到着します。ビーチにはそれぞれ名前がついていて、今回ご紹介するのは、ヴァルカ(Varca)ビーチ。“Caravela Beach Resort” や、“The Zuri White Sands” といった大手リゾートがあります。いずれも海に直結した広大な敷地に、これまた大きなプールがあり、一日中プールサイドで過ごすこともできます。プールサイドで飲むカクテルは格別です。

大きなリゾートホテルは、家族がゆったりとリゾートから一歩も出ずに過ごせるように設計されているので、敷地内にミニゴルフ場があったり、日替わりの子供用のアクティビティ(有料・無料)が準備されていたりします。多くのリゾートでは朝に、インドならではのヨガのクラスを開催しているところがほとんどです。

ゴアは西側が海に面しているため、晴れた日は夕日がきれいです。直線状のビーチから穏やかなアラビア海に沈む夕日もこれまた格別です。特に、カンドリムやアンジュナ・ビーチと違って人もまばらで静かなので、誰にも邪魔されず、波の音を楽しみながら夕日鑑賞ができます。

このあたりのビーチ、砂の粒はサラサラで小さいため、歩くとキュッキュッと音がします。また、目を凝らすと小さな海の生き物たちがいっぱい! 季節や波の具合にもよりますが、ヒトデや魚、カニやヤドカリに会えます。筆者が訪れたときは小さな色とりどりの貝がたくさんいました。砂の中に貝が大量に潜んでいて、耳をすますと貝が動いている音が地中から聞こえてきました。

 

  • ヒトデ
  • 色とりどりの貝

リゾートで何泊も過ごすと、ホテルのレストランの食事に飽きちゃうし、高くで嫌だな、という方。リゾートホテルが立ち並ぶ海岸沿いにも、ところどころ小さなビーチハットがあり、お手軽な価格でゴアのシーフードが楽しめます。その日獲れた魚をお客さんの希望の味付け・料理方法で出してくれます。

  • ビーチハットにはまだ、ヒッピー時代の面影が
  • ビーチハットで食べられるエビのガーリック炒め

ヴァルカビーチ

住所
1st, Fatrade Rd, Fatrade, Varca, Goa, 403721, India
URL
https://goa-tourism.org.in/varca-beach-goa#google_vignette

ゴアの名物は?

インドのシーフードもいいですが、お土産に持って帰れるゴア名物には何があると思いますか? 第一に、ゴアはカシューナッツが有名です。街の至るところに、カシューナッツを売る店があります。そんなお店に入ってみると、多様な風味のカシューナッツに加え、「Bebinka(べビンカ)」という商品が並んでいます。ゴア特有のスイーツです。小麦粉やココナッツの生地を何層にも重ねた、「ういろう」のような食感のお菓子です。ポルトガル領時代にゴアにいた修道女の名前に由来しているといわれています。

ちなみに、フィリピンには「bibingka(ビビンカ)」という似た名前の食べ物があります。材料や見た目は違いますが、実はフィリピンのビビンカ、もともとはインドから持ち込まれた、という説もあります。フィリピンのビビンカについては、また別の機会にご紹介しましょう。

  • 棚に並ぶお土産用べビンカ
  • べビンカ

まとめ

静かに満喫できるゴアの魅力、いかがでしたか? ビーチ・リゾートからは、日帰りで内陸にある滝やバックウォーターを訪問することも可能です。小さな州ですが、ゴアには静寂のなかで楽しむ方法がたくさんあります。ぜひ、経験してみてください。

アイ・シー・ネット株式会社について

アイ・シー・ネット株式会社では、新興国・途上国150ヵ国以上で社会課題の解決を行っています。下記のサイトで事業内容を紹介していますので、ぜひご覧ください。

事業紹介(アイ・シー・ネット株式会社)

トップへ戻る

TOP