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ドイツ・ベルリンの観光ガイド・有名観光スポット
2025.7.24
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ドイツには、個性豊かな都市が点在しています。首都ベルリンをはじめ、ドイツ第2の都市ハンブルク、世界最大のオクトーバーフェストが開かれるミュンヘン、世界に誇る大聖堂がそびえるケルンなど、都市ごとに異なる魅力を楽しめます。この記事では、ドイツを代表する4つの都市の特徴と見どころを紹介します。ドイツ旅行の計画を立てる際に、ぜひ参考にしてみてください。
ドイツには、その土地の歴史や文化、自然を感じられる都市が点在しています。行政区分は16の州に分けられ、州のなかに群や市町村などが存在します。ドイツの主要な都市は以下のとおりです。
| 都市名 | 州名 |
| ベルリン | ベルリン州(都市州) |
| ハンブルク | ハンブルク州(都市州) |
| ミュンヘン | バイエルン州 |
| ケルン | ノルトライン・ヴェストファーレン州 |
ベルリンはドイツの首都であり、文化と歴史が交差する都市。歴史的建造物やベルリンの壁をはじめとする遺構巡り、美術館や劇場などでの芸術鑑賞、サッカー観戦など、さまざまな時代の面影や文化を感じられる町です。また、自然も豊かで、美しい公園や湖などの癒やしスポットも点在しています。ドイツ料理を楽しめるレストランやカフェも多く、グルメ巡りも満喫できます。
ベルリンの基本情報
ベルリンは温帯気候で、四季がはっきりしています。夏は30度近くまで上がることもありますが、日本に比べて湿度が低いため日陰に入れば暑さをしのぐことができます。一方、冬の冷え込みは激しく、平均気温は0度前後になることも。春や秋は、気温や天気の変化が激しいのが特徴です。朝晩は冷え込むため、服装はレイヤードスタイルがおすすめ。また、突然雨が降ることがあるため、折りたたみ傘やレインジャケットなどを持ち歩くと安心です。
ベルリン観光のベストシーズンは春から秋。比較的晴れの日が多く、屋外での観光に適しています。
ベルリン近郊には、ベルリン・ブランデンブルク空港があり、空港からベルリン市内までは、電車や路線バス、タクシーで移動可能です。
なお、2025年10月現在、日本からベルリン・ブランデンブルク空港への直行便は運航していません。ヨーロッパや中東、アジアの空港で乗り継ぐ方法や、ドイツ国内の主要都市から高速列車でアクセスする方法などがあります。
ブランデンブルク門は、ベルリンのランドマークのひとつで、1788~1791年にプロイセン王国の凱旋門として建てられました。かつてはこの門の近くにベルリンの壁が建ち、通り抜けができなかったことから東西分断の象徴のひとつでしたが、現在では統一と平和のシンボルとなっています。ライトアップされた夜の姿も美しく、写真撮影スポットとしても人気です。
テレビ塔は、1969年の東ドイツ時代に建てられたタワー。高さは368mで、展望フロアからはブランデンブルク門やシュプレー川、ベルリンの町並みのパノラマビューを楽しめます。また、展望デッキの上には360度回転するレストランもあり、食事をしながら景色を満喫できるのも魅力!
イーストサイドギャラリーは、ベルリンの壁崩壊後の壁に描かれたアートが保存されている場所。約1.3kmにわたるこの屋外ギャラリーは、世界各地のアーティストによって描かれた壁画が特徴で、平和や自由へのメッセージが込められています。歴史を感じながら、アート鑑賞も楽しめるスポットです。
ハンブルクは、ドイツ北部に位置する活気あふれる湾岸都市。世界最大級の港を要し、運河沿いには重厚感のある赤れんがの倉庫街があり、歴史を感じさせます。また、音楽や演劇が盛んな町でもあり、エルプフィルハーモニーなどの文化施設も充実。カフェやバー、レストランも豊富で、観光だけでなく食やアートも満喫できます。
ハンブルクの基本情報
ハンブルクには四季があります。夏の平均気温は20〜25度ほどで比較的過ごしやすく、冬は冷え込むため寒さ対策が必要です。年間をとおして雨や曇りの日が多く、旅行の際は雨具を持参することをおすすめします。
ハンブルク観光のベストシーズンは春から夏。比較的晴天の日が多く、屋外での観光に適しています。
ハンブルク近郊にはハンブルク空港があり、空港からハンブルク市内までは、電車やタクシーなどで移動可能です。
なお、2025年10月現在、日本からハンブルク空港への直行便は運航していません。ヨーロッパやドイツ国内の空港で乗り継ぐ方法や、フランクフルトやベルリンから鉄道でアクセスする方法などがあります。
市庁舎は、19世紀末に建てられたネオ・ルネッサンス様式の建物。美しく装飾された外観や宮殿のように豪華な内部は必見で、今でも会議場として使われている荘厳な雰囲気を体感できます。内部の見学ツアーでは歴史ある会議室や装飾を見ることができます。
倉庫街は、世界最大級の倉庫群であり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。赤れんが造りの壮大な建物が運河沿いに並ぶ景観は圧巻で、昼は歴史的な風格を、夜はライトアップされたロマンティックな雰囲気を楽しめます。北側のダイヒ通りには、おしゃれなレストランが並んでいます。
エルプフィルハーモニーは、倉庫街の先端に建つ近代的なコンサートホール。歴史ある倉庫の上に、波を思わせるガラス張りの建物が乗ったユニークな外観が印象的です。ホールではクラシックやジャズなど世界トップクラスの演奏を堪能できます。また、地上37mにある展望テラスからはハンブルクの港や町並みを見渡せます。
ミュンヘンは、ドイツ南部バイエルン州の州都であり、伝統とモダンが調和する魅力的な都市。アルプス山脈の美しい風景を背に、歴史的な建築物が立ち並ぶこの町は、交通の要衝として12世紀ごろから商業で栄えてきました。また、ビールの本場としても知られ、世界的に有名なオクトーバーフェストでは多くの人でにぎわいます。芸術と文化の都市でもあり、博物館や美術館、劇場が点在し、芸術や科学に触れることができます。
ミュンヘンの基本情報
ミュンヘンの夏は25度前後と比較的過ごしやすい日が多いものの、時に30度を超えることがあります。冬は寒さが厳しく、最低気温が氷点下になることもあるため、寒さ対策が必要です。雨については、夏季はほかの月に比べて降水量がやや多くなります。
ミュンヘン観光のベストシーズンは春と秋。過ごしやすい気温で、町歩きや屋外での観光に最適です。
ミュンヘン近郊にはミュンヘン空港があります。日本から直行便が運航しており、所要時間は約14~15時間。
ミュンヘン空港からミュンヘン市内までは、鉄道やバス、タクシーでアクセスできます。
新市庁舎は、市内中心部のマリエン広場にそびえるネオ・ゴシック様式の壮大な建築物。ドイツ最大級の仕掛け時計グロッケンシュピールがあり、人形が動き出す時間帯には多くの人が訪れます。精緻な彫刻や美しい外観は圧巻で、塔の上からは旧市街を望む絶景が広がります。
レジデンツは、バイエルン王家であるヴィッテルスバッハ家の本宮殿。内部には豪華な部屋や大広間、ギャラリーなどがあり、王家の栄華を物語る美術品や装飾を鑑賞できます。特にアンティクヴァリウムというホールは天井のフレスコ画が美しく、必見スポットです。
ドイツ博物館は、世界最大規模の自然科学と工業技術の博物館。航空機、鉄道、ロボット工学など幅広い分野が展示されています。体験型の展示も多く、大人から子供まで楽しみながら学べるのが魅力です。
ドイツ西部に位置するケルンは、古代ローマ時代から続く歴史と現代の文化が共存する町。町のシンボルである世界遺産のケルン大聖堂が、ゴシック建築の傑作として圧倒的な存在感を放っています。旧市街にはカラフルな建物やレストランが並び、名物のケルシュビールを味わいながら地元の雰囲気を楽しめます。さらにケルンは香水「オーデコロン」の発祥地としても知られ、その歴史に触れることができる博物館も必訪です! クリスマスマーケットやカーニバルといったイベントも有名で、1年をとおして活気にあふれる町です。
ケルンの基本情報
夏は日本と比べて涼しいものの、最近では最高気温が30度前後まで上がることがあります。一方、冬は最低気温が0度前後と冷え込みます。年間を通じて一定量の雨が降る傾向があるので、旅行の際は雨具があると安心です。
ケルン観光のベストシーズンは春と秋。過ごしやすい気候で、屋外での観光や町歩きに適しています。
ケルン近郊にはケルン・ボン空港があり、空港からケルン市内までは、電車やタクシーなどで移動可能です。
なお、2025年10月現在、日本からケルン・ボン空港への直行便は運航していません。ヨーロッパやドイツ国内の空港で乗り継ぐ方法や、フランクフルトやベルリンから鉄道でアクセスする方法などがあります。
大聖堂は、世界遺産に登録されているケルンを代表する建造物。高さ157mの双塔は圧倒的な存在感を放ち、町のシンボルとなっています。美しいゴシック建築の外観はもちろん、内部にも壮麗なステンドグラスや絵画、聖棺などの見どころがあります。展望台からはケルンの町並みやライン川を一望できます。
ローマ・ゲルマン博物館は、1~5世紀のローマ時代の遺跡の出土品や美術品を展示する博物館。特に注目なのは、2世紀頃に造られたディオニソス・モザイクというローマ時代の住居の一部で、その美しさは圧巻! ケルンの起源や発展を知る貴重なスポットとして、歴史好きには必見の場所です。
「オーデコロン」とはフランス語で「ケルンの水」という意味で、ファリナ・ハウスは世界最古の香水「オーデコロン」が生まれた場所として知られており、現在ではショップ兼博物館として多くの観光客が訪れます。館内では香水の歴史や製造工程を学ぶことができ、実際にオリジナルの香水を作る体験もできます。
この記事では、ドイツの主要4都市の特徴や見どころをご紹介しました。旅の目的に合わせて訪れる都市を選べば、ドイツ旅行はより充実したものになるはずです。本記事を参考に、ぜひドイツ旅行を計画してみてはいかがでしょうか?