國立故宮博物院

更新日
2024年1月16日
公開日
2022年12月25日
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世界四大博物館のひとつに数えられている国立故宮博物院。中華文明のコレクションにおいては世界一の博物館である。中国4000年の歴史をつまびらかにするおよそ70万点の文物を所蔵しており、そのすべてを見るには8年以上はかかるといわれている。展示エリアは本館(第一展覧區)と図書文献館(第二展覧區)があり、翠玉白菜や肉形石などの主要な展示品は本館に展示。第二展覧區では企画展を開催している。敷地内には至善園、至德園というふたつの中国式庭園もある。

院内エリア紹介

本館の歩き方

まずは3階へ

場したらまずは一気に3階へ。ほとんどの人が目当てにしている翠玉白菜や肉形石は階段そばの302室に展示されている。まずはここを見て306、308室の玉器、301、307、305室の青銅器の展示を時代ごとに見ていこう。美術品というより考古学的価値のある作品も多い。303、304室は特別展示室で長期の企画展を行っている。ツアーなどで見学時間が限られている場合は、3階だけ見る人も多い。

2階の展示内容もすばらしい

階はおもに陶磁器と書画を展示。陶磁器は展示年代が幅広いので、唐三彩、宋の青磁、明の青花など、各年代を象徴する名品をおさえるのがコツ。各時代を象徴する名品を順に鑑賞していけば、中華文明の粋が一堂に会する國立故宮博物院のすごさを実感できるだろう。書画は3ヵ月ごとに内容が変わる企画展示となっている。もし王羲之や朗世寧の作品が展示されているなら必ずチェックしたい。

1階は企画展が中心

3階、2階に時間を取られて1階は早足で回ることになる場合が多いが、この階は企画展がメインなので、興味のある展示があればのぞいてみよう。106室では2019年9月現在、多寶格や24層の象牙工芸、象牙透雕雲龍文套球など宮廷の工房で制作された精緻な彫刻のコレクションを展示する「故宮博物院所蔵珍玩精華展」が開催されていて、期間中ならここは要チェック。102室のオリエンテーションギャラリーは代表的展示物とともに中華文明の流れを解説している。

行き方

台北中心部から

〈バス〉
G12/BL11西門駅3番出口近くのバス停より「故宮博物院」行き304路バスで終点下車。12~20分に1本、30元。
この路線は正と副の2系統があり、台北車站付近で乗降のバス停が異なる。
〈タクシー〉
本館地下1階のエントランスホールまで乗り入れ可能。台北中心部から約250~300元。

MRT士林駅から

〈バス〉
1番出口正面のバス停より255、304、815、紅30、小18、小19路バスで「故宮博物院」下車、所要約10分、15元。
紅30路バスは本館地下1階のエントランスホールまで行く。
〈タクシー〉
90~100元。

國立故宮博物院から台北中心部へ

〈バス〉
「天下為公」のアーチ前のバス停より255、304路バスなどでR16士林駅まで所要約10分、15元。304路バスで台北車站までは30元。紅30路バスは本館地下1階エントランスホールよりR16士林駅、R15劍潭駅まで15元。
〈タクシー〉
入口付近で客待ちしているタクシーのなかには悪質な運転手もいるので要注意。事前におおまかな料金を聞くなどしてけん制しよう。本館地下1階のインフォメーションセンターでもタクシーを呼んでもらえ、この場合は入口まで歩かなくて済む。16:30~18:00のラッシュ時にはR16士林駅まで行きMRTに乗り換えたほうが中心部まで早く着けることが多い。

チケット&入場

一般:350元
学生料金:150元
18歳未満:無料

・チケット売り場は1階の出入口を入って右側のカウンター。
・ロッカー、荷物預かり所はチケット売り場のすぐ右にあり、無料で利用できる。館内は空調が効いていて寒いので、羽織り物などを持っていったほうがよい。
・オーディオガイドは日本語もあり、左側のカウンターで貸し出している。料金は150元で、借用時にパスポートか現金3000元を預ける。ウェブサイトから事前予約も可能。
・展示エリア内は飲食禁止で、飲み物は荷物預かり所に預ける。
・一部展示室を除き、フラッシュ、三脚を使わない写真撮影は可能。

お得な共通入館券

國立故宮博物院斜め向かいの順益台湾原住民博物館の入場も含む共通入場券は400元。このほか美麗華の観覧車乗車券(400元) や台北101展望台(820元)との共通入場券もある。

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