最先端の自然が息づくマリーナエリア 五感で味わう感動体験
2024.2.29
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シンガポールには、プラナカンと呼ばれる東西融合の伝統文化が息づいています。衣・食・住にわたって花開いた優美な文化は、シンガポールの街のあちこちで目にすることができ、料理やおみやげ雑貨などを通して身近に触れることができます。洗練と華麗を極めたプラナカンの世界を訪ねてみましょう!
目次
シンガポールといえば、高層ビル群が建ち並ぶ大都会の姿を思い浮かべますが、実は何百年も前から受け継がれてきた独自の伝統文化が息づき、今も宝石のような輝きを放っています。それはプラナカンと呼ばれる東西融合の文化。
中国系またはインド系の男性と、現地のマレー系またはインドネシア系の女性との婚姻による子孫が「プラナカン」、彼らが築き上げた生活スタイルが「プラナカン文化」です。ちなみにプラナカンの男性をババ、女性をニョニャと呼びます。
衣・食・住にわたって花開いた優美な文化は、シンガポールの街のあちこちで目にすることができ、料理やおみやげ雑貨などを通して身近に触れることができます。
プラナカンの建築物は、華やかなパステルカラーと繊細で美しい装飾に彩られています。間口が狭く奥行きが深い造りは京都の町屋に似ていますが、プラナカンの建物はまばゆいくらい色鮮やか。ショップハウスと呼ばれる1階が店舗、2階が住居になった建物が多く、純粋に住居用のものはテラスハウスと呼ばれます。
中国伝統のショップハウスに西洋式の窓やレリーフに円柱、マレー風の軒下飾りなどを取り入れた独自の折衷様式に目が釘付け! ファサードを彩る花柄のタイルが南国の空に映えます。絵になるプラナカンの家並みは写真スポットとしても人気です。
なかでも、プラナカンのコミュニティがあり、裕福なプラナカンが多く暮らしていたカトンは、華麗な建築群が見られる街です。メインストリートのひとつ、ジョー・チャット・ロードとここから東に延びるクーン・セン・ロード周辺には、ひときわ美しい家並みが連なっているので、散策にうってつけ。
ヨーロッパ風の花柄タイルが圧巻の光景を生み出している場所も。アウトラム・パーク駅近くのブレア・ロード周辺は、壁や通路部分に装飾タイルが敷き詰められていてとても華やか! 素敵に通りを彩っています。
ただし、これらの建築物は住居として使われてるので、写真撮影の際などは住人の失礼にならないように見学を。
プラナカン文化で最も目を引くのは、ドキッとするようなビビッドで鮮やかな色使いのニョニャのファッションや日用品です。ターコイズブルーやピンク、グリーン、イエローを組み合わせた鮮やかな配色が印象的!
驚くべき緻密さでアートともいえるのがビーズ刺繍。ニョニャ(プラナカンの女性)にとって刺繍の技術は大事な資質とされ、子供の頃から花嫁修業のひとつとしてビーズ刺繍を教え込まれたのだそう。母から子へと代々受け継がれた伝統の技。中国やヨーロッパのモチーフを、1mm足らずのヨーロッパ産の極小ビーズであしらった刺繍は、サンダルやバッグ、装飾品などに使われます。
同様に精緻な刺繍技術は、伝統衣装のケバヤ(ブラウスの一種)にも生かされています。さまざまな色の糸で花や縁起のよいモチーフを立体的に刺繍した衣装は目を見張る逸品です。
さらにプラナカンの美意識は陶器にも表れています。ニョニャウエアと呼ばれるプラナカンの陶器は、ピンクとターコイズブルーをはじめ、パステルカラーが主流。鳳凰と牡丹がシンボル的モチーフで、中国の景徳鎮で焼かれたものが主流。この陶器はおもに結婚式や祭事、来客のもてなし用に使われたそうです。
ビーズ刺繍の商品や衣装を販売する店はカトン地区にあります。陶器類はプラナカン雑貨の人気商品! また、伝統柄やタイル柄をモチーフにしたデザイン雑貨が多くのおみやげショップで販売されているので、チェックしてみてください。