最先端の自然が息づくマリーナエリア 五感で味わう感動体験
2024.2.29
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多文化多民族の国シンガポールは、古くから東西を結ぶ国際中継貿易地として栄え、歴史的にも世界中のさまざまなものが集まる土地。そんな土地柄を反映して食文化も多彩で、多様なルーツを取り入れて独自に進化した美食がたくさん。多彩でユニークな料理の数々を、味わい尽くしましょう!
目次
シンガポールはご当地グルメ天国。ここにしかないおいしいユニークな料理がたくさんあります。その秘密は多民族国家シンガポールの成り立ちや歴史に隠されています。古くから東西を結ぶ国際中継貿易地として栄え、多くの移民がやってきたシンガポールは、食文化も多様なルーツの影響を受け、さらに美食を追求する創意工夫で独自に進化した料理が生まれました。そんなローカル料理の数々は、おもに屋台集合施設のホーカーセンターや食堂で食べられます。
屋台料理や伝統料理にモダンな解釈を加えたモダン・シンガポール料理(モッド・シン料理)を創作するレストランも勢い盛ん。シンガポールの食文化をさらに魅力的で多様なものにしています。熱気あふれるホーカーセンターから洗練されたレストランまで、食のパラダイスが待ってます。 朝食から夜食まで「おいしい体験」で笑顔全開に!
まずは、ゆでた鶏肉を鶏ダシで炊いたご飯とともに味わう「チキンライス」を味わってみてはいかがでしょう。原形となる中国の海南島の鶏料理を進化させたもので、アジア各地にある同様の料理のなかでもシンガポールのチキンライスは別格。洗練度といい完成度といいダントツのおいしさです。ポイントは鶏肉のつるんとした滑らかな口あたりと、ご飯のふっくら香りのよさ。ダークソイソース(黒醤油)、チリソース、ジンジャーソースを好みで合わせて食べます。
有名店は、マックスウェル・フードセンター内のホーカー「ティエン・ティエン・ハイナニーズ・チキンライス(天天海南雞飯)」で、連日行列ができる人気ぶり。ここが混んでいたら、ティエン・ティエンで長年調理人を務めた人が開いた「アータイ・ハイナニーズ・チキンライス(阿仔海南鶏飯)」をチェックしてみて。レストランで味わうならヨークホテル内の「ホワイトローズ・カフェ」。地元の人々の支持が厚いのは、ティオン・バル・フードセンター内の「ティオン・バル・ハイナニーズ・ボーンレス・チキンライス」。ここはミシュランのビブグルマンを受賞し続ける隠れた名店です。
骨付きポークリブを漢方ハーブと白コショウ、ニンニクで煮込んだやみつきになるくらいの美味スープ。ご飯とセットで食されます。かつて植民地時代に中国潮州出身の港湾労働者たちが、スタミナをつけるために作ったのが始まりといわれていて、ガツンと利いたコショウがたまらない味わい。骨からホロリと外れる軟らかい肉をほおばる幸せ。スープおかわり自由というのもバクテーの醍醐味です。
店舗が多数ある「ソンファ・バクテー(松發肉骨茶)」は、誰もが認める名店。コショウがピリリとスパイシーな正統派バクテー店です。現地在住の日本人の間で人気があるのは、中心部から少し離れたハブロック駅近くの「亞華肉骨茶餐室」。コショウだけでなく漢方ハーブがしっかり利いたスープにファンが集います。
ぜひ一度は食べたい逸品カニ料理。チリとさまざまなハーブを合わせた甘辛いソースで新鮮なカニをまるごと炒めた豪快な料理です。1950年代に中国系の移民が考案したのを発端に「おいしい」評判と人気が各地に広まり、今では世界に名をはせる名料理になりました。甘酸っぱくてピリッと辛いけれど溶き卵のマイルドな風味も合わさった絶品ソース。この濃厚なソースを甘めのマントウ(揚げパン)につけて食べるのが現地流です。
チリクラブの人気有名店は「ジャンボ・シーフード」。ソースは比較的マイルド、深い味わいに仕上がっています。活気いっぱいの庶民派の店が、「メルベン・シグネチャー」。ここのソースはこってり濃厚。チリクラブのほかにも、土鍋で煮込むカニビーフンや、バターとエバミルクのソースを絡めたクリーミーバタークラブといった名物があります。
カニ料理で注意したいのは料金設定。店では時価と表示されていて、カニの種類とその重量によって値段が変わってきます(1kgあたりS$100前後~)。チリクラブを注文するときには事前に使うカニの重量を確認しておきましょう。
日本でも知名度急上昇のエスニックな麺料理。アジア各地で違いがあり、シンガポールのカトン・ラクサは、ココナッツミルクをたっぷり使ったマイルドな辛さのとろり濃厚スープ麺。このタイプはプラナカン(中国人移民とマレー人の両親をもつ子の子孫)のレシピを受け継いだものです。エビだしにさまざまなハーブが溶け込んだスープはクリーミーでスパイシー、食べ進むと奥深い味わいが広がり、新感覚のおいしさに魅了されるはず!
ラクサはプラナカンの文化が息づくカトン地区で味わってみましょう。同地区のの「オリジナル・カトン・ラクサ(ジャングット・ラクサ)」や「328カトン・ラクサ」がおすすめです。
大皿からはみ出そうなくらい大きな魚の頭がドーンと入ったカレーはインパクト大。シンガポールの多民族性の象徴的な料理です。南インド出身者がインドのカレーに中国人が好む魚の頭を組み合わせたのが始まりで、本国インドにはないそうです。白身魚の頭をトマトやオクラ、タマリンドやスパイスで煮込んだスパイシーでうま味たっぷりのカレー。魚の頭に含まれるコラーゲンが美容にいいというのもうれしいところ。
この料理の考案者といわれる店主が営む「ムトゥース・カリー」や、観光客にも地元の人々にも支持される「バナナリーフ・アポロ」といった南インド料理店で試してみましょう。南インド特有のバナナの葉っぱの上にご飯やカレーを盛るスタイルで味わえます。
マレー系を代表するご飯「ナシレマ」は、ココナッツミルクで炊いたご飯にサンバル(チリペースト)とピーナッツ、イカンビリス(揚げた小魚)を添えたシンプルなものが基本形。好みでチキンの唐揚げや卵、オタ(魚ペーストを焼いたり蒸したもの)などを追加トッピングしていただきます。朝食に人気で、マレーの食堂やホーカーセンター内の店で販売されています。
ポイントはご飯の仕上がりとチキンのおいしさ、ツウはサンバルにもこだわります。地元ではおかずが充実したナシレマが人気で、東部にある「バリ・ナシレマ」は高評価の1店。ケチャップマニス(甘い醤油)でマリネして揚げたチキン、ペタイ豆のサンバル炒め、オクラや野菜炒めなど、選べるおかずが豊富。
庶民派のナシレマを究め、ごちそう料理に昇華させたレストラン「ココナッツ・クラブ」は、観光客も地元客も集う人気店。厳選のシルキーで風味豊かなココナッツミルクを用いたご飯は香りもよく上品な味わい、ジューシーなチキンも申し分ありません。
脂っこい料理を食べすぎたときの救世主が、シンガポール版「おでん」とも称されるヨンタオフー。魚のすり身や肉を詰めた豆腐、野菜、魚団子、練り物、湯葉などを選んで、ゆがいてもらって食べる屋台料理です。具材が豆腐や野菜メインでヘルシーなのはもちろん、何よりうれしいのは完全カスタムメイドなこと。食べたい具材をボウルに入れて選んだら、クリアなスープやラクサ風スープなどの種類からスープを選び、麺を入れる場合は麺の種類や食べ方をチョイス。食べたいボリューム・味のヨンタオフーが出来上がります。
行列必至の人気店は、チャイナタウンの超ローカルなピープルズパーク・フードセンター内「永祥興豆腐」。練り物系の具材が秀逸です。地元客の根強い支持を集めるのは、ブギス駅近くアルバートセンター内の「百年酿豆腐」。エビのすり身団子や肉団子など具のバリリエーションが魅力です。
小麦粉で作ったきしめんのような手打ち麺を、青菜やシイタケ、豚ひき肉などの具とともに、煮干しのだしが利いたスープでさっと煮て揚げた小魚をトッピング。日本のうどんのようなあっさりとした麺料理で、どこかなじみのあるスープにほっとします。おやつや夜食に小腹がすいたときにもおすすめ!
ほとんどのホーカーセンター内にバンミエンの店があり、手軽に食べられます。現地の食通がイチ押しするのは、ゲイランにあるバンミエン専門店「L.32手工麺」。ここの麺はしっかりコシがあって、いりこと大豆でとったスープは優しい味わい。行列ができるのも納得のおいしさです。
インゲンや青菜などの野菜や豆腐をさいの目に切って炒めたものと、干し小魚、ピーナッツなどをご飯の上にのせたものがハッカ・レイチャ。具材をよく混ぜ合わせ、ハーブ、砕いたナッツや茶葉で作ったスープをかけながら食べる、お茶漬けを思わせる料理です。中国名の漢字から英語では「サンダーティー」と呼ばれます。
この料理を出す店は一部のホーカーセンターのほか、専門の食堂もあります。タンジョン・パガーにある「阿婆客家擂茶」や、ラオパサ・フェスティバル・マーケット内の「サンダーティーライス(擂茶)」は、利用しやすく安定の品質の人気店です。
国民の台所であるホーカーセンターは、安くておいしいローカルフードのパラダイス。多民族の人々が暮らすシンガポールで、ホーカーセンターは地域コミュニティの大事な場所であり、暮らしに欠かせない存在です。2020年にシンガポールの食を象徴するホーカー文化は、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
ホーカー(Hawker)は路上屋台のことで、衛生上の問題から1ヵ所に集めた施設がホーカーセンターです。政府が管理していて、多くが公団住宅(HDB)内、市場に併設されています。多民族の人々がそれぞれの料理店を出し、同じテーブルを囲んで一緒に味わうこの空間は、多民族国家シンガポールの縮図のような場所で、食文化の多様性が一目瞭然です。もちろん中国系、マレー系、インド系の料理が網羅されていて、規模の大きなホーカーセンターの店舗数は100軒以上。営業時間はお店によって異なり、早朝から昼過ぎまでの店や、夕方から深夜まで営業する店もあり、1日中楽しめます。販売している料理は$3~7くらい。テイクアウトもできます。