自由の国アメリカのシンボル

更新日
2024年8月28日
公開日
2023年12月27日
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基礎知識

マンハッタンの南端から約2㎞離れた場所、ニューヨーク湾のリバティアイランド(Liberty Island)という小さな島にある。1924年にアメリカ合衆国国定記念物に指定され、1984年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録。

高さ
台座からトーチ(たいまつ)までが46m、台座の高さが47m。台座の下からトーチまでは93m。
重さ
総重量225(米)トン。骨組みは鉄製で、表面は銅板。
当初は赤茶色だったが、銅が徐々に酸化し現在は緑色。
右手に持っているトーチ
移民たちの自由と希望を表すシンボル、炎の部分は24カラット(24金)の純金。
7つの突起は7つの大陸と7つの海を表し、冠内の25の窓は世界の25個の宝石を象徴。
左手に持っている石板
独立記念日「1776年7月4日」をローマ数字表記した「JULYIVMDCCLXXVI」と刻印。
足元の鎖と足かせ
すべての弾圧や抑制からの解放と、人類は皆平等であることの象徴。

徹底紹介!自由の女神の攻略法

ニューヨークといえば、自由の女神(Statue of Liberty)。自由の国アメリカを象徴するシンボルでもあり、ニューヨーク観光に欠かすことができない人気スポット。自由の女神は遠くから眺めることもできるが、一番人気なのが、女神像のあるリバティアイランドへ上陸する方法。こちらを中心に、自由の女神の攻略法を徹底紹介!

自由の女神のある場所

マンハッタンの南端から約2㎞離れた場所、ニューヨーク湾のリバティアイランド(Liberty
Island)という小さな島にある。じつはニューヨークの隣州ニュージャージーの海上に立っているが、ニューヨーク州国立公園が管理しているので住所はニューヨーク。

リバティアイランド上空から見たマンハッタン

じつは世界遺産

自由の女神があるリバティアイランドは、当時アメリカの移民管理局があったエリスアイランドに近く、移民管理局から見える女神像は新大陸への夢と勇気の糧でもあったそう。
そんな「自由の国アメリカへの玄関」であったことから、1924年にアメリカ合衆国国定記念物に指定され、1984年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録。

自由の女神の基礎知識

高さ

台座からトーチ(たいまつ)までが46m、台座の高さが47m。台座の下からトーチまでは93mと、かなりの迫力。

重さと色

総重量225(米)トン。骨組みは鉄製で、表面は銅板で覆われている。当初は赤茶色だったが、銅が徐々に酸化し現在は緑色に。

右手に持っているトーチ

移民たちの自由と希望を表すシンボルのトーチ(たいまつ)を空高く掲げている。炎の部分は24カラット(24金)の純金。ちなみに、現在のトーチは1986年から使われているもので、初期のものは自由の女神博物館にて展示。

7つの突起が、7つの大陸と7つの海を表しており、世界中に自由が広がるようにという願いが込められている。また、冠内には、世界の25個の宝石を象徴する25の窓があり、昔はすべて開けられたが、現在は両端の窓を除いて閉じられている。

左手に持っている石板(タブレット)

左手には独立宣言の銘板を抱え、そこには、「JULY IV MDCCLXXVI」と刻まれている。これはアメリカ合衆国の独立記念日である「1776年7月4日」をローマ数字で表したもの。

足元の鎖と足かせ

足元にはひきちぎられた鎖と足かせがあり、女神が両足でそれらを踏みつけている。これは、すべての弾圧や抑制からの解放と、人類は皆平等であることを象徴している。

自由の女神像への行き方(スタチュー・クルーズ)

自由の女神像があるリバティアイランドへは、スタチュー・クルーズ(Statue Cruises)という専用フェリーでのみ上陸可能。所要往路20分、復路30分。乗り場は、マンハッタン最南端にあるバッテリーパーク(Battery Park)という公園で、チケット売り場の南側(海側)にある。チケットを手にしたら、乗り場の近くにある白い建物へ。ここで空港のように手荷物検査とボディチェックがある。場合により、身分証明書の提示を求められるので、写真付きID(パスポート)を持参しておくとよい。

チケットの申し込み

1.スタチュー・クルーズの公式サイトで申し込む

公式サイトで事前に予約・購入。台座や冠の入場も予約できるので、すでに行く日が決まっているならこの方法がおすすめ。購入時「Will Call」を選んだ人は、当日、身分証明書(パスポートなど)とネット購入時のクレジットカードを持参して、チケット売場にある窓口へ。

スタチュー・クルーズ Statue Cruises:https://www.statuecruises.com

2.現地購入

現地購入可能だが、チケット売り場はいつも長蛇の列で待ち時間も長いので、夏休みなどのシーズンなら7:00には到着するか、あらかじめ前日までに立ち寄ってチケットを購入しておくとよい。チケット売り場は、フェリー乗り場の北側(陸側)にあるキャッスル・クリントン(Castle Clinton)にある。

3.シティ・パスの利用

観光向けのシティ・パス(City Pass)を使って入場可能。ただ、このチケットでは台座や冠部分には入れないのと、チケット売り場にある専用窓口でチケットに交換してもらう必要があるので注意

シティ・パス City Pass:https://www.citypass.com

チケットは4種類

チケット売り場のキャッスル・クリントン

4種類のチケットには、どれもリバティアイランドとエリスアイランドへのフェリー代、自由の女神博物館(Statue of Liberty Museum)とエリスアイランド移民博物館(Ellis Island National Museum of Immigration)への入館料、セルフオーディオガイドツアーが含まれている。

1. 上陸のみ Reserve Ticket(General Admission)
女神像が立つリバティアイランドに上陸できる。当日でも購入可能。シティ・パスの利用はこちら。大人$24、子供(4~12歳)$12、シニア(62歳以上)$18.00

2. 冠入場付き Crown Reserve Ticket
女神像の冠部分に入場可能。要事前予約。大人$22.25、子供$12 2022年5月現在、冠部分は入場不可。

3. 台座入場付き Pedestal Reserve Ticket
女神像の足元、台座の中に入ることができる。要事前予約。大人$24.30、子供$12.30、シニア(62歳以上)$18.30

4.エリスアイランドの廃墟ツアー付き Hard Hat Reserve Ticket
かつて移民管理局があったエリスアイランドには、入国審査場の横に、上陸した移民たちを受け入れる全米最大の医療施設(伝染病や感染症の専用病棟)があった。一般公開されていないその建物を90分かけて見学するウオーキングツアーが付いたチケット。フランスの写真家、JR氏のアート展示も観覧可能。(13歳以上限定、18歳未満は要保護者同伴。廃墟の建物内を歩くので、自力で階段を上れることが参加の条件。要事前予約)。大人$68.50、シニア(62歳以上)$63.00

※スタチュー・クルーズのキャンセルと払い戻しについて 基本的には不可。日にちや時間の変更も不可なので購入時には注意を。

4種類のチケットに共通して含まれるもの
・リバティアイランドとエリスアイランドへのフェリー代
・自由の女神博物館(Statue of Liberty Museum)とエリスアイランド移民博物館(Ellis Island National Museum of Immigration)への入館料
・セルフオーディオガイドツアー

1.上陸のみReserveTicket(GeneralAdmission)

・大人$25、子供(4〜12歳)$16、シニア(62歳以上)$22
・当日でも購入可能
(内容)女神像が立つリバティアイランドに上陸できる。シティ・パスに含まれるのはこのチケット。

2.冠入場付きCrownReserveTicket

・大人$25.30、子供(4〜12歳)$16.30、シニア(62歳以上)$22.30
・要事前予約
(内容)女神像の冠部分に入場可能

3.台座入場付きPedestalReserveTicket

・大人$25.30、子供(4〜12歳)$16.30、シニア(62歳以上)$22.30
・要事前予約
(内容)女神像の足元、台座の中に入ることができる。

4.エリスアイランドの廃墟ツアー付きHardHatReserveTicket

・大人$75、シニア(62歳以上)$72
※13歳以上限定、18歳未満は要保護者同伴。廃墟の建物内を歩くので、自力で階段を上れることが参加の条件
・要事前予約
(内容)かつて移民管理局があったエリスアイランドには、入国審査場の横に、上陸した移民たちを受け入れる全米最大の医療施設(伝染病や感染症の専用病棟)があった。一般公開されていないその建物を90分かけて見学するウオーキングツアーが付いたチケット。フランスの写真家、JR氏のアート展示も観覧可能。

※スタチュー・クルーズのキャンセルと払い戻しについて 基本的には不可。日にちや時間の変更も不可なので購入時には注意を。

バッテリーパークのフェリー乗り場から乗船する

自由の女神の内部

内部のらせん階段を使って冠まで上ろう

女神像の後ろ側には、冠と台座に入れるアクセススポットがある。薄暗くて狭い内部からは、鉄鋼を使った骨組みをベースに銅板のピースを張り合わせた造作が見て取れる。

上階部のらせん階段は急で、人ひとりの幅しかない

階段を上っていくとまずは台座へ。その後、少し上ると冠部分に向かって、393段のらせん階段が続く(高さは約27階建てのビルに相当)。上階部の162段はとても狭く急になっているので、ちょっと覚悟が必要かも。

世界の25個の宝石をシンボライズした冠部の窓

冠に登ると、たいまつを持つ右手の一部や左手に抱える銘板が見えるほか、マンハッタンの摩天楼を眺めることも可能。天井がウエイブ状なのは、女神像の髪の毛の部分だからだ。

天井はウエイブ状になっており髪の部分にあたる

ニセ誘導スタッフに注意!

スタチュー・クルーズの乗り場を探していたら紺色のジャンパーを着た人にリードされ、行くとそこはひと気のない埠頭。$40支払い、乗せられた船はリバティアイランドへの停泊も上陸もなし。スタッフぶった人には絶対についていかないようにしよう。

無料フェリーを活用しよう!

自由の女神に会いたいけど時間がない、お金をかけたくない、という人におすすめなのが、スタテンアイランド・フェリー(Staten Island Ferry)。マンハッタンとスタテンアイランドを往復する公共交通機関のフェリーで、毎日24時間運航(夜間は30~60分おき)で無料。自由の女神の前を通るので観光客にも人気。ただ、女神像までは少し距離があり、撮影は望遠レンズを使わないとかなり小さく写ってしまう。

スタテンアイランド・フェリー Staten Island Ferry:https://www.siferry.com/

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