ザ・ナショナル・ギャラリー (ロンドン)

更新日
2023年2月13日
公開日
2022年12月28日
AD

トラファルガー広場の北を、コリント式列柱に支えられた巨大な玄関をもつ全長140m の古典主義の建物が占めている。これこそ、展示品の総数約2 万点、世界最大の美術館のひとつに数えられるナショナル・ギャラリーだ。
1824 年に、実業家ジョン・ジュリアス・アンガスタインが収集した絵画38 点を当時の首相リヴァプール卿が買い上げ、公開したのが始まりとされている。1831 年、現在のトラファルガー広場への移転にともない、本格的な美術館の建設が始まった。ウィリアム・ウィンキンスの設計による建物が完成したのは、7 年後の1838 年。その後5回にわたって増築が行われ、1975 年に現在の建物となった。
イタリア・ルネッサンスやオランダ、フランドルの名画が多いことで有名だったが、後期印象派のコレクションも増えてきており、8 世紀にわたる絵画史を網羅している。また、内外の美術館から展示物を借りて、絵画のみならず美術工芸品の特別展などもよく開かれていて、その人気も高い。

見学のポイント

©︎地球の歩き方

フロアは大きく4 つに分けられており、簡単な館内の案内図が入口付近に置かれている。作品は、描かれた時代順に、セインズベリ・ウィング、ウエスト・ウィング、ノース・ウィング、イースト・ウィングと区分してある。
セインズベリ・ウィングにはインフォメーションデスクのほか、ブラッセリーやショップ、クローク、トイレなどがあり、トラファルガー広場側の正面入口の付近にもインフォメーションデスクとショップがある。ここのショップは、絵はがきから絵画の複製、美術書、アクセサリーや小物まで取り揃えてあり、いつも美術ファンや観光客で混み合っている。

観ておきたい名画

以下はナショナル。ギャラリーで観ておきたい名画だ。実物は現地で楽しみたい。

ROOM 絵画 年代 画家
63 アルノルフィーニ夫妻の肖像The Arnolfini Portrait 1434年 ファン・アイク
66 岩窟の聖母 The Virgin of the Rocks 1491-1508年 レオナルド・ダ・ヴィンチ
6 バッカスとアリアドネ Bacchus and Ariadne 1520-1523年 ティツィアーノ
4 大使たちThe Ambassadors 1533 年 ホルバイン
30 ヴィーナスの化粧 The Toilet of Venus (‘The Rokeby Venus’) 1647-1651年 ヴェラスケス
22 63 歳の肖像 Self Portrait at the Age of 63 1669年 レンブラント
16 ヴァージナルの横に立つ若い女 A Young Woman standing 1670-1672年 フェルメール
18 サムソンとデリラ Samson and Delilah 1609-1610年 ルーベンス
34 解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号 The Fighting Temeraire tugged to her last berth to be broken up 1839年 ターナー
43 ひまわりSunflowers 1888年 ファン・ゴッホ
43 アニエールの水浴 Bathers at Asnières 1884年 スーラ
44 皇帝マキシミリアンの処刑 The Execution of Maximilian 1867–1868年 マネ
45 レディ・ジェーン・グレイの処刑 The Execution of Lady Jane Grey 1833年 ドラローシュ

オーディオガイドを活用しよう

英語の解説を聞きながら、各自で見て回る。いくつかのコースから興味があるものを選ぶことができる。セインズベリ・ウィングのレベル0とレベル2で借りる。コレクションのハイライト80作品あまりを集めて解説したコースEssential AudioTour には日本語版もある。£5。

FAQ

Q
訪れる際の注意点は?
A
展示品や展示室は変更の可能性もあります。美術館やウェブサイトで確認しましょう。また、荷物の持ち込み制限があります。スーツケースなどの大荷物は持ち込み不可ですので注意しましょう。

写真

  • 17世紀絵画の部屋
  • トラファルガー広場側の階段は、多くの人の憩いの場ともなっている
  • ショップの品揃えは抜群
トップへ戻る

TOP