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パリ観光で外せないシャンゼリゼ大通りの魅力
2019.10.24
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凱旋門からコンコルド広場にいたる全長約2kmの大通り。16世紀まで野原と沼地しかなかった場所を、17世紀の中頃に整備したのは、ヴェルサイユの造園で知られる庭園師ル・ノートル。その後18世紀初頭に「シャンゼリゼ」と命名された。ギリシア神話の楽園から名を取ったエリゼの野、日本風にいえば「極楽浄土」が名前の由来というわけだ。1800年にはわずか6軒の館しかなかったらしいが、第2帝政、ナポレオン3世の時代から、シックでエレガントな通りに生まれ変わった。
マロニエとプラタナスの並木、緩やかな勾配をもつ広い舗道の両側には、ブティックやカフェが軒を並べる。自動車のショールームも、銀行も、またゆったりとした座席を誇る映画館もすべてが豪華。それでいて、どこか落ち着ける雰囲気がシャンゼリゼにはある。海外カジュアルブランド店やファストフード店、大型メディアショップ、スーパーマーケットなどが建ち並ぶようになったとはいえ、優雅さはまったく失われていない。
凱旋門からメトロ①⑨号線 のFranklin D. Roosevelt駅までは、有名ブランドからカジュアルブランドまで、多くのブティックが連なるショッピングエリアとなっており、華やかな雰囲気。その反対、ロン・ポワン・デ・シャンゼリゼからコンコルド広場までは、それまでの華やかさとはガラリと変わって、店がなく、街路樹の連なる気持ちいい散策路となっている。この散策路とセーヌ川に挟まれた緑地帯の一角に、1900年のパリ万国博の会場として建てられたグラン・パレとプティ・パレがある。さらにセーヌ川へ進んで行くと、こちらも1900年のパリ万国博の際に完成したアレクサンドル3世橋が架かっている。世界で最も美しいといわれるシャンゼリゼ大通りを歩き通してみよう。
シャンゼリゼ大通りでは2016年より、第1日曜に歩行者天国が実施されている。自動車の通行は禁止され、通りに入るには手荷物検査があるので、安心して楽しめる。
開催日時:第1㊐ 10:00〜18:00
シャンゼリゼ大通りで歩行者天国が実施されている間、周囲の道路でも交通規制が行われる。
メトロ①号線のGeorgeVなど閉鎖されるメトロ駅もある。
メトロ①George V、メトロ①⑨Franklin D.Roosevelt:カフェやブランド店が並ぶ、シャンゼリゼ大通りのショッピングエリア
メトロ①⑬Champs-ElyséesClemenceau:シャンゼリゼ大通りの東側エリア、コンコルド広場まで続く緑地ゾーンに出る。
高級なイメージがあるが、気軽なチェーン店やファストフード店も揃い、手頃な値段で食事ができる。マカロンで有名な「ラデュレ」などスイーツの名店もある。
パリならではのブランドショッピングを楽しめる場所。「ルイ・ヴィトン」本店がシャンゼリゼ大通りにあるほか、セーヌ川に向かって延びるモンテーニュ大通りに入れば、有名ブランドのブティックが次々に現れる。
一度は体験してみたいのが、「リド」、「クレイジー・ホース」といった一流キャバレーでのナイトショー。映画館も多く、アニメなど日本映画もよく上映されている。
パリきっての繁華街なので、スリなど盗難には気をつけたい。シャンゼリゼ大通りは遅くまで明るく、人通りも多いので、夜も安心して歩ける。第1日曜の歩行者天国では荷物チェックが行われ、セキュリティのレベルは比較的高い。日本国大使館もある。
路上に無料トイレがあるほか、シャンゼリゼ大通り沿いに有料の高級トイレ「Point WC」がある。