サント・シャペル

更新日
2022年10月23日
公開日
2022年10月23日
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シテ島にある、パリ最古のステンドグラスで知られる教会。ルイ9世が、コンスタンティノープルの皇帝から買い求めたキリストの聖遺物、茨の冠や十字架の木片(現在はノートルダム大聖堂に収蔵)などを納めるために造らせた礼拝堂で、完成は1248年。壁を最小限に切り詰め、いわば鳥籠のような構造にし、燦然と輝くステンドグラスで埋め尽くした。ゴシック様式の極致ともいえる。礼拝堂は上下2層に分かれている。下部は王家の使用人のためのもので、壁が厚く、窓も小さく、低いリブ・ヴォールトを列柱が支え堅固な造りとなっている。派手な彩色は19世紀に施された。

狭い階段を上って上部の礼拝堂に出ると、そこは一面ステンドグラスに包まれた幻想的な世界。15の窓のステンドグラスに描かれた、1113景もの場面をたどるのは大変なことだが、正面に向かって左、創世記のアダムとイヴの物語くらいは、拾い読みしてみたい。双眼鏡があると便利だ。

FAQ

Q
所要時間は?
A
約1時間。入口でセキュリティチェックもあり、入場までにかなり並ぶことを考慮に入れて。日本語のオーディオガイド(€3)もある。

写真

  • 「聖なる礼拝堂」という名のサント・シャペル
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