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パリで本場のオペラを鑑賞しよう!チケット購入~座席表料金まで
2024.4.2
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19世紀後半、ナポレオン3世は大規模なパリの都市改造計画を打ち出し、ルーヴル宮の北、商業、金融、ビジネスの中心だった地区に、貴族や資産家の社交場としてオペラ座の建設を命じた。1861年、設計コンクールで選ばれた36歳のシャルル・ガルニエは、多彩な表現を取り入れ、皇帝の好みに応えて「ナポレオン3世スタイル」を試み、1875年に完成した。
正面玄関は荘重で、王冠を抱いたような丸天井の頂に、竪琴を持つアポロンが見える。内部入口の大階段は、モザイク装飾の天井や大理石に覆われ、波のような優雅な曲線を描きながら迎えてくれる。
赤と金で飾られたバルコニーをもつ2000席余りの大観客席。見上げると、1964年にシャガールが手がけた天井画があり、オペラの祭典が描写されている。中央に重々しく輝いているのは、8t のシャンデリア。地下の水槽、事故のあったシャンデリア、重い緞帳の奥に広がる舞台裏の迷路などが、『オペラ座の怪人』の物語を生んだ。ファントム専用の席「2階5番ボックス席」も存在する。オペラ・バスティーユの誕生により、パレ・ガルニエはバレエを中心に上演する劇場となった。それでも、やはりオペラはガルニエで観たいと望むファンの声に応えて、一部オペラが上演されている。
クラシックからコンテンポラリーまで幅広いレパートリーをもち、世界のバレエをリードするパリ・オペラ座バレエ団の公演が中心。豪華で重厚な雰囲気のなか、個性あふれるエトオペラ・バスティーユ Opéra Bastille地上7階、地下6階建て、2745席を有し、ハイテク設備と最高の音響を誇る巨大オペラ劇場。一番安い席からもきちんと見える設計にワール(トップダンサー)たちによって作り出される夢の世界に浸りたい。バロック・オペラの復刻上演など、オペラ公演も行われている。
なお、建築当時は社交の場としての役割のほうが大きかったため、舞台の見やすさはあまり配慮されていない。安い席だと舞台がまったく見えないこともあるので注意。