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アンヴァリッドは、ルイ14世が負傷廃兵の収容施設として建てたもので、「廃兵院」と訳されている。現在は、ナポレオンの墓所があることで有名だ。
黄金色に輝くドーム教会Eglise du Dômeはルイ9世の遺体を安置するために建てられたもので、マンサールの設計により1706年に完成。この教会の地下祭室中央が、ナポレオン1世の墓所となっている。緑色の花崗岩でできた台座の上に、赤い斑岩製の棺が置かれ、堂々たる墓所だ。地下に下りる入口には、有名なナポレオンの遺言が刻み込まれている。「余は、余がかくも愛したフランスの市民に囲まれて、セーヌ川のほとりに憩うことを願う」。
アンヴァリッドの一角には軍事博物館Musée de l'Arméeもあり、13世紀から第2次世界大戦までの武器や装飾品など、貴重な軍事コレクションを展示している。膨大な所蔵数を誇り、ナポレオンやフランスの歴史に興味のある人は必見だ。チケット売り場の横にあるインフォメーションではナポレオンの帽子を模した紙製の帽子をもらえるので、被って見学するのも楽しい。
軍事博物館、ドーム教会(ナポレオンの墓)見学の所要時間は約1時間。博物館の入場券でドーム教会にも入場可。