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白く輝くビザンチンスタイルの教会。モンマルトルの丘の上に建っているうえ、ドームの高さ83m、奥行き85mとサイズも大きいので、市内のいたるところから、その姿を見られる。
教会の建設は、1871年のパリ・コミューンの後に議会で決定され、キリストの御心にささげられた、「聖なる心(サクレ・クール)」という名がつけられた。アバディの設計のもと、1875年に工事が開始され、完成したのは1919年のこと。正面入口の上には、5mの高さをもつ緑の騎馬像がふたつあり、それぞれ聖ルイ王とジャンヌ・ダルクを表している。教会内部は広々としていて、480m2の天井にきらめくモザイクは「神の御心へのフランスの尊仰」を表現している。ステンドグラスは1944年の爆撃で破壊され、その後、修復された。鐘楼の鐘は、サヴォワ地方で鋳造され、1895年に奉納されたもの。19t もあり、現存するものとしては、最も重いものに属する。内部を見学し終わったら、白亜のドームに上ってみよう。