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修道院の起源は8世紀。聖オベールは、夢の中で大天使ミカエル(サン・ミッシェル)のお告げを聞いた。長期の難工事を経て完成したのがこの修道院。その後、聖地として多くの巡礼者をこの島に呼び寄せることとなった。
各方面から来たモン・サン・ミッシェル行きバスは、まず島から約2.5km離れた対岸のバスターミナルに到着する。そこから橋を渡る無料シャトルバスに乗ると、所要10分ほどで島の入口に到着する。橋の上を歩いて島に向かうこともでき、かつての巡礼者の気分を味わうにはとてもいい散歩道だ。ただし島までは30〜40分ほどかかるので、日帰りの場合は時間配分に注意したい。
《パリからモン・サン・ミッシェルへ個人で行くには》
パリからモン・サン・ミッシェルへは、レンヌまたはドル・ド・ブルターニュ経由で、TGVとバスを乗り継いで訪れることができる。最新情報はバス会社のウェブサイトで確認しよう。
●レンヌ、サン マロ⇔モン サン ミッシェル直行バス〈Keolis Armor〉ウェブサイト
[徒歩]
インフォメーションから島の入口まで約35分。ダムからは約25分。
[シャトルバス]
無料のシャトルバス(Navette)「ル・パスールLe Passeur」。運行は7:30〜24:00。インフォメーション前の停留所から約10分。ホテル・メルキュール/スーパーマーケット前、ダムにも停留所がある。島側の停留所は橋の途中にあり、下りてから島の入口まで少し歩く必要がある(2〜3分)。
[馬車]
2頭の馬が牽引する馬車「ラ・マランゴット LaMaringote」。片道€6.10、4歳未満無料。インフォメーション前の乗り場から約25分。
島の入口から修道院へと続く、「グランド・リュ(大通り)」とは名ばかりの狭い参道。通りの両側には、特大オムレツが有名の「ラ・メール・プラール」をはじめ、ホテル、レストラン、みやげ物屋がぎっしり。朝早い時間から観光客で埋め尽くされて、歩くのもひと苦労だ。そんなときは、グランド・リュから脇道を上がり、城壁Rempartsの上を行くといい。修道院までは上り坂なので、比較的すいている城壁から行き、帰りはグランド・リュを下ってくるのも一案だ。
グランド・リュを修道院へ向かって下から歩いていくと、左側に細い階段がある。みやげ物屋の間にひっそりと隠れているので見逃さないで! 大人ひとりがギリギリ通れる幅しかないが、ちゃんと通り抜けられるので入ってみよう。また、修道院の麓に静かにたたずむサン・ピエール教会Eglise Paroissiale St-Pierreにも立ち寄ってみたい。入口にはジャンヌ・ダルクの像が立ち、中に入ると大天使ミカエルが祀られている。グランド・リュの喧騒を逃れてホッとひと息つける穴場でもある。
島と一体化してそびえ立つ修道院。966年に建築が始まり、数世紀にわたって増改築を繰り返してきた。そのためさまざまな建築様式が混在した独特の造りとなっている。岩山の急斜面にさまざまな建物が配置されているので、内部は迷路のように複雑に入り組んでいるが、配布される案内書に沿って進めば迷うことはない。
夏は日没後も入場することができる。モン・サン・ミッシェルに宿を取っているなら、ぜひ夜にも訪れたい。ライティングと音楽の演奏によって演出され、昼間とは違った空間に様変わりする修道院は必見。