モン・サン・ミッシェル

更新日
2024年8月15日
公開日
2022年11月1日
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修道院の起源は8世紀。聖オベールは、夢の中で大天使ミカエル(サン・ミッシェル)のお告げを聞いた。長期の難工事を経て完成したのがこの修道院。その後、聖地として多くの巡礼者をこの島に呼び寄せることとなった。

モン・サン・ミッシェルへのアクセス

各方面から来たモン・サン・ミッシェル行きバスは、まず島から約2.5km離れた対岸のバスターミナルに到着する。そこから橋を渡る無料シャトルバスに乗ると、所要10分ほどで島の入口に到着する。橋の上を歩いて島に向かうこともでき、かつての巡礼者の気分を味わうにはとてもいい散歩道だ。ただし島までは30〜40分ほどかかるので、日帰りの場合は時間配分に注意したい。

《パリからモン・サン・ミッシェルへ個人で行くには》
パリからモン・サン・ミッシェルへは、レンヌまたはドル・ド・ブルターニュ経由で、TGVとバスを乗り継いで訪れることができる。最新情報はバス会社のウェブサイトで確認しよう。

●レンヌ、サン マロ⇔モン サン ミッシェル直行バス〈Keolis Armor〉ウェブサイト

対岸から島へのアクセス

[徒歩]
インフォメーションから島の入口まで約35分。ダムからは約25分。
[シャトルバス]
無料のシャトルバス(Navette)「ル・パスールLe Passeur」。運行は7:30〜24:00。インフォメーション前の停留所から約10分。ホテル・メルキュール/スーパーマーケット前、ダムにも停留所がある。島側の停留所は橋の途中にあり、下りてから島の入口まで少し歩く必要がある(2〜3分)。
[馬車]
2頭の馬が牽引する馬車「ラ・マランゴット LaMaringote」。片道€6.10、4歳未満無料。インフォメーション前の乗り場から約25分。

グランド・リュ

グランド・リュ沿いには、ノルマンディー名物のクレープを出す気軽なレストランもある

島の入口から修道院へと続く、「グランド・リュ(大通り)」とは名ばかりの狭い参道。通りの両側には、特大オムレツが有名の「ラ・メール・プラール」をはじめ、ホテル、レストラン、みやげ物屋がぎっしり。朝早い時間から観光客で埋め尽くされて、歩くのもひと苦労だ。そんなときは、グランド・リュから脇道を上がり、城壁Rempartsの上を行くといい。修道院までは上り坂なので、比較的すいている城壁から行き、帰りはグランド・リュを下ってくるのも一案だ。

グランド・リュを修道院へ向かって下から歩いていくと、左側に細い階段がある。みやげ物屋の間にひっそりと隠れているので見逃さないで! 大人ひとりがギリギリ通れる幅しかないが、ちゃんと通り抜けられるので入ってみよう。また、修道院の麓に静かにたたずむサン・ピエール教会Eglise Paroissiale St-Pierreにも立ち寄ってみたい。入口にはジャンヌ・ダルクの像が立ち、中に入ると大天使ミカエルが祀られている。グランド・リュの喧騒を逃れてホッとひと息つける穴場でもある。

修道院Abbaye

島と一体化してそびえ立つ修道院。966年に建築が始まり、数世紀にわたって増改築を繰り返してきた。そのためさまざまな建築様式が混在した独特の造りとなっている。岩山の急斜面にさまざまな建物が配置されているので、内部は迷路のように複雑に入り組んでいるが、配布される案内書に沿って進めば迷うことはない。

開館時間
5〜8月9:00〜19:009〜4月9:30〜18:00(入場は閉館の1時間前まで)
休業日
1/1、5/1、12/25
料金
€13、タブレットガイド€5
ウェブサイトのアドレス
https://www.abbaye-mont-saint-michel.fr/

修道院夜の拝観

夏は日没後も入場することができる。モン・サン・ミッシェルに宿を取っているなら、ぜひ夜にも訪れたい。ライティングと音楽の演奏によって演出され、昼間とは違った空間に様変わりする修道院は必見。

開館時間
7/5〜8/31(’24)㊊〜㊏19:30〜24:00(入場は23:00まで)
料金
€15,99
ウェブサイトのアドレス
https://nocturnes-abbaye.fr/

写真

  • 無料シャトルバス
  • 有料馬車
  • 〈遊歩道〉島を眺めながら歩ける心地よいプロムナード。
  • 〈クエノン河口ダムBarrage〉モン・サン・ミッシェルを遠望する絶好のスポット。夜景もおすすめ。
  • 〈インフォメーション〉無料WCあり(24時間利用可)
  • 島への入口はとても小さいが人の出入りがあるのでわかる
  • 城壁の上は湾を眺めながら歩けるので気持ちがいい
  • 〈グランド・リュGrandeRue〉島のメインストリート。両側にはホテル、レストラン、おみやげ屋さんがぎっしり。
  • この細い道を通るためにも荷物はコンパクトに
  • 内部には美しいステンドグラスがあるサン・ピエール教会
  • 〈王の門PorteduRoy〉砦の守りを固めるため15世紀に建てられた門。侵入者を防ぐ跳ね橋をもつ
  • 〈城壁Remparts〉島が難攻不落の砦だった頃の面影を伝える城壁。15世紀の百年戦争時にイギリス軍に対抗するために築かれた。現在は遊歩道になっており、見晴し台からモン・サン・ミッシェル湾が一望できる。
  • 〈大天使ミカエルStatuedeSt-Michel〉尖塔上には、金色に輝く大天使ミカエル像が置かれている。1897年、彫刻家エマニュエル・フレミエの作。
  • 〈ガブリエル塔TourGabriel〉16世紀に城壁の守りを固めるために建てられた塔。19世紀からは灯台となっている。
  • 〈サントベール礼拝堂ChapelleSt-Aubert〉8世紀に修道院を築いた聖オベールを祀る礼拝堂。
  • 〈大階段GrandDegré〉下階の入口から一気に上階の西のテラスへ上る。
  • 〈西のテラスTerrassedel'Ouest〉修道院付属教会の入口に面したテラス。海を見渡すすばらしい眺めが楽しめる。
  • 〈修道院付属教会EgliseAbbatiale〉標高80mの岩山の頂上に建つ。11世紀初頭に建設された。内陣は15世紀にフランボワイヤンゴシック様式で再建されている。
  • 〈回廊Cloître〉「ラ・メルヴェイユ」最上階の回廊は、修道士の祈りと瞑想の場。繊細な列柱の連なりと中庭の緑が美しい。
  • 〈食事室Réfectoire〉修道士たちが食事を取った場所。側壁に設けられた59の小窓から差し込む光で神秘的な空間に。
  • 〈サン・マルタン礼拝堂ChapelleSt-Martin〉上階の教会を支える建物で、11世紀完成当時の姿をとどめる貴重な場所。
  • 〈大車輪GrandeRoue〉中階の納骨堂にある大車輪は、修道院が牢獄として使われていた頃、食物を上階に運ぶために設置されたもの。
  • 〈騎士の間SalledesChevaliers〉何本もの柱が上階の回廊を支える。修道士たちの執務室として使われていた。
  • 修道院夜の拝観
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